親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

読後感想:DIE WITH ZERO

           f:id:kishiyan_y:20201218065210p:plain

 

こんばんは、きしやんです。
今回の記事では、今年読んだ本の中で自分の価値観を大きく変えてくれた1冊を紹介します。その本の名前は、ビル・バーキンスの著書『DIE WITH ZERO』


本書は冒頭で、誰もが知っているアリとキリギリスの寓話から始まります

夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。
一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた・・・

ところで、アリはいつ遊ぶことができるのだろうか?

 
ここだけを取り上げると、学ばず、働いてばかりいずに遊べ!と問題提起しているように感じますが、そうではありません。本書のコンセプトは首尾一貫して人生の最大の目標は、収入や資産を増やすことではない。大切なのは、経験とそれらがもたらす永続的な思い出によって、人生を充実させること。そして上記のことを真剣に考えるために、自分もいつか死ぬという事実と向き合うということ。

つまりは寿命が有限であるため、常に時間を意識し、稼ぐと使うのバランス化を考えるということです。

当たり前のことを言ってるような気はしますが、私は本書を全て読み終わって最初に感じたのは『俺はいったい、何を目指して資産運用をしているのだろうか?』と、まさに今の自分の価値観、生き方を考え直す切っ掛けとなりました。

今回の記事では本の内容の紹介は最小限にし、自分が感じた部分を中心にお話ししたいと思います。

amzn.to

 

 
昨今、資産運用の世界ではFIRE(ファイヤー)が注目されています。FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった造語であり、経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを意味します。

資産運用の世界では収入を最大化させ、支出を最小化し、残ったお金を可能な限り株式などの期待リターンがプラスなものに投入し、時間という福利効果を最大限活かしていくという考え方になります。本書では記憶(思い出・経験)の再投資も投資の再投資による複利効果と同じで、時間による複利効果=経験と思い出の最大化の重要性を説いています。

さて。本書を読んだ人の多くはお金の使い方にフォーカスされていますが、個人的には今も最大にするための時間の使い方だと思いました。お金はあくまでも記憶(経験・思い出)から得られるものを最大化するための手段でしかないってことです。

今も最大にするには、お金というツールを使うにも本人の年齢・ライフステージから、使ったお金に対して得られるリターン(思い出・経験)には、適切な時期があることを改めて実感しましたね。

どういうことかというと、体力を必要とするスポーツや海外旅行などの経験は、70歳よりも30歳の方が楽しめる。自由な恋愛は40代よりも10代・20代の方が楽しめる。小銭を得て夜通し遊んだりするのは、40代より20代の方が楽しめる。
つまり、資産運用の効率を最大化するために節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験(記憶)をするチャンスを失い兼ねないということです。
その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまうのです。なぜなら人生とは、自分が生きてきた中で得た思い出と経験の合計だからですね。

Twitterの投資垢にいると趣向品に時間やお金を使うことよりも、株式などへの投資が美徳とされる風潮があります。
とうぜんながら投資垢は投資自体が好きなのもあるのでバイアスが強くかかるのは当然です。しかし他人が積極的に投資する姿に憧れたり、劣等感を感じて、今、自分のライフステージでしか経験ができない物、コトを避けてでも資産運用することに何の意味があるのでしょうか?
一部の投資垢は相場が好調な時に『現金でもってることの機会損失』って他人をバカにする風潮がありますが、自分にとって最高なタイミングで記憶(経験)に時間とお金を使わないことは、それこそ人生における最大の機会損失になりかねません。

もう1度言いますが、人生とは、自分が生きてきた中で得た思い出と経験の合計だからです。そう思うとお金というのは、人生を豊かにしていくための補助的なツールだというのを改めて実感しますね。

さて本書では、オーストリアの緩和ケアに携わる人が調査したアンケート結果が掲載されています。
そのアンケートによると、死を目前にした人たちが人生でもっとも後悔している1位は、「働きすぎなければよかった」ではなく、もっと自分に忠実に良ければよかったです。
続いて2位が、「働きすぎなければよかった」です。
仮に老後の資金を稼ぐために長く働いた結果、年収5年分の資産を残して死んだとしましょう。そのような結果に対して本書では人生の時間を5年分、労働に使ってしまったと説いています。だからこそ自分がいつか死ぬという事実と向き合うことが大切なのです。

いつ死ぬかなんてわからないやん!ってのが誰もが思うし、俺も思いました。
しかし本書の中で一番強烈に印象深かったフレーズを引用します

子どもはとても大切だ。そして自分はいつ死ぬかわからない。 ならば、大切な子どもたちに財産を分け与えることを、なぜそのいつになるかわからない日まで待たなければならないのか。そもそも、自分が死ぬときに子どもたち全員が生きているかどうかも保証されていない


・・・このフレーズを読んで、しばらく時が止まりました。

なぜなら私の母は57歳という若さで他界したので、母は本書のフレーズ通り親より先に死んでしまったのです。その時の出来事は過去に書いたことがあるので、ご参考までに

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com



俺は母の死と対面した時から、自分の死と向き合って生きてきました。

今俺が生きているのはホモサピエンスの平均寿命以下の時間して生きていなのと、事故や病気うという命を亡くす不確実性なイベント遭遇していないだけです。

そして本書を読んで深く思ったのは、まだ小さい我が子と過ごせる時間、一緒にできる遊び・学びは、子供たちが1年1年経つにつれて取り返せないということです。
現に今年なんかはcovid-19によって、娘と二人でキャンプ行くのを楽しみにしてたけど断念。夏の海水浴も中止。夏のお祭りで買い食いしながら花火みる約束も果たせませんでした。
同僚や友人からは『また来年行けばいいやん!』といわれますが、そうはいかないのです。
娘は大きくなるにつれて、俺(父親)と一緒に遊んでくれる残された時間が減り、遊びの内容も徐々に変わっていきます。
娘がもっと大きくなってキャンプに一緒に行ってくれても、もしかしたら俺と一緒に露天風呂に入ってくれなくないかもしれません。テントは別になるかもしれません。
俺にとっての大切な1年は、もう取り返せないのです。だから、なおさら残された時間を大事に過ごそうと思いました。そのためにも、資産運用にかける手間は増やすことができないと心に誓いました。だからこその投資信託ETFという便利なツールを用いております。

さて話は戻りますが、さきほど紹介した『記憶(経験)の配当』ですが、この複利効果を最大限に得られるのは、まさに我が子達だと思ったんですよね。

子供たちが大人になる時、世界はどんなふうになってるのでしょうか?
少なくとも、我々が幼少期に想像していた世界とはまったくもって違うでしょう。学校で学ぶこと、出会うひとも多く・深くなっていると思われます。
そんな希望溢れる子供に俺がしてあげられることは、俺が幼少期に見たことのない世界・考えを、今のうちからしっかり伝える事。一緒に考える事。
子供がこれらによって得た経験という雪だるまの芯を、大きく転がしていってくれたらなと思う次第です。
自分のお金や経験だけでなく、子供たちに対しても想いの全てを伝えきった形で死んでいきたいと思いました。今回読んだDIE WITH ZEROからは、人間として改めて大切なことを気づかせてくれましたね。定期的に読み返したいと思います。

 

長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

amzn.to

 

 

↓↓ブログランキングの投票ボタンです。

 良ければ、ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです☆

 

にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ
にほんブログ村