おはようございます。
久しぶりにひふみ投信&ひふみプラスの月次資金流入量を見たら、面白いことが
起こってました。
2018年 年明けまで順調だった資金流入量が、ここ2ヶ月ほどは激減しております
2016年末の世界経済情勢は忘れましたが、当時アメリカでは大統領選挙が行われて
おり、2016年末にトランプ政権が誕生しました。
トランプ政権誕生直後世界的に株価は一瞬低下したものの、2017年は全体的に
右肩上がりの相場となったのは記憶に新しいですね。
そして2017年2月にカンブリア宮殿でひふみ投信が取り上げられ、それ以降
ひふみ投信への資金流入量は爆増となっており、NYダウが史上最高値を更新した
2018年1月に、ひふみ投信+ひふみプラス合計での月間資金流入量は、
最大の833億円にまで上昇しました。
しかし右肩上がりだったひふみ投信への資金流入も、2018年1月末の相場下落以降
減少の一途を辿っており、直近の4月・5月に関しては、ひふみ投信とひふみプラス
合わせて、1ヶ月当たりの資金流入量は100億円まで減りました。
これを楽観的きにとらえると、ここ数ヶ月はスポット買いの人達の買い付けが止まった
だけなのかもしれませんし、悲観的に考えると、800億円の資金流入に対して700億円
近い売却があった結果、資金流入が+100億円になった可能性もありますが、月次
レポートだけでは詳細が分かりません。
ひふみ投信はアクティブファンドですから、相場下落前に利益確定をしたのかも
しれませんが、1つ言える事は、大人気のひふみ投信を利用する一部の投資家達の
行動に、マイナス面の変化が出始めたのでしょう。
このグラフにひふみ投信の基準価格のチャートを載せると、さらに
面白いことが見えてきます。
2017年は完全な右肩上がりの相場でしたので、ひふみ投信の基準価格も同様に
右肩上がりでした。
そして2018年1月 基準価額の最高値とほぼ同時に、資金流入量も最大を
示しております。
商売の基本は安く仕入れて高く売るが大鉄則ですが、上記ひふみ投信のチャートを
見る限り、一部の投資家達は、明らかに真反対の行動をしております。
ランダムウォーカーを始めとした投資の本には、人は上昇相場の熱狂に乗り遅れまいと
慌てて飛び乗ることで高値づかみをしてしまい、相場下落時には必要以上に
悲観的となって、崩れるように流れ出ていくと説明されています。
その非合理的な行動がリターンを取りこぼすことになると書かれていますが、
ひふみ投信を利用している一部の投資家達は、教科書に書かれている様な、非合理的な
行動をとっていることが見受けられます。
モーニングスターが提供しているインベスターリターンを見ると、ひふみ投信を
利用する多くの投資家達が、ファンド(ひふみ投信)のリターンより低いことが
わかります
特に2018年1月の、833億円の資金流入のタイミングに初めてひふみ投信を買った
投資家達は現在、完全に含み損状態でしょうね。
※ひふみプラスのリターン表
通常、ファンドの収益を表すのはトータルリターンという指標です。
しかしながら、投資家が実際に手にしたリターンは売買のタイミングに
よって異なります。 ... インベスターリターンは、金額加重リターンとも
言われ、ファンドに資金が流入した時期の比重を高く、資産が流出した
時期の比重を低くしています。
このような非合理的な行動をする ひふみ投信の一部の投資家達に、敗者のゲームの
著者、チャールズ・エリスの新書「インデックス投資入門」に記載されている、
是非心に留めてほしい部分を引用します
投資家がリスクというとき、多くは特定の株の価格が予想外に
下がることを指すようだ。しかし多くの投資家にとって株価が
下がることは最大のリスクではない。
実は、株価が上がることのリスクのほうが大きい。大きく株価が
上がることで投資家は自信過剰になり、優良と思える株を買い進む。
その結果、後に下がったときに多額の損失を出し、後悔することに
なるからだ。 逆にこの損失に過剰反応して臆病になりすぎるのも、
この複雑なリスクの1つだ。この過剰反応は時には何年も続く。
行動経済学者は、多くの投資家の最大のリスクは、自分自身であり、
リスクは株式市場にはないという
エリスの 言い回しは、とてもエモーショナルだと思います。
邦題こそイケてませんが、まだ読んだことない人は是非ともお勧めしたい1冊です。
ちなみに私は、ひふみ投信を利用しておりません。
理由は過去に書いた記事の通り、ひふみ投信には高齢でリスク許容度が低い&
ひふみなら絶対に儲かると思っている投資家があまりにも多そうなので、下落相場で
必要以上な巻き添えを食らいそうなことから、今のところ利用しておりません
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アメリカと中国の貿易戦争が本格的に始まりましたので、今後、ひふみ投信の
投資家達がどのような行動に出るのか静観していたいと思います
この先大規模な経済ショックが起こり、ひふみ投信を始め世界的な株価が
落ちるところまで落ちたら、ひふみ投信をサテライト投資の一環として買いに
向かう計画です。
その為には、何を持って落ちるところまで落ちたかのルールや基準を考えておく
必要がありますね。
なんせ私はチキン野郎なので、自分が納得できるようになるまでは、毎日コツコツ
野村つみたて外国株投信を買い続けておきます。
そしてこの1ヵ月後、ひふみ投信を利用する投資家達の、あまりに低レベルで酷い
言動が露呈する・・・
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