おはようございます
毎月定点観測している全世界株式インデックスファンド達の、2018年12月
月次レポートが出揃ったので、比較してみたいと思います。
※正確には、私が関東出張でブログの更新が遅くなっただけですが・・・
<月次レポート一覧>
※私は野村つみたて外国株投信推しなので、若干バイアスかかった記事である事を御容赦願います
1.野村・楽天・Slim(除く日本&全世界) 4つのファンドの特長
※当ブログをいつも講読して下さってる人は、「2.」から読み始めてOKです
全世界株式(除く日本)のインデックスファンド
対象指数:MSCI ACWI(除く日本)
アセットアロケーション:先進国株(除く日本)と新興国株の比率は概ね8.8:1.2
<野村つみたて外国株投信>
・目標指数:MSCI ACWI(除く日本)円換算・配当込み
・信託報酬:0.2052%(税込み)
・実質コスト:0.2508%
※ 以後、野村つみたてと呼称します
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
<eMAXIS Slim全世界株(除く日本)>
・目標指数:MSCI ACWI(除く日本)円換算・配当抜き
・信託報酬:0.15336%(税込み)
・推定実質コスト:0.2456%
(計算内訳)
これらのファンドの追加コストである
先進国株式(≒0.0796%): 新興国株式(≒0.1852%)を 8.8:1.2で加重平均して
信託報酬を足すと、下記の計算となります
0.0700(先進国)+0.0222(新興国)+0.15336(信託報酬)≒0.2456%(推定)
※以後、slim(除く日本)と呼称します
全世界株式(日本を含む)のインデックスファンド
対象指数:MSCI ACWI、FTSEグローバル・オールキャップインデックス(※)
※MSCI ACWIが日本抜きの大型株がメインなのに対して日本&中・小型株まで
含まれている
アセットアロケーション:日本株:先進国株と新興国株の比率は概ね1:8:1
<楽天・全世界株式インデックス>
・目標指数:FTSEグローバル・オールキャップインデックス
※MSCI ACWIが日本抜きで大型株がメインなのに対して日本&小型株まで
含まれている
・信託報酬:0.2296%(税込み)
・実質コスト:0.502%
・特徴:バンガードのETF「VT」を買い付けるだけのインデックスファンド。
ETFの価格は取引市場での需給変動の影響を受ける。
※以後、楽天VTと略します
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<eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)>
・目標指数:MSCI ACWI
・信託報酬:0.15336%(税込み)
・特長:MUAMとしては日本株式クラスを、初のMSCI JAPAN指数に連動する
正真正銘の現物株式100%運用の全世界株式インデックスファンド。
日本株式のマザーファンドが新設の為、コスト含め注目が集まる
以後、Slim全世界と呼びます
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2.今月の騰落率を比較
2018年12月は先進国を中心に株価下落しましたので、全世界株式インデックス
ファンドがパッシブ運用する対象指数の整理と、指数毎の2018年12月度の騰落率を
確認します
<対象指数の騰落率>
●MSCI ACWI(除く日本):日本を除く世界時価総額 大型株メイン
⇒対象ファンド:野村つみたて 、 Slim(除く日本)
●FTSEグローバル・オールキャップインデックス:大中小型株の世界時価総額比率
⇒対象ファンド:楽天VT
⇒対象ファンド:Slim全世界
※月次レポートの値をそのまま引用
世界時価総額比率の株式による先月1ヶ月間の騰落率は約-10%。
中小型株まで含むFTSEグローバル・オールキャップインデックス(=楽天VT)の
騰落率が一番低い結果となりました。
上記指数の騰落率と全世界株式インデックスファンド達の信託報酬より、騰落率の
予想順位は
Slim全世界 > Slim(除く日本) > 野村つみたて > 楽天VT
となるはずです。
では、結果を見てみましょう
<各ファンドの2018年12月度の騰落率>
※騰落率算出方法:月次レポートの値ではなく、先月のレポートとの基準価額差より算出してます
予想:Slim全世界 > Slim(除く日本) > 野村つみたて > 楽天VT
結果: 楽天VT > Slim全世界 > Slim(除く日本)= 野村つみたて
予想(対象指数の騰落率)に対して、楽天VTだけが極端に異なる結果となりました。
インデックスファンドに求められるのは対象指数に対するパッシブ運用ですので、
2018年12月度に於ける4つのインデックスファンドの運用精度を確認すると
予実の原因が見えてきます
※「今月の騰落率」は基準価額より算出 指数騰落率は月次レポート引用
指数との乖離を確認した結果、左のグラフより楽天VTの騰落率は指数に対して
+0.31%も乖離しており、これが原因で4つのファンドの騰落率の中で、楽天VTが
1番高かった理由になります。
右のグラフを見ると分かるとおり、楽天VTの運用は常に指数に追従対しておりません。
インデックス投資とは指数の期待リターンを得るのが目的ですので、当ブログとしては
楽天VTを推奨していないどころか、完全否定派です。
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もし世界時価総額比率で投資をしたいのなら、楽天VT使うぐらいならSlim全世界を
使うのが賢明でしょう。なぜならSlim全世界の2018年12月度の指数との乖離をみると、
±0%です。
野村つみたては私がMr.送りバント呼ぶぐらい運用が安定しているのに、
2018年12月度の指数に対する安定度合いでは、Slim全世界は野村つみたてを上回って
おります。
これがMSCI JAPANマザーファンドを新設した状態なのだから、Slim全世界の安定
度合いも凄いことが分かりますね。
3.各ファンドの純資産総額の推移と月次資金流入量の確認
ファンドへの資金流入は金融機関にとって大事な収入源となると同時に、投資家から
支持を得ているのかの指標になりますので、純資産総額と月次資金流入のチェックは
騰落率を比較する以上に大事です。
※毎月の月次資金流入は、投信情報まとなびの値を引用しています
先月の各ファンドの月次資金流入量は、全世界的に株価が下落したのが原因か分かり
ませんが、4つの全世界株式インデックスファンド全て、資金流入量が減少しました。
月次資金流入量の2018年11月に対する変化度合いは、下記表の通りです
御覧の通り、積み立て設定でしか買い付けできない野村つみたてが、資金流入量の
減少が少ない結果となりました。
資金流入量は投資家からの買い付けに売却を引いた結果でしかないので、この表より
野村つみたてを利用している投資家の運用スタイルが、相場に影響されていことが
読み取れます。
実際にファンドを運用する側も、安定的に資金が流入する方が運用成績が良くなる
らしいです。これが、私が野村つみたてを愛用する理由です。
現に野村つみたてと楽天VTの設定来騰落率差は、野村つみたてが楽天VTを2%以上
上回っているのが実態なのです。
野村つみたてのライバルである、Slim(除く日本)との資金流入量比較
私は野村つみたてが最強と信じて疑わないので(笑)、ライバルは運用対象指数が
同じであるSlim(除く日本)との比較のみです☆
では、これらのファンドの月次資金流入量と、月次レポートベースでの純資産総額の
推移を比較します
純資産総額でのSlim(除く日本)の勢いも、若干サチレートした感じがします。
しかしスポット買い付けが可能なSlim(除く日本)と野村つみたての投資家層は
異なるので、これ以上ライバル視しても意味がないことを感じるこの頃です。
4.4つのファンドの純資産総額の推移と月次資金流入量
世界時価総額比率(含む日本)
世界時価総額比率(除く日本)
どのファンドも累計資金流出入(折れ線グラフ)が右肩上がりなので、ファンドの
繰上償還リスク観点に於いては、安心して投資できそうです
以上をもちまして、毎月比較している全世界株式インデックスFの成績比較の
レポートを終わりたいと思います。
明日は(日付ベースでは今日)第6回コツコツ熊本の開催でございます。
今回も楽しい会にしたいですね☆
ではまた!
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