親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

改めて分散投資の効果を振り返る その②

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こんばんわ

 

年明けから毎日記事をUPしようと試みましたが、私の職種柄不可能だということが

分かりました・・・

 

まあ、ブログも投資もボチボチやっていきます。

 

さて下記記事の内容と一部リンクするのですが、ネットニュースで投資初心者の方に

投資信託を勧められる際に、なぜか日経平均TOPIXに連動する日本株式」を

勧められます

 

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 


居酒屋で「とりあえずビールは」まだ分かるのですが、この広い地球で

「とりあえず日本株式」という安易な考え方で、本当に大丈夫なのか?

が、本日のテーマです。

 

 

1.ホームカントリーバイアスという言葉を知っておこう

 

自宅の周りの人は基本的に日本人であり、買い物をする際も日本の円を

使うことがメインなので、ついつい株式も「日本で」と思いがちです。


身近な製品・情報に偏ってしまうことを、ホームカントリーバイアスと言います。

 

愛国心を持つのは非常に大切なのですが、このホームカントリーバイアスの

厄介な所は、自分の国のものなら安心と思い込んでしまうところであり、

投資を始める際もついつい日本株に偏った割合と、なってしまうそうです。

 

ホームカントリーバイアスは何も国に限らず、自動車を運転する際にも

通ずることがありますね。

 

久しぶりに都心部を運転すると、車間・車速を意識したりしますが、

地元周辺の道だと、ついつい手抜き運転になってしまいます。

 

自信ゆえに発生する安心・油断という観点からすると、ホームカントリー

バイアスってのは、自分たちの生活の周りで常に発生していることがわかります。



2.世界時価総額比率を知る

 

毎日ニュースを見ていると、報道されているのは国内の情報がメインで、

海外の情報はトランプさんの twitter発言や、北朝鮮ミサイルぐらいでしょうか?
※オリンピックは国内情報に含む

 

ニュース全体に占める海外情報の割合は数%未満な感じですが、逆に海外から

日本を見た場合も同様になります。

 

企業のグローバル化が進む昨今、利益が自国内のみで限定されている

会社は減っており、日本企業も収益源の主力戦場が海外だったりする

会社が非常に多く見受けられます。

 

TOYOTAとかも、収益のほとんどは北米ですからね。

 

企業ごとの規模を表すのに「時価総額」って言葉があり、これは発行済み

株式数×株価を掛けたものになります。

 

この時価総額を国ごとに集計したのを「世界時価総額比率」と言いまして、

地球規模で比較をすると日本はたったの8.6%でしかありません。

 

2018年1月時点での、世界時価総額比率は下記グラフの通りです

 

           f:id:kishiyan_y:20180214200210p:plain

世界各国のPER・PBR・時価総額(毎月更新) |ETF・インデックスファンドなら!『わたしのインデックス』

 

トランプ大統領がいるアメリカ様が、世界時価総額比率の半分を占めています。

 

つまり、市場平均を追いかけるインデックス投資をするとなると、

経済規模が大きい所へ投資する重要性が必要が分かるかと思います。

 

理屈だけでいうとインデックス投資をするのなら、保有する株式に占める

国別割合では、日本は1割未満でOKってことになりますね。

 

株式の保有国割合で日本株式が1割以上オーバーウェイトしていると、

インデックスファンドでポートフォリオを構成していたとしても、

全アセットクラスでのオリジナル合成指数日本に趣をおい

アクティブ要素を含んでしまいます。



3.株式の国別保有割合での、リスクとリターンの検証

 

検証にあたっては、無料で便利なmyINDEXさんの資産配分ツールを利用します

 

http://myindex.jp/user/myaa.php

 

各アセットクラスの割合を入力すれば、過去20年間のデータより、

ポートフォリオ全体のリターン&リスクが出力されます。


ではまず、日本株式100%の場合です

 

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身近で安心・安全と「思い込みガチ」な日本株式へのインデックス投資でも

リスクは±17.8%です。

 

一般的にリスクは1標準偏差内の確率のことを言われていますので、

暴落までカバーすると2標準偏差(確率95%)まで見る必要があります。

 

そうするとマイナス2標準偏差時のリターンは下記計算にて算出できます

 

-17.8×2+(+3.8)=-31.8%


※補足

リーマンショック時は日本株式で-60%=マイナス3σ(確率99%)以上下落したので、

100年に1度の大暴落と言われています

 

では、分散効果の検証といきましょうか。

 

ここから日本株式と、日本を除く先進国株式を50%ずつ保有したとすると、

リターン&リスクに下記グラフとなります

 

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 驚きの結果かと思われます。

 なんせリスクが減ってリターンが増えてる、美味しいとこ取りが起こっており

これぞ分散投資の威力です。


とは言っても、日本の株式割合が多いことは変わらないので、ここから

もう少し先進国株式のウェイトを増やしてみましょう

 

国内株式20%:先進国株式80%にすると、これまた良い意味の

プラス方向に変動です

 

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 国内株:50% 先進国株:50%に対して

 リターン:5.2%⇒5.8%(+11.1%)

リスク:16.8%⇒17.8%(+5.9%)

 

リスクの増加比率よりリターンの増加比率が大きいので、これまた分散投資効果が

出ております。


ではこの状態(国内株式:20% 先進国株式:80%)から、世界時価総額比率に

変更するとどうなるでしょうか?

 

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 リターン:5.8%⇒6.1%(+5.1%)

リスク:17.8%⇒18.7%(+5.0%)

 

新興国株式はリスク(変動幅)が大きいですが、相変わらずリスクよりリターンの

効率UP分が大きいことが分かります。

シャープレシオ上昇してますしね

 

4.今回の検証をまとめます

 

自分の勉強も兼ねて、アセットクラス毎でのリターンとリスクを

検証してみましたが、発見が大きいです。

 

なんで、地球は大きいですわ。

 

投資の格言で、卵を1つのカゴに盛るなと言われます。

 

 

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主にリスク分散の意味で言われますが、その格言の真意はカゴを落としていない

卵からひな鳥が孵化し、成長して新たな卵を産んでいく「成長の連鎖」を

意味しています。

 

投資の大鉄則はリターンよりリスクを優先する必要がありますので、

そういう意味では国内株:50% 先進国株:50%が一番リスクが低くて

リターンが高いことになります。

 

しかし、カントリーリスクを忘れてはなりません!

 

2年前、熊本の益城震源とした地震は広い熊本県からしたら

決して広範囲に及ぶ震災ではありませんでした。

※玉名とか人吉はほとんど影響なしでした

 

しかし、これが首都直下地震だと原発は大丈夫であっても、国会議事堂を

含めた首都機能は崩壊します。

 

そうなると、他国からしたら何ら影響がないにも関わらず、日本国内は

パニックになって、日本株化大暴落でしょう。

グローバル化の昨今、もちろん他国の株価への影響は大なり小なりあります

 

そういう意味でも、株式の分散は世界時価総額比率を基本として、

自分が納得・しっくりくる比率にした方がベストでしょう。



なぜならリスク許容度も、分散する国の割合も、納得するのは自分ですので、

正解はありません。


なんせ私が積立投資をしているのは野村つみたて外国株投信1本ですので、

そもそも国内株式へ投資をしておりません。

 

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その理由はまた、別のお話☆

機関車トーマス次回予告時の、森本レオ口調で


 

今回は分散投資の効果に関して例材含めて細かくしましたが、

これがよく聞くアセットアロケーションを決めるという大事な作業です。

 

どうでしょうか? 意外と簡単な作業で、割と面白いでしょ?

 

今回の記事を一文でまとめると

 

 自分が納得できる国に投資をするのが、

国際・分散・インデックス投資です

 



暖かくなってきましてね。花粉症の季節の到来です。

 

今日も良い1日でありますように



 

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