親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

インデックス投資に関する、よくある勘違い

     

 

 

 

つみたてNISAやiDeCoの制度紹介やセミナーでは、インデックスファンドを用いて

 ・長期

 ・分散(世界中)

 ・積立て

この3本柱で資産形成をしましょう!と言われているので、長期・分散・積立てが

インデックス投資と思われている人が多いように感じますが、そうではありません。

 

今回の記事では、そもそもインデックス投資って 何なのか?の理解を深めたいと

思います。

 

 1.インデックス投資の言葉の定義

実は「インデックス投資」という投資手法に、厳密な定義はありません。

 

私の「インデックス投資」に関する考え方は指数(インデックス)に対してパッシブ

運用を行い、その指数の期待リターンを得ることがインデックス投資です。

 

では実際に、金融機関の用語集を見てみましょう

 

野村證券 證券用語解説集

インデックス運用
パッシブ運用の一種で、日経平均株価TOPIXといった指標の動きに連動する運用成果を目標とする運用戦略。

 

SMBC日興証券 用語集

インデックス運用 
インデックス運用とは、目安となる指数(ベンチマーク)に連動した運用スタイルのことです。例えば、日本株で運用する投資信託の場合、日本株の代表的なインデックス(指数)である日経平均株価TOPIX東証株価指数)などのインデックスをベンチマークとして、それに連動した値動きをするよう運用します。

 

私の認識と同じで、あくまでもベンチマーク(指数)に対してパッシブ運用を行う

ことで定義されています。

 

つまり、MSCIエマージングマーケット指数を対象としたインデックスファンドだけを

保有していてもインデックス投資ですし、S&P500を対象としたインデックス

ファンドを 保有していてもインデックス投資になる訳です

 

2.目的と手段の違い

ではなぜインデックス投資のことを「長期」「分散」「積立て」とイメージして

しまうのかは、目的・課題・手段で整理すると明確になります

 

投資の目的は人それぞれですが、個人・企業に関わらず通ずることは資産形成です。

 

目的が資産形成なので、資産が右肩上がりで増えてもらわないと困ります。

つまり、期待リターンをプラスにすることが課題①です。

 

課題①を解決する手段として、幅広い銘柄を対象とした株式へ分散投資をします。

利益が出続ける銘柄が分かるのならその銘柄を保有すれば良いのですが、それを

当てるのも困難で且つ、市場全体の動きに合わせるほうが結果的に負けにくい運用が

可能となります。

 

次に積立て投資に関してです。

指数の期待リターンを全て得たいのなら、今すぐ一生分の収入を市場へ投入する事が

指数の期待リターンを全て得られるのですが、それを実行するには借金するしか

ありません。

 

実際は収入ー支出の余剰分しか投資に廻せません。これが課題②になります

 

金融機関等は積立て投資(ドル・コスト平均法)に関して「高値掴みをしないこと」と

説明しますが、我々がサラリーマンである限り給料からの余剰分でしか投資が

出来ないので、結果的に積立て投資という手段しかないのです。

 

では整理しましょう

 

目的:資産形成

課題①:期待リターンをプラスにする必要がある

 ⇒手段:幅広い銘柄への分散を行う

課題②:まとまった資金がない

 ⇒手段:収支の余剰分で積み立てる

 

こうして整理すると、インデックス投資に対して目的と手段がアベコベになっていた

ことに気付かれる人もいると思われます。

 

長期・分散・積立て投資とは、あくまでも世帯が資産形成を行う上で実施可能な

手法の集合体なわけです。

 

3.世界から見たインデックス投資とは?

これも人それぞれですね。

バンガードの創業者であるジョン.C.ボーグルは、低コストなS&P500インデックス

ファンドがベストだと言っています。これも1つの解なのでしょう。

 

私が知っている他の解は、チャールズ・エリスの著書『インデックス投資入門』に

このように書かれています

市場全体の構成から自分の資産配分が離れてしまっていると、

離れてしまっている分だけ追加的なリスクを負うことになる。

小型株や新興国株、高配当株やハイテク株など、自分がこれだと思う株を

市場の示す配分比以上に買うと、その判断を間違うリスクを負う。

 

エリスの言葉を1つの解とするなら、インデックス投資とは世界時価総額比率で

株式に分散投資をすることになりそうですし、ウォール街のランダムウォーカーの

著者、バートン・マルキールも世界時価総額比率を推奨していますね。

 

エリスとマルキール分散投資の目的は、投資家自身が感情に左右されることで

生み出す、不要なリスクを回避させるのが狙いと思われます。もちろん、どこの国の

リターンが高いか分からないからこそ、分散しようって意味も含まれています。

  

まとめ

インデックス投資とはあくまでも指数に対するパッシブ運用であり、絶対的な正解が

ないことを分かっていただけたかと思います。

 

私のメインポートフォリオは野村つみたて外国株投信ですので、エリスが提唱する

インデックス投資に対していうと「日本」が入っていません。

 

つまりインデックス投資とは、個々の投資家が長期的な期待リターンがプラス

判断した指数に対してパッシブ運用を行う投資手法なのです。

 

とどのつまり、自分で「判断した 」ってのが最も重要です☆

 

 

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