こんばんは、きしやんです。
株価下落が始まると、なぜか気にされ出すポートフォリオのリスクです。
※今回の記事でのリスクは、価格変動という意味で用います
本来なら株価上昇局面で意識したいとこなんですが、言うは易く行うは難しですね。分かります。
昨日の記事では、株式を分散しても取り除けないシステマティックリスクについて触れました。よって、ポートフォリオを株式のシステマティックリスクより低下させようと思うと、株式と異なる値動きのアセットを組み入れないといけません。
そこで注目されるのが、株式・債券・REITまで含んだ8資産均等を冠した投資信託ですが、実はそこまでリスク低くないんですよね。
※今回の記事でのリスクは、価格変動という意味で用います
今回の記事ではポートフォリオに於けるリスクを、少し可視化したいと思います。
各アセットのリスク/リターンの算出にあたっては、myINDEXさんのデータを用います。まずはeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)などの全世界株式インデックスが用いる世界時価総額比率です。
ポートフォリオの計算サイトで表示されるリスクは1標準偏差となってますので、暴落まで加味するとリスク x 2倍まで考慮する必要があります。
次に、セゾンバンガードバランスファンドなどが採用するポートフォリオは、世界時価総額比率相当での株と債券を50%ずつです。
※ポートフォリオの構成比率は、モーニングスターのサイトを参照しました
債券を半分組み入れることで、リスクは35%ほど減少しました。人によっては『株式半分にしたからリスク半分になるんじゃないの!?』って思うかもしれませんが、債券もそれなりに価格変動(リスク)を伴います。海外債券になると、為替の影響も受けますしね。
じゃぁここからREITを組み入れたら、どこまでリスクは下がるのでしょうか?
結果は下記となります
株式と債券を世界時価総額比率相当に対して、むしろリスクが0.1%上昇してることが分かります。
え!?
って思う人もいると思いますが、実はREITって株式以上のリスクがあるんですよね。
下記は各アセット同士の相関関係を示すマップになります。ピンクが薄く、水色に近いほど逆相関の動きになります。下記をご覧の通り、株式とREITの相関関係は薄いピンク色なので、値動きの相殺効果はあまり期待できません。
8資産均等や世界時価総額比率の株/債券を半分よりも低リスクなポートフォリオを構築するにはどうすればいいでしょうか?
もしバランスファンド1本で完結させたいなら、債券部分に為替ヘッジがかかっている楽天インデックスバランス均等型がお勧めです。
債券に為替ヘッジかけると、理論上では国内債券と同等のリスクになると言われています。無理やりリスク/リターンを算出すると以下の通り
どれぐらいのリスク低減効果があったのか、8資産均等と楽天インデックスバランス均等型のチャートを重ねます
コロナショックのピークにポイントを合わせましたが、下落率はほぼ倍違いますね。
そしてそこからの上昇も8資産均等を上回っています。
こういう背景もあって、個人的に楽天インデックスバランスはお勧めなんですよね~
今回は感覚で理解しているリスク(今回の記事では価格変動ね)を、実際に可視化してみました。投資のことを勉強しても意味がないと言う人もいらっしゃいますが、このように理屈を知っておくと、自分に好ましいポートフォリオを構築する近道になるのです。
以上です。
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください☆
↓↓ブログランキングの投票ボタンです。
良ければ、ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです☆