こんばんわ。
金融庁が世帯の資産形成の一助にと2018年から始まった つみたてNISA。
つみたてNISAは投資可能枠が年間40万円と決して多くはないものの、投資による
利益に対して20年間も非課税となる魅力的な制度です。
2017年から好調な相場環境で投資に興味をもって、2018年つみたてNISAで
投資デビューした人も多いでしょう。
しかし投資の世界とは残酷で、頭では分かっていても12月の株価急落に出くわして
「投資なんてやるんじゃなかった・・・」って思ってる人もいるかもしれません。
今回は、FOY2017で上位入賞した投信ブロガー達が推薦する投資信託のリターンが
どうだったのかを比較してみたいと思います。
検証条件
<検証する10個の投資信託>
1位:楽天VT
2位:ニッセイ外国株
3位:楽天VTI
4位:野村つみたて外国株投信
5位:eMAXIS Slim 8資産均等
6位:ひふみ投信
11位:セゾンバンガード・グローバルバランスファンド
14位:結い2101
17位:セゾン達人
※ファンドの左側に記載されてる順位は、FOY2017の結果です
※目標指数・地域が被っているファンドは省いています
<投資方法>
・対象期間:2018年1月4日~12月25日までの242日間
・投資額:年間40万円
・積み立て頻度:毎営業日
バックテスト結果、かなり面白い結果となりました
誰がこの結果を予想したでしょうか?
2017年~2018年中旬にかけては、アメリカ株式さえ保有しておけばOKなムードが
漂ってましたが、蓋を開ければ楽天VTIのリターンは10ファンド中7位。
リスクが高くて不人気アセットクラスに該当する傾向があるslim新興国株が、
まさかの4位。
みんな大人気のひふみ投信にいたっては、-24.1%と断トツの最下位となりました。
この荒れ気味な相場の中でも、アクティブファンドであるセゾン達人のリターンは
素晴らしいの一言です。
なんだかんだ言っても8資産均等は安定しており、2018年リターン1位はセゾンの
バランスファンドでした。
結果的に、株式の組入れ割合が低いファンドを積み立てていた人ほど、マイナス
リターンが少なくて済んだ訳ですね。
●2018年1年間だけにフォーカスした場合言える事は以下3点
・当然ながら株式100%は、リスク(変動幅)が高い
・地域を集中させると、よりリスク(変動幅)が高い
・相場下落局面は当然ながら、資産クラスの分散が強い
●つみたてNISAで投資デビューした人達に伝えたいこと
・どのインデックスファンドを選んでいても、今は全員含み損状態です
つまり、自分だけではないので心配してはいけません!
・投資デビューにあたり、ブロガー推し銘柄や他人のお勧めだけでリターンを
追求してませんか?今の含み損が辛いと思うなら、2019年以降のつみたてNISA
では、株式100%ではなく債券等を含んだバランスファンドも検討された方が
無難でしょう。
バートン・マルキールは著書:ウォール街のランダムウォーカーにて下記の様に
説いています
そういう事態が起きた時に、胃が痛くて夜も眠れないというのであれば、
株式の保有割合を減らすべきだ
ここで改めて、初心に返りたいと思います。
投資銘柄・地域を分散することで個別のリスク(企業倒産・不祥事・利益)を
限りなくゼロにすることは可能ですが、経済のグローバル化によって1国・1企業の
影響が世界中の市場に影響します。こればっかりは避けられません。
よって、株価が上昇するときは世界的に上昇する傾向にあり、暴落する際は理由もなく
世界的に株価の下落が起こります。
この様に分散しても取り除けないリスクをシステマティック・リスク(β)と呼ばれて
おり、この変動に追従した投資こそがインデックス投資になる訳です。
今年の損益が何年経ったらプラスになるかは分かりませんが、つみたてNISAの非課税
期間は20年!
つみたてNISAとは子を育てる様な気の長い投資なので、慌てず・騒がず・のんびり
いきましょう☆
そして投入する資金は、すぐにつかう予定の無い余裕資金であることをお忘れなく!
最後に、イングランド銀行を潰した事で有名な投資家、ジョージ・ソロスの名言を
届けて終わりにしたいと思います
まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ
私の好きなフレーズの1つです。
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