こんばんわ☆
毎月定点観測している全世界株式インデックスファンド達の、2019年6月度の
月次レポートが出揃ったので比較してみたいと思います。
今回注目すべきポイントは、2つです
①2019年6月度は、日本市場がリターンの足を引張った感じです
②なぜか日本を含む全世界株式インデックスファンドの資金流入が
減りました
<月次レポート一覧>
※私は野村つみたて外国株投信推しなので、若干バイアスかかった記事である事を御容赦願います
1.野村・楽天・Slim(除く日本&全世界) 4つのファンドの特長
ファンドの名前が長いので、これより先は以下の名前で呼称します
・野村つみたて:野村つみたて外国株投信
・Slim(除く日本):eMAXIS Slim全世界株(除く日本)
・Slim全世界:eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)
1-1:各ファンドの対象指数と投資国
1-2:各ファンドのコスト
1-3:各ファンド投資地域の構成比率に於ける過去成績
2.今月の騰落率を比較
全世界株式インデックスファンドがパッシブ運用する対象指数の整理と、指数毎の
2019年6月度の騰落率を確認します
<対象指数の騰落率>
※月次レポートの値をそのまま引用
株式世界時価総額比率での指数による先月1ヶ月間の騰落率は約3.7±0.1%
一番リターンが高かったのが、日本を除く世界株式指数のMSCI ACWI(除く日本)で、
一番リターンが低かったのが、大中小型株まで含んだ世界株式指数のFTSEグローバル
オールキャップインデックスです。つまり、全世界的に見ると日本市場(特に中小型
株)のリターンが低かったことが推察されます。
さて上記指数の騰落率と全世界株式インデックスファンド達の信託報酬差より、
各ファンド騰落率の予想順位は
Slim(除く日本)> 野村つみたて Slim全世界 >楽天VT
となるはずです。では、結果を見てみましょう
<各ファンドの2019年6月度の騰落率>
※騰落率算出方法:月次レポートの値ではなく、先月のレポートとの基準価額差より算出してます
予想:Slim(除く日本)> 野村つみたて Slim全世界 >楽天VT
結果: Slim(除く日本)= 野村つみたて Slim全世界 >楽天VT
各ファンドの騰落率順位は、ほぼ予想通りの結果となりました。
しかし指数に於ける楽天VTとSlim全世界の騰落率差は0.1%でしたが、ファンド同士の
比較では楽天VTが-0.5%低い状態となっています。
インデックスファンドに求められるのは対象指数に対するパッシブ運用ですので、
2019年6月度に於ける、4つのインデックスファンドの運用精度を確認すると
運用能力が見えてきます
※「今月の騰落率」は基準価額より算出 指数騰落率は月次レポート引用
上記グラフより、楽天VTが他ファンドよりも指数に対して大きく下方乖離している
ことが分かりました。Slim全世界は+0.04%の乖離。野村つみたてとSlim(除く日本)は
指数に対して完璧なパッシブ運用ができています。
3.各ファンドの純資産総額の推移と月次資金流入量の確認
ファンドへの資金流入は金融機関にとって大事な収入源となると同時に、投資家から
支持を得ているのかの指標になります。
よって純資産総額と月次資金流入のチェックは騰落率を比較する以上に大事です。
※毎月の月次資金流入は、投信情報まとなびの値を引用しています
月次資金流入量は野村つみたて以外、先月比マイナスとなりました。特にSlim全世界の
マイナスが顕著です。
資金流入料の観点ですと、Slim全世界が少し失速してきた感じがしますね。
野村つみたてのライバルである、Slim(除く日本)との資金流入量比較
私は野村つみたてが最高と信じて疑わないので(笑)、ライバルは運用対象指数が
同じであるSlim(除く日本)との比較のみです☆
この2つのファンドの月次資金流入量と、月次レポートベースでの純資産総額の
推移を比較します
良い勝負をしてますね!野村つみたては水瀬さんが執筆されたムック本で取り上げ
られていたので、人気を盛り返した感があります。
楽天VTとSlim全世界の月次資金流入量は双方低下
日本を除いた全世界株式インデックスファンドの資金流入量は増加したにも
関わらず、なぜか日本を含む全世界株価指数のこのファンド達の資金流入量は
低下しています。不思議ですね~
4.4つのファンドの累計資金流入量の推移と月次資金流入量
棒グラフ:月次資金流入量 折れ線グラフ:累計資金流入量の推移
世界時価総額比率(含む日本)
世界時価総額比率(除く日本)
楽天VTの累計資金流入量(折れ線グラフ)は2019年3月でサチレートしましたが、
ここ数ヶ月は再び増加しています。Slim全世界シリーズの累計資金流入量は綺麗な
右肩上がりの線図ではないものの、引き続き堅調に推移しています。野村つみたてに
いたっては、常に綺麗な右肩上がりの直線を描いています(笑)
これにて2019年6月度の、全世界株式インデックスファンドの成績比較を終わります
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