親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

世界秩序の変化に備えて、目標ポートフォリオを再考しました

         

 

こんばんわ、きしやんです。

珍しく三日連続でブログ更新となります。

ここ最近新規銘柄をいろいろ追加してきたのは、世帯で運用するリスク資産の『目標ポートフォリオ』を大きく変更したからです。きっかけは、世界時価総額比率で保有することに、漠然とした疑問がでてきたのです。

私の年齢が現在36歳なのを鑑みると、我が家の運用期間は最低40年にはなると思われます。

今から40年後という未来は想像すらできませんが、今から40年前で言うと『ジャパンアズナンバーワン』と言われていました。もし40年前にeMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)があったとしたら、株式の国別割合は日本が半数以上を占めており、米国の割合は10%ぐらいだったでしょう。

しかしそこからの40年間は知っての通り日本市場はバブルが崩壊し、日本経済は悪化の一途を辿ってるなか、大頭してきたのは米国市場でした。リスク資産を世界時価総額比率で保有することはすなわち、現時点でのマーケットの評価通りに保有することになります。

裏を返せば、世界時価総額比率というのはマーケットが現在評価していない市場をアンダーウェイトで保有する訳ですね。

40年前にeMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)が存在したら、米国市場はアンダーウェイトだったということです。からだと想像すらできません。

つまり40年の資産運用を見据えて、資産を時価総額比率だけ保有するのは少し勿体ないと感じた訳です。観点としては以下の通り

・割高に感じる米国市場の割合を相対的に下げる

・中国が世界経済へ与える影響を大きくしていくのに備える

・通貨価値の変化に備える

・中期的な米国市場のさらなる躍進にも備えておく

 

資金力的に実現できるかはちょっと怪しいですが、目標とするポートフォリオは以下のようになります。

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1.割高に感じる米国市場の割合を相対的に下げる

S&P500のCAPEレシオはこの記事執筆時点で31。歴史的にみれば、今後10年間S&P500から得られるリターンは年率2%台と予想されます。

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特にGAFAMの影響が大きいですね。たった5社でS&P500の時価総額に対して50%近く占めております。これらGAFAMの影響を相対的に低下させる為に、バリュエーションを意識して下記4銘柄を組み入れました

・フィデリティ欧州中小型株:目標7.5%

・VTV:目標5%

楽天VYM:目標5%

・コモンズ30:目標7.5%

詳細は下記リンク先を参照ください

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

2.中国が世界経済へ与える影響を大きくしていくのに備える

世界最大のヘッジファンド、ブリッジ・ウォーターの創業者レイ・ダリオが現在執筆中の新著が、年明けに発売されるそうです。今回の記事のアイキャッチ画像に使用させてもらいました。タイトルを直訳すると『世界秩序の変化』です

 

amzn.to

 

実はこの本の内容が、レイダリオのSNSで部分的に公開されています。レイ・ダリオの研究によると世界経済に於ける覇権国の影響は下記グラフのようになっており、まもなく米国と中国の影響度合いが逆転しると提唱しております。

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しかしながら、とある国のGDP成長率とその国の株式リターンに明確な相関関係が出てこないように、世界経済における中国の影響度合いが上昇したとしても、それが株式リターンに直結するかは分かりません。しかし、歴史に倣えば過去数十年は長らくS&P500に投資してれば最大リターンが得られた可能性が1番高かったことを考えると、今の時点で中国市場の株式をオーバーウェイトしようと判断しました。

以下のグラフは、現在の浮動株調整後の株式時価総額 (米ドルベース)になります。

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世界各国のPER・PBR・時価総額 (毎月更新) - myINDEX

 

世界時価総額比率に占める中国の割合は5%です。将来的に中国株式が開花することが期待できそうなら、今の間にウェイトを増やそうかと。そのためのCXSEになります。

実際、CXSEの過去5年間リターンはS&P500を上回っております。

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CXSEの目標割合としては25%~30%ぐらいを考えてます。

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CXSEに関する詳細は下記リンク先を参照

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

3.通貨価値の変化に備える

 下記のリンクは、現在レイ・ダリオの執筆中記事がSNSに寄稿され、その内容を翻訳したものになります。

www.financialpointer.com

 

相変わらず禅問答みたいなこと言書いてるから俺の頭だと理解に苦しむのですが、ざっくり要約すると覇権国の通貨は最期、自分で減価して自滅していくみたいな?

基軸通貨である米ドルが衰退しても代わりとなる通貨がまだ存在しないんですが、ピクテ投信もレイ・ダリオが提唱するオールウェザーポートフォリオでも、通貨防衛の観点でゴールドの組み入れが推奨されてます。また、オールウェザーでは株式・債券・金以外にも資産分散で、商品も入ってるんですよね。

オールウェザーでいう商品の場合は貴金属とかのコモディティな気がしますが、上記アセット以外で手軽に投資するのに不動産(REIT)を追加

よって、上記観点で以下の2銘柄を入れました

・ニッセイグローバルリートインデックス:目標3%

iシェアーズゴールドインデックス:目標2%

 

 

4.中期的な米国市場のさらなる躍進にも備えておく

レイ・ダリオの難しい話を読んでると、貨幣と経済の仕組みからしても単一国が永遠に覇権を握ってることはありえないそうです。

www.financialpointer.com

 

しかし現代社会においては、70年前みたいに覇権争いで実弾使った戦争は流行りません。ある時にジャイアンが『おい!のび太!気に入らないんだよ!!』的にミサイル打って米国から中国に覇権が変わるのではなく、徐々に徐々に時間をかけて移り変わっていくイメージみたいです。

つまりいきなり投資先を米株から中国株へフルチェンジすると、この先米株の株式リターンをみすみす取り逃がす可能性が大だということですね。

株式投資美人投票とも比喩されるように、自分が美人だと思う所に投資するのではなく、皆がみんなが美人だと思うものに投資するのが重要です。

よって皆が米国株を推すのなら米国から完全撤退はできません。でも中国はオーバーウェイトしたい。しかし金が足りない。ポートフォリオの割合的にもね。

そこでS&P500にレバレッジ3倍かかってるSPXLを部分的に入れることで、ポートフォリオ全体で米国株へのウェイトを増やす作戦です。これにてポートフォリオ全体でCXSEの割合も増やしつつ、米株の割合も維持するのです。

 

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あれ?結局、世界時価総額比率っぽくなったかもꉂꉂ(ˊᗜˋ*)

 

ってなことを、ここ数ヵ月悶々と考えてました。ポートフォリオを検討するのって楽しいですよね。

今回の記事が、皆様の投資判断の一助となれば幸いです。

 

良い投資ライフをお過ごしください☆

 

 

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