こんばんわ
これからインデックス投資を始めようとする人にとって、まず最初に訪れる難関がアセットアロケーション(資産配分)の考え方と組み方でしょう。
どの投資信託(ポートフォリオ)が良いか迷ってる人が多いのは、アセットアロケーションを決めてないから他なりません。
そしていざ実際に積立て投資を始めても、あれやこれや色んな投資信託を買ったり止めたりするのは、自分にとってしっくりしたアセットアロケーションに到達できていないからです。
今回は私の自己流な考えになりますが、比較的しっくりきやすいアセットアロケーションへのアプローチ方法を書きたいと思います。
ちなみに、「引き算式」と「きしやん式」を掛けたのは内緒です。。。
アセットアロケーションの基本的な考えは、過去の市場マイナスリターンから想定されうる最大損失が、自分にとって受け入れ可能かどうかを検討・判断します。
この基本的な考えに対する結論から言うと、株式クラスはそこそこな国に分散投資をしておけば、マイナスリターンにほとんど差異はでません。
よってアセットアロケーションへの基本アプローチは、世界時価総額比率から自分が無いほうがしっくりと感じる資産クラスを除去していく、引き算方です。
1.アセットアロケーションのスタートはバンガードのVTである
世界時価総額比率の割合はざっくり日本:先進国(除く日本):新興国が10%:80%:10%ぐらいです。
よって、株式の世界時価総額比率で大・中・小型株式まで網羅したアセットアロケーションが基本になります。
当然ながら、上記アセットアロケーションなら地球経済の値動きをほぼ完全に網羅できます。
そうなると投資銘柄としての選択肢は、バンガードのETF「VT」。
投資信託なら楽天・全世界株式インデックス(楽天VT)になります。
2.「1.」に対して、中・小型株はなくても良い
世界時価総額比率での市場の値動きを網羅するにあたり、小型株が与える影響はほとんどありません。これに関してはバンガードの創設者、ジョン.C.ボーグルも言っております。
VTを買うのは手間&ハードル高いし、楽天VTは実質コストが高い・・・
小型株なくてもリターン変わらないなら要らないや!って思える人は、eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)になります。
※eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)は運用開始間もないので、実質コスト含め注意が必要です
3.「2.」に対して、少子高齢化で未来が期待できない日本は不要
インデックス投資を国毎で見た場合、その国の市場の値動きを概ね網羅する投資手法になります。
つまり必然的に、時価総額(会社の規模)が大きい大企業の組入れ比率が高くなります。
日本の大企業では最近、日産や東芝、神戸製鋼などの企業不祥事が相次ぐにも関わらず日本を代表する市場指数であるTOPIXの組入れ銘柄から外されることはありません。
これがアメリカならそっこーで代表的な指数の組入れ銘柄から外されて、他に優秀な企業と入れ替えられます。ここが、成長するアメリカ市場と日本市場の根本的な違いです。
そうなると大型株をメインの世界時価総額比率に対して、日本の市場平均が無いほうがしっくりくるのなら、野村つみたて外国株投信とeMAXIS Slim全世界株(除く日本)が選択肢に入ります。
<この2つのファンドの特長>
野村つみたて外国株投信:積立て設定しかできない
eMAXIS Slim全世界株(除く日本):スポット購入も可能
※詳細は下記記事参照
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
ちなみに信託報酬はSlim全世界株(除く日本)の方が少し安いのですが、運用能力の差なのか、リターンは野村つみたて外国株投信に対して差異が出ていません。
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
4.「3.」に対して、リターンが安定しない新興国はいらない
新興国の魅力といえば、経済成長にとって必要不可欠な人口増加が長期的に見込めるのと、GDP成長率の高さです。
しかしながら高GDP成長率と株価リターンに完全な相関はなく、新興国ゆえに経済環境が不安定なため、企業利益が正確に株価へ反映されのもあります。
新興国株式は高いリターンが期待できる反面、値動きが極端なところがあります。
よって、新興国株式が不要と感じる人はeMAXIS Slim先進国株式インデックスファンドか、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドになります。
ちなみに「3.」からの変化点ですので、上記2つの先進国株式インデックスファンに、日本株式は含まれておりません。
5.「4.」に対して、世界時価総額比率にとってお荷物の先進国は要らない
※世界各国のPER・PBR・時価総額 (毎月更新) - myINDEX
これからもアメリカ最強!未来永劫、アメリカ最強!!と確信できるようなら、アメリカ以外の全ての先進国株式を放棄しましょう☆
対象となる銘柄は
<大・中・小型株まで網羅したい>
<小型株入れてても意味ないし>
iFree S&P50
eMAXIS Slim S&P500
ただし忘れてはならないのは、米国市場のインデックスファンド1本と言うことは、米ドルの為替影響を100%受ける=通貨の分散にはならないことは、お忘れなく。
6.債券やREITは入れなくていいの?
まずREITクラスですが、データ少々古いですがREITクラスが世界の投資資産に占める割合は超微小なので、世界経済への影響を大きく受ける=リスク(変動率)が大きくなる傾向があります。
そして不動産を保有している株式会社の値動きは、株式クラスの値動きに取り込まれている為、配当リターンを要求しないのなら、あえて選択する必要はないと考えます。
次に債券クラスですが、日本から海外債券に投資をすると為替影響を丸々受ける為、債券を株式クラスの変動に対するクッション効果として期待するなら、不要と判断するのもありです。
債券クラスの分は現金として保有するか、債券クラスに為替ヘッジをかけた方がいいかもしれません
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
ただし国内債券クラス(個人向け国債変動10年)に関しては、話が別です。個人向け国債変動10年は銀行の現金預金と違って、1000万円以上の金額に対しても全額保証されます。
銀行貯金が1000万円超えるような人は個人向け国債変動10年を購入しておくと、銀行破綻によるリスク回避になります。
<まとめ>
アセットアロケーションの組み方に絶対正解はありません。
あくまでも御自身のリスク選好度・リスク許容度に合致した、しっくりくるアセットアロケーションを構築してください。
過去のデータから大まかなリスクは計算できますので、myINDEXなどのツールを有効に使いましょう!
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