こんばんわ、きしやんです☆
今回も下記記事同様にTwitterの質問箱からいただきました、質問に対する回答に
なります。
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
質問者様の情報はアイキャッチ画像に書かれている文言意外分からないのですが、
結論から言うと目的が中・小型株式まで組み込んだ時価総額加重平均のポート
フォリオにしたいのなら、EXE-i グローバル中小型株式ファンドは不要と判断します
※頂いた質問は、下記リンクよりアクセスください
私も、つみたてnisaで「野村つみたて外国株投信」を2年連続で枠一杯まで購入しました。ところで、きしやんさんは、 | Peing -質問箱-
1.そもそも世界時価総額比率とは?
一般的に世界中の浮動株で調整された、時価総額加重平均のことを意味します
加重平均とは?
値の重み(ウエイト)を加味して平均すること。例えば、同じ銘柄の株式の
購入で、株価100円で1000株、200円で2000株、300円で3000株購入した場合の加重平均は(100X1000+200X2000+300X3000)÷(1000+2000+3000)=233となる。
一方単純平均では、(100+200+300)÷3=200となる。
浮動株とは?
発行されている株式の中で、安定した株主に保有されておらず、市場に
流通する可能性の高い株式のことをいいます。 この「市場に流通する
可能性の高い株式」とは、一般の投資家等が市場で日々売買する株式の
ことを指します。
浮動株で調整された時価総額平均の指数は、日本だと東証株価指数であるTOPIX、
アメリカではS&P500が有名ですね。そして世界時価総額比率での有名どころは
2.世界時価総額比率の大型株の中に、中小型株式を組入れると?
大型株式で時価総額比率に構成されたポートフォリオ内に中小型株を時価総額比率で
組み込んでも、ポートフォリオ全体に対する影響度合いが小さいことから、中小型株の
期待リターンの高さが活かせないのです。
具体例を出すと、大・中・小型株が世界時価総額比率に占める割合は概ね
大型株:85%%
中型株:10%
小型株:5%
ぐらいです。
この比率で小型株が夢のテンバガー(10倍)のリターンを出しても指数全体としては
5%しか影響を与えれません。しかし大型株全体が10%近く上昇してくれると指数
全体8.5%上昇してくれます。
よって中小型株を時価総額比率でポートフォリオを組む限り、中小型株がリターン
全体に与える影響は軽微なことが分かりました。つまり、既に野村つみたて外国株
投信を通じて大型株式による世界時価総額比率のポートフォリオを保有しているの
なら、時価総額比率でEXE-i グローバル中小型株式ファンドを組入れても旨味が
ほとんど無いのです。
・・・ほんとに??
3.実際に検証してみる① アメリカ編
私は職業が研究者ゆえか、理論値や文献の情報だけで『はい、そうですか』と素直に
納得できません。つー訳で、毎度お馴染み自分で検証してみようではないか!
さて。ポートフォリオに中小型株まで組入れた方が効果的かどうかを、バンガードの
ETFであるVTIとVOO使って比較してみます。
<対象指数>
VTI:CRSP US トータル・マーケット・インデックス(大中小型株)
VOO:S&P500(大型株)
ん~~、2つのETFの運用期間同士で比較して見ると、これだけだとVOOの方が
『気持ち』有利な気もしますね~?
しかし、実はそうとも限りません。その理由はリターンを比較検証した『区間依存』の
影響が色濃く出ているからです。
ではここで、インデックス投資の父であるジョン.C.ボーグルの著書『インデックス
投資は勝者のゲーム』の「第三章 企業に賭けろ ~株式市場全体のインデックス~」
より重要な部位を引用します ※現物本P57~P60参照
1926年までさかのぼってアメリカのすべての株式がもたらしたリターンを
算出した。S&P500とダウジョーンズ・ウィルシャー・トータル・
ストック・マーケットインデックス(大型株式~小型株式まで3099銘柄)
のリターンはほぼ同等であった。※現物本P58~P59参照
2つのインデックスのリターンの長期的な相関は0.99(1.00が完全相関)も
あり、どちらを選択しても差異はない。※現物本P60参照
ボーグルが約100年間のバックテストをした結果、時価総額比率で大中小型株を
構成したとしても、中小型株が全体に与える影響は無いことが証明されています。
興味ある方は、下記リンク先から購入ください。
4.実際に検証してみる② 全世界編
ポートフォリオの構成はなにも加重平均だけでなく、算術平均、均等配分など投資家に
よって組入れ比率は様々です。
ではここで、下記3つのポートフォリオを毎月1万円ずつ積み立てた場合のリターンを
比較してみましょう!著名な人が言ってるからといっても、それが心理ではないの
です!! ※The 諦めない
①:SBI・全世界株式インデックス・ファンド『愛称:雪だるま』
②:EXE-i グローバル中小型株式ファンド
③:①と②を半々で保有
・・・。
おやおや、EXE-i中小型株式の一人負けですやん。
しかも、均等配分で保有しても全く持っていみなし・・・
なぜここまでEXE-i グローバル中小型株式ファンドのリターンが低いのか、
SBI・全世界株式インデックス・ファンドとMSCI ACWIとのチャートを見てみたいと
思います
そもそもEXE-i グローバル中小型株式ファンドもSBI・全世界株式インデックス・
ファンドも、MSCI ACWI指数に対してアンダーパフォームしてますね(^^;
EXE-i グローバル中小型株式のパフォーマンスで特筆すべきなのは、2018年の
全世界的に株価が上昇した夏前の高リターン。さすがは中小型株と言いたいとこ
ですが、逆に2018年年末から年明けにかけてのアンダーパフォームは酷い限りです。
中小型株はリターンが高いといわれますが、やはりリターンが高い銘柄群というのは
結果の不確実性&変動(=リスク)が高いことが改めて証明されました。
と同時にインデックス投資をするのなら、基本的に大型株で構成されたポート
フォリオで問題なさそうですね
5.まとめ
この短期間だけの結果で中小型株を否定する訳にはいきませんが、ボーグルがアメリカ
株式時価総額平均で検証した結果を鑑みても、ポートフォリオに中小型株を組入れる
アドバンテージはなさそうです。完全な好みの世界ですね
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