こんばんはきしやんです。
Nasdaq100指数にレバレッジをかけたファンドがあるのは周知の事実ですが、そのレバレッジ比率を可変させるファンドがあることを知りました。その名はNASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)。 ※以後Nasdaq100トリプルと呼称します
で、このNasdaq100トリプルが最近、大変なことになってるんですよね。
何が起こってるのかというと、ここ最近の株価下落局面ではレバレッジ3倍で急降下して、単発的なリバウンドはレバレッジ比率を下げている。そして下手したら指数以下のレバレッジ状態で上昇局面を迎える可能性があるのです。
はぁ?って感じですよね。順を追って説明します。
このNasdaq100トリプルの特徴として、目論見書より引用します
米国の株価指数先物取引の組入比率が信託財産の純資産総額の300%程度となるように買い建てつつ、市場局面がリスク回避局面と判定される場合、基準価額の下落リスクを抑制するために、株価指数先物取引の組入比率を調整します。
平たく言うと、専門家が市況の見通し(どちらかというと現状)が暗くなると、レバレッジ下げまっせ~
見通し明るくなると、レバレッジ上げまっせ~
と言ってます。
詳しいロジックはこちら → https://www.daiwa-am.co.jp/fundletter/20210629_03.pdf
専門家の見通しですよ。専門家の。
先日書いた記事と、なにか被りませんか?
で、冒頭で書いた大変なことになっているってヤツですが、下記です。
ここ数日の株価下落しまくったタイミングに、レバレッジ比率を150%→60%に変更したのです。
60%ということは、Nasdaq100指数よりも値動きを抑え込んだ状態になります。
つまりNASDAQ100トリプルは下落時に高レバレッジでダメージを受けて、もしかしたらこの後リバウンドするタイミングでは、指数以下の上昇となる訳です。
本来なら株価が頂点に近い時にレバレッジを下げていくのがディフェンシブな運用だと思うんですが、レバレッジを調整した日時は以下の通り
年初の軟調相場が始まってから、かなりの頻度でレバレッジ比率を変更してるのが分かります。
問題なのは適切なタイミングでレバレッジ比率を改定できてたのか?です。
レバレッジ比率を改定した上記タイミングを、Nasdaq100のチャートに合わせると以下の通り
数字がゴチャゴチャしてますが、よ~~~く見ると下落した後にレバレッジ比率を下げて、リバウンドしてからレバレッジを上げるパターンを繰り返してます。もはや下り急行、上り各駅状態です。
・・・。
これだけだと、可変レバレッジに悪手だったか判断できません。
レバレッジ比率は違えど、同じ大和アセットマネジメントから出ているiFreeレバレッジ NASDAQ100とのリターンを比較してみたいと思います。
直近で高値を記録した21年12月28日から最新までのチャートを作成してみました。
レバレッジ比率を変更するマルチアイ発動を網掛けし、大きな変動が起こるタイミングに三角マークを入れました。
NASDAQ100トリプルの不適切?なタイミングによるレバレッジ比率変更の結果、リバウンドする局面でレバレッジ2倍(iFreeレバレッジ NASDAQ100)に置いていかれ、次の下落で300%の速度で下る。
ドタ感ですが、マルチアイ発動しなかったらレバ2倍とトントンだったんじゃないでしょうか?
そう思うとなかなかに悲惨な状況ですね。
今後、レバレッジ60%に下げた分析が功を奏せばいいんですが。
・・・。
そういえばたしか、家族に内緒で学資保険を解約して、このファンドを購入した人もいましたよね。。。
・・・以上です。
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください☆
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