リンディ効果とは
長く生きて、生き残れば生き残るほど死亡率が減少し、ますます寿命が延びやすくなるというモデル
こんばんは、きしやんです。
水瀬ケンイチさんの著書お金は寝かせて増やしなさいの改訂版が発売されたのに合わせて、水瀬さんから献本いただきました。ありがとうございます。
俺は自分の投資スタイルが確立してから投資本は久しく読まなくなったのですが、せっかく頂いたので、真っ新な気持ちで読ませていただきました。
簡単ではありますが、読後感想をブログに残したいと思います。
俺の投資歴はまだまだ短いですが、職場で同僚から資産運用に関する相談を受けることがあります。その際に基本的に説明する流れとして
①相談相手の年齢から、どれぐらい投資可能な時間があるか
②その人の収支状況から、そもそも投資なんてしてていいのか
③短期~中期では、損失が出る可能性が十分にある
④現実的な話として、10年でどれぐらいのリターンが期待できるのか
⑤相手の頭がパンクしない範囲で、投資信託やNISAの仕組みを話す
こんな感じです。
おそらく俺に相談しに来た人からしたら、つまらない回答だと思うんですよね。
だってそりゃそうでしょう。投資に無縁だった人からしたら、投資って一気にドーーン!って儲かるイメージをもってるでしょうから。
俺だって最初はそうでしたが、自分で学び、実践してる間に、現実を知りました。
6年前に「お金は寝かせて増やしなさい」が出版された直後に読みましたが、改訂版を再読して感じたのは、俺が相談者に説明する流れそのものが、この本には書かれているんです。まさに帯に書かれている「投資初心者が必ず通る」実践書です。
細かいとこまで書くとネタバレになるので避けますが、本の前半部分には
・そもそも投資可能な収支状況か?
・投資に対してどれくらいの損失を負えるか?
に力を入れられています。
ここを無視して投資に対して全力で前に傾いてしまうと、ちょっとした株価の調整で狼狽売りしかねません。
そして意外と軽視されがちなのが、「投資可能な収支状況か?」ってとこ。ウォール街のランダムウォーカーでは、リスク許容度として表現されている部分ですね。マルキールとエリスの共同書、投資の大原則でも『まず貯蓄を始めよう』と冒頭から語られています。
※ランダムウォーカーでは損失に対するメンタルタフネスのことを、リスク選好度と区別されています
投資を始めようとするとついつい前のめりになるのは分かるんですが、スピツナーゲルの著書ブラックスワン回避法にもありましたが、『右へ行くにはまず左に進まないといけない』と表現しています。急がば回れです。
このご時世、Youtubeとかも駆使すれば知識は誰でも得ることができますが、経験していない事を知識として語ることはできません。
インデックス投資歴20年超の実践者が本の構成としてリスク管理に趣を置いてる意味を無視しないほうがいいでしょう。リスク、リスクと言われるとつまらないと感じるかもしれませんが、「基本の『き』」というのは、得てしてつまらないもの。
しかし著者の水瀬さんがリーマンショックも合わせて20年超も市場に居続けれた理由の1つが、リスク管理だというのもまた事実。まさにリンディ効果です。
(再)リンディ効果とは
長く生きて、生き残れば生き残るほど死亡率が減少し、ますます寿命が延びやすくなるというモデル
誰もが投資においてリンディ効果を得たいのなら、先人の経験(リスク管理に趣を置く)をありがたく活かしていきたいですね。ここ数年は相場環境が良いので、投資初心者だけでなく経験年数がある人も、読む価値ある1冊だと思います。
そして改訂版:お金は寝かせて増やしなさいもリンディ効果によって、長く語り継がれることを願っています。
以上です
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