こんばんわ、きしやんです☆
iDeCoやつみたてNISAを通じた資産運用の資料を見ると
・長期
・分散
・積立て
これら3つの観点で、インデックスファンドを使いましょう!
大体こう書かれています。よって、積立て投資を始めるのは簡単です。
いわゆるインデックス投資というやつであり、我が家の投資手法のコアな部分でも
あります。
しかし、始める(買い付ける)のは簡単なインデックス投資ですが、積み立てた
インデックスファンドの売却はどうやるのか?値上がり分は、いつ利確するのか?
この点に関して、省庁が公にしている資料で解説されていません。
今回は、具体例をいくつか提示して、実践的な方法をお伝えします。
結論からいうと、『アセットアロケーションの金額 or 比率を維持する』です
1.アセットアロケーションとは?
SMBC日興証券の用語集から引用します。特に重要な部位を赤文字にしました
アセットアロケーションとは、運用する資金を国内外の株や債券などに
どのような割合で投資するのかを決めることをいいます。アセットとは
「資産」、アロケーションとは「配分」という意味を持っています。
資産は、大きく分けて「現預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」
「外国債券」「不動産」「商品・金」など、同じような特性を持つ商品の
グループを指します。アセットアロケーションは、その人の資産状況や
リスク許容度、運用目的などによって人それぞれで適切な配分が
異なります。
平たく言うとアセットアロケーションとは、無リスク資産(現金預金)とリスク
資産(株式・債券・不動産)の配分を決めることです。
その最大の目的は、リスク資産が目減りした際に売却する恐怖・生活の破綻を
回避する為です。
仮に総資産1000万円で、無リスク資産とリスク資産を50:50で保有していると
しましょう。ビジュアル化すると以下のようになります
2.リスク資産が増加したら、売却する
経済が好調だと株価は上昇しますので、当然ながらリスク資産の割合が増加します。
仮に世帯のアセットアロケーションが以下のようになったとします。
当初計画していた、無リスク資産とリスク資産の比率50:50が崩れてしまいました。
アセットアロケーションを決める最大の目的は、リスク資産が目減りした際に売却する
恐怖・生活の破綻を回避する為なので、総資産の割合・金額を、自分が決めたルールに
修正する必要があります。これがリバランスという作業です。
『資産の比率』を完全遵守のルールとするなら、上記の状態からリスク資産を
75万売却し、無リスク資産を75万円増加させます。
リスク資産の割合・金額が当初のルールより増加した場合にリバランスする事で、
いわゆる『利確』することになります。積立て投資はこの様にリバランスを行い
ながら、資産全体を大きくしていくことになります。
3.リスク資産が減少した時の買い増しには注意が必要
リスク資産増加時のリバランスを説明したので、リスク資産が減少した際は
その逆の作業をするだけです。が、注意してほしいことがあります。
ではまず、リスク資産が以下のように減少したとしましょう
アセットアロケーションの比率を自分が決めた50:50に戻すには、リスク資産を
75万円買い増すことになります。当然ながら、無リスク資産は75万円減ります。
アセットアロケーションの『比率』は元に戻りましたが、総資産は回復しません。
当然ですよね?リスク資産が減ったのですから。
ここで超重要なのはリバランス後の無リスク資産425万円で、向こう数年のライフ
イベントを過ごせるのか?です。
例えば
・子供の進学費
・車の買い替え
・家のリフォーム
・冠婚葬祭(特に葬儀)
・急な失職に伴う生活費(≒生活防衛費)
どれも、まとまった金額が必要なライフイベントやトラブルです。
リスク資産の上昇は確約されていませんので、向こう5~10年含み損をかかえた
状態で過ごす可能性があります。その時に無リスク資産が足りなくなると、
リスク資産の売却=損失確定に繋がるわけです。
しかしリスク資産の割合が低下した状態で放置していると、総資産に於けるリターンは
低下してしまいます。だから資産運用の成否の9割は、アセットアロケーションにて
決まると言われている所以です。
4.だからフルインベストメントはあまりお奨めできない
特に所帯もちの世帯では、ライフイベントは自分事だけでなく、配偶者の親族まで
関わってきます。共働きだったのに親の介護で離職し、世帯収入が低下することも
あるでしょう。
その様な状況下で経済不況によって株価=リスク資産が減少しても、リスク資産を安く
買い付けられないかもしません。よって当ブログでは、フルインベストメントは
あまり推奨しておりません。
まずは生き延びよう!儲けるのはそれからです。
ジョージ・ソロスの言葉であり、私の投資理念でもあります。
お金があれば必ず幸せになれる訳ではありませんが、肝心な時にお金がないと
避けれる不幸も避けれません。
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