親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

爆誕したが爆死状態の楽天インデックス・バランスファンド達。。。

    

 

 

 

こんばんわ

 

今から10年前にセゾン投信が、当時としては画期的な株式&債券を半々で世界時価総額

比率で投資が可能となるバランスファンドを立ち上げました。

 

セゾン投信草の根運動の成果と、当時としては低コストな信託報酬なのも相まって、

今では純資産総額1600億円規模の人気バランスファンドへ成長したのは周知の

事実です。

 

しかし昨今ではセゾン投信より信託報酬が1/3程度のいインデックスファンドが

多数ある中、セゾンバランスファンドの優位性は失いつつあり、楽天投信顧問が

セゾンバランスファンドと同一コンセプトとなる超低コストなバランスファンドを

新設しました。


www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

 

インデックス投資業界に大注目を与えたこの3本のファンですが、運用開始から

2ヶ月ちょっと時点ですでに、爆死状態となっております・・・

 

 

楽天インデックス・バランスファンドは、株式:債券の組み合わせ比率違いが3本

あり、現在の純資産総額はそれぞれ

 

債券重視型:0.15億円

バランス均等型:0.86億円

株式重視型:1.24億円

 

 

・・・かなり悲惨な状態ですね。

 

私が利用している野村つみたて外国株投信もFOY2017で4位に輝くまでは中々資金が

集まりませんでしたが、少なくとも運用開始1ヶ月時点で純資産総額は1億円に

到達していたところを見ても、楽天インデックスバランスファンド達はかなり

不人気ファンドといえるでしょう。

 

 ちょっと意外だったのが、上記3本のバランスファンドの内、1番人気が高いのが

株式重視型なとこです。

 

世界のGDP比率になるように株式:債券を半々で組み入れたバランスファンド

「世界経済インデックスファンド」というのがありますが、このファンドも

株式:債券の組み入れ比率違いで3本用意されており、1番人気はダントツでバランス

均等型です

 

債券重視型:7.11億円

バランス均等型:581億円 ←凄い!

株式重視型:47.1億円

 

株式と債券を半々で組み入れた楽天インデックス・バランスファンドはもっと需要が

あると思っていたのですが、考えられるのはここ数年の世界的な株価上昇から債券を

織り交ぜるという、伝統的なリスク低減方法を軽視しているのでしょうか?

 

セゾンバランスファンドは半分が先進国債券ですが、為替ヘッジをしていないから

リーマンショック時は債券クラスのクッション効果があまり無かったのに対して

楽天インデックス・バランスファンドの債券クラスは為替ヘッジをしております

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楽天インデックスバランス均等型の交付目論見書より

 

 

かなり理想的な商品設計をしているものの爆死状態の楽天インデックス・バランス

ファンド達ですが、この先も資金流入ペースが向上しない場合、繰上償還のリスクが

出てきます・・・

 

www.toushin.com

 

繰上償還とは予め決められた償還期日(無期限含む)よりも前に償還されることであり

一般的にはその投資信託の規模が減少し、当初の目的に沿った運用が困難になった

場合や、基準価額が一定水準を満たした場合などに繰上償還が実施されます。

 

上記リンクの投信資料館内でも今回繰上償還されたファンドの内、純資産総額の

小ささが主原因と説明されており、楽天インデックス・バランスファンドで長期投資を

しようしている人達は、今後の純資産総額の推移に注意する必要があります。

 

2018年7月に繰上償還された27本の投資信託の繰上償還の理由を見ると、

21本が運用残高の減少と増加の見込みがないことを理由としており、

6本のファンドにおいては、全受益権口数の解約の申込み、またはその意

向があったためとなっています。基本的には全てのファンドにおいて

運用残高が小さく、効率的な運用を継続することができなくなったことが

繰上償還の要因となっていることがわかります。

 

 

そもそも楽天投信は、楽天バンガードシリーズを乱立し過ぎている感が否めず、

せっかく良い商品を新設しても株式重視・均等・債券重視等と派生を増やすので

ただでさえ少ないインデックス投資市場のパイを、自社商品で奪い合う状態に

なってます。

 

楽天VTも楽天インデックス・バランス達もつみたてNISA適合ファンドとなって

おりますが、2038年つみたてNISAの非課税期間が終了となる2058年(今から40年後)

まで、楽天インデックスバランスファンド達が存在してるか不安です。

 

とりあえず楽天投信は、楽天インデックスバランスの債券&株式重視型を無くして、

資金流入するファンドを絞り込んでほしいもんです。

 

顧客へ永続的なサービスを提供できる商品を用意してこそ、初めてフィデューシャリー

デューティーが実現できるのだと思います。

 

<こんな記事も書いてます>

 セゾンバンガードグローバルバランスファンドとの比較検証記事です

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

 

 

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