こんばんわ、きしやんです☆
先日Twitterの相互フォロワーさんと資産相続やエンディングノートの話をしたので、この記事を作成することにしました。
つみたてNISAやiDeCoの普及、低コストなインデックスファンドの登場によって、誰もが手軽に資産運用を始められる世の中になりました。
そして世帯における資産運用とお金の管理は、世帯の中で1番金融リテラシーの番高い人が担当するのが望ましいと思っております。
このあたりまでは私のブログ読者様だと、だいたい賛同&納得いただける範囲かとおもわれます。
しかし、資産形成に以下の観点まで盛り込まれてる世帯はどこまであるでしょうか?
資産の管理者が急逝しても、残された家族が安心して引き継げるか?
です。
資産形成は『収入-支出』が基本の『き』ですが、資産運用まで行うには相応の金融知識が求められます。
しかしそれだけだと世帯の資産管理者(≒金融リテラシーの高い人)が急逝した場合に、世帯全体での運用にパニックが生じるんですよね。
資産形成層(20~40代)で相続を対応したことある人って少ないと思います。
口座の名義人が他界すると以下の事象が発生します。これらの不測の事態に備えて、きしやん家のお金の管理体制を紹介したいと思います。
①故人名義の口座から現金の出し入れができない
②有価証券の相続は、同じ証券会社の口座が必要
③NISAなどの非課税口座は売却⇒相続人の課税口座に譲渡される
④ ③で相続した非課税枠は消失する
⑤ジュニアNISA口座の親権者の場合、あらたな親権者の設定が必要
1.きしやん家の状況
私はきしやん家の資産運用の基本方針と投資戦略の策定、日々の運用、資産全体の管理を行っております。
会社でいうとCIO(最高投資責任者)とCFO(最高財務責任者)を兼務しているわけですね。そして我が家は、妻がPCを扱うのが苦手です。
つまり我が家は私が急逝すると、資産運用保存の観点で非常に脆弱なんですよ。
人間には様々な権利・権限が法律で認められており、それは故人に対しても同様です。
私は4年前に母が急逝した際に相続対応したからよく分かるのですが、名義人が死んだときに大変なのが
①どこの金融機関に
②いくら入ってて
③誰がいくら相続するか
特に①。ほんと①。 ①!①!!①!!! ①だぁぁぁぁぁぁ!!!!!
先日Twitterでは、相互フォロワーさんとこんな話もでました
そっち界隈からすると、相続はほんと大変ですよー。
— ひなすみ@MBAホルダー (@hinasumihinasum) 2020年4月18日
あっちの銀行に定期◯◯円、こっちの証券で△△株が、とかザラにありますもん。
わかってればまだましで、通帳も何もないと調べるとこから始まるから。相続人はあちこちの金融機関を走り回ることになります。
聞いたこともない『何たら信金』って通帳が出てきた日には、店舗どこやねん!ってなりますぜ。ましてや既に統廃合された金融機関とかならね(;;)
銀行に名義人が他界したと伝えた瞬間に口座は凍結されますので、③の手続きが必要になります。これが実店舗のある金融機関ならまだ対応が楽ですが、私みたいにネットバンク&ネット証券ならそうはいきません。
とくに生活費の大半を故人の口座に入っていたなら、口座凍結を解除するまで日々の生活そのものが死活問題となります。
※UFJで相続対応した時は、配偶者に全て相続する一番お手軽な手法でも1週間かかりました
2.我が家の金融口座に於ける基本方針
さきほど、名義人が死んだときに大変なのが
①どこの金融機関に
②いくら入ってて
③誰がいくら相続するか
と書きました。
つまり①・②の影響を小さくするだけで、相続手続きが終わるまでの私生活への負担を減らすことが可能です。
その1つの解としての案が、
世帯のお金の管理と運用の担当:世帯で金融リテラシーの高い人
世帯資産の保管・運用の口座名義:配偶者
です。
このような観点から我が家の金融口座の管理体制は、以下の図にしております
3.金融口座管理体制の目的と手法
金融資産を有する名義人が他界すると、以下の事象が発生します
①故人名義の口座から現金の出し入れができない
②有価証券の相続は、同じ証券会社の口座が必要
③NISAなどの非課税口座は売却⇒相続人の課税口座に譲渡される
④ ③で相続した非課税枠は消失する
⑤ジュニアNISA口座の親権者の場合、あらたな親権者の設定が必要
ですかね。
①は有名な話ですが、②・③・④・⑤に関しては初耳の人が多いんじゃないですかね?
つー訳で我が家の金融資産は、さきほど紹介した図に対して以下のような運用の仕方をしています。
これら全ての口座における運用指図者は私です。
SBI銀行は現金出し入れに便利なので、日々の生活費決済用。世帯の主な現金は、ハイブリット預金で金利0.1%にした妻名義の楽天銀行に保管してます。
私 or 妻のどちらかが他界しても非課税枠への被害を最小限にするために、つみたてNISAの元本は半々にして投資。
子供名義のジュニアNISA口座は、全て妻名義の証券口座と紐づけ。
なぜなら私はこれら金融口座の開設を全て一人で調べ・維持・管理してるので、妻の身に何かあっても自力で対応ができます。
しかし私が急逝した場合に不要な口座が多いと、妻の負担が増えてしまいますからね。
妻名義のSBI証券口座は、私が急逝した際に私名義の有価証券を相続する為だけに開設しております。
4.金融資産の保全と共有
そのうち別の記事で書きますが、世帯全ての金融機関の名義・ID・Passは、オリジナルのエンディングノートに記載しております。
私が急逝した場合の有価証券の相続に必要な連絡先も記載してます。名義人が死後何日までに何の申請が必要か、相談する際はどこに連絡すればいいのかも記載済みです。
SBI証券にこんなページあるの、知ってますか?
我が家ではエンディングノートの作成とは別に、半期に1度世帯全体で金融資産の共有もしてますね。
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
相続を意識した備え、資産保全のやり方に正解はありません。私がやってる対応で十分なのか足りないのかも分かりませんが、これらの対応は私が生きてる間しかできないのも事実です。
投資に限らずセーフティーシステムというのは平時に於いてはただの手間であり、有難みは感じません。
しかし車のシートベルトやバイクのヘルメットと同じで、万が一の事故が起きた時にこそセーフティーシステムの有難みを感じます。
セーフティーシステムが活躍する機会が無いに越したことはないですが、事が起こってから準備を考えては手遅れだということです。
ジョン・F・ケネディ も、屋根の修理はよく晴れた日に行うに限ると言ってますしね。
私が資産の相続まで意識した運用をしてるのかは、全ては下記記事の出来事が発端です。お時間があれば、ご覧ください。
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください
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