お久しぶりです、きしやんです。
本を読んだり、話(講習含む)を聞いたりしてインプットを増やすと、アウトプット段階では大きく二つに分かれます
①自分の考えがより強化される
②自分の考え方が変わる
実は①というのは良い影響よりも、良くない影響が強くなります。
悪い影響として有名なのはエコーチャンバー現象という、周囲の意見に耳を貸さず、自分たにとって都合の良い意見が、より強固な考え方になる現象です。新興宗教や洗脳なんかは、まさにこれですね。
①の良くない影響の二つ目が、センメルヴェイス反射と呼ばれる考え方を変えられなくなる認知バイアスです。
なんたら学賞を受賞した人の理論が、後々になって正しくなかったことが分かっても、本人が絶対に考え方を変えない現象です。
当然ながら新たにインプットをしたからといって、自分の意見を何でもかんでも変える必要はありません。重要なのは自分の考え方を適切に強化しつつ、他者の意見も取り込むことで、自分の観点・視野を広げることです。
これが①でも②でもない、③の良いアウトプットになります
長くなりましたが、今回は私自身に関したそんな観点の記事です
- 1.為替加味すると日本からの資産運用は教科書通りにいかない?
- 2.米国を除いた先進国市場は、アクティブファンドがほぼ勝てないって『事も』なさそう
- 3.自国建て通貨による国債を発行している日本は財政破綻しない
- 4.信用貨幣制度による格差の拡大
- 5.リスク許容度の見積には己の健康も大きな問題となる
- 6.中国に偏り過ぎのはちょっとやめよう
1.為替加味すると日本からの資産運用は教科書通りにいかない?
敗者のゲームの著者 チャールズエリスの『インデックス投資入門』という本にて、ポートフォリオが世界時価総額比率から乖離した分だけ、追加的なリスクを負うと表現されてました。しかしながら常々疑問に思っていたこともあります。
これは結論から言うと、円という通貨が強すぎるからです。
私がこの1年半の間に、ポートフォリオに日本株式(コモンズ30)を追加した理由になります。
ブログやTwitterでは一括投資や積み立て投資の議論が盛んに行われますが、為替を加味した資産運用の話って効かないですよね。
レイ・ダリオは「現金はゴミ」って表現するけど、あれって米国民からみた米ドルなんですよね。
— きしやん@コツコツ熊本 (@oyagakoniosieyo) 2021年9月25日
しかし日本人の日本円から米ドルをみると、ゴミにはならないんですわ。購買力平価説を「正と」するなら、もっと円高になってもおかしくない。
そう思うと日本人の外国株式運用って、教科書に 続 pic.twitter.com/nTHTHbiJBO
2.米国を除いた先進国市場は、アクティブファンドがほぼ勝てないって『事も』なさそう
ウォール街のランダムウォーカーや敗者のゲームなど読むと、アクティブファンド is 糞って書いてるじゃないですか。私も投資初めて2年ぐらいは、そう思ってました。
しかしここ数年、その常識と言われる考えに疑問が出てきたんですよね。特に日本株式の場合がそうです。欧州やアジアなど、他国は知りません。
なぜなら私が昨年?から投資しているコモンズ30は過去10年間、指数に負けてません。
というか、TOPIX弱すぎでしょ。
eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)などの日本株式部分はMSCI日本(配当込み円換算)にパッシブ運用しているのですが、そのMSCI日本に対しても、コモンズ30はずっとオーバーパフォームしてます。
コモンズ30のこれまでのトラックレコードが未来を保障する訳ではないですが、全てのアクティブファンド is 糞ではないということです。
3.自国建て通貨による国債を発行している日本は財政破綻しない
私もかつては、日本も財政が逼迫してて大変だと思ってました。IMFもそう言ってたし、我々民間は収入のなかでやりくりするもんだから。
しかし、MMTに関する本を読んだことで考え方が変わりました。
そもそもMMT(現代貨幣理論)とは、現在の貨幣制度による通貨発行・金融機関のお金の流れを『説明した』話です。よって、「MMTはいんちきだー」って言う人は、未だに天動説を信じてるのと同義なんです。
つまり未だに『財源ガー!』と言ってる人は、
①継続的な学びをしてない ※地動説を知らない
②事実を知ったけど、考えが変えられない ※冒頭のセンメルヴェイス反射
4.信用貨幣制度による格差の拡大
現代の貨幣創造の仕組みを知って、理解したとしても、1点だけダメだと感じるとこがあります。
それは中央銀行(+政府)に財政の制約がないことによって、中銀が株や債券まで、なんでも買えるようになってしまってることです。
日銀がETFを買ってたのも。FRBがMBSやハイイールド債を買うように。
これによって一番利益を得てるのは、投資家です。そりゃぁ、格差が拡大するよね。中銀によるこのモラルハザードは、さっさと修正したほうがいいです
5.リスク許容度の見積には己の健康も大きな問題となる
私はリスク選好度とリスク許容度の表現を、明確に分けてます。
リスク選好度:どれだけの損失に耐えられるのかのメンタルタフネス
リスク許容度:損失を補填できる経済的な稼ぐ能力と残された時間
なんでもかんでも自己責任論が蔓延る現代社会。LIFE SHIFTという本の影響が、良くない方向にも進んでる気がします。
自分で稼ぐ能力を高める努力をするのは当然大切なのですが、それは全て、己の健康があってこそです。そういう前提条件を無視して、なんでもかんでも自己責任論を振りかざすのは微妙ですね。
そして己のリスク許容度の見積も、自分がずっと健康なのを前提にしてると、破綻しかねません。特に最近、自分のことで実感した次第です。※後述
6.中国に偏り過ぎのはちょっとやめよう
当ブログの読者様なら御存知の下記記事から、俺の中でストーリーがいくつか崩れました
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
ハイテクセクターの締め付けの話ではありません。
さきほど「4.信用貨幣制度による格差の拡大」でも触れましたが、行き過ぎた格差の拡大は、正さないといけません。資本主義の再構築ってやつです。
なもんで中国が最近行っているハイテクセクターへの締め付けや、売り上げを一部寄付させるのは、資本主義の再構築の一環だと思って前向きに見てます。
しかし「ん?」と思ったのが、教育思想の強化です。
海外メディアの情報を積極発信してくれている人の情報を加味すると、これって文化大革命的な流れか?と感じました。
なもんで最近、CXSEのポジションを半分に減らしました。今より円高の時期に大量に仕込んでたので、円換算で-5%ぐらいですね。残りはホールドです
この1~6が、この2年ぐらいで変わった考えです。
これからも多角的な視点で、インプットしていきたいですね。
・・・。
・・・・・。
実は最近 持病がとても悪化してしまい、コツコツ熊本の活動含め、日常生活のタスクを大幅シュリンクしてます。
体調が良い日は『よし!11月のコツコツ熊本検討しよう!』って思うんですが、あまりに体調変化の波が激しく、企画がスタートできません。
しばらくは、表舞台の活動から消えます。
Twitterでは不定期で、オンラインの少人数交流会は企画・・・するかもです。
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください
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