こんばんわ
毎月定点観測している、全世界株式の2018年9月の月次レポートが出揃ったので、
比較してみたいと思います。
<月次レポート一覧>
来月からこのコーナーは、eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)も入れて
いきたいと思います!
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当ブログをいつも読んで下さってる方は、「1.」を飛ばしていただいてOKです☆
1.野村・楽天・Slim 3つのファンドの特長
<野村つみたて外国株投信>
・目標指数:MSCI ACWI(除く日本)円換算・配当込み
⇒地域構成割合おおむね 先進国:新興国=8.8:1.2
・信託報酬:0.2052%(税込み)
・実質コスト:0.2508%
2018年7月の運用報告書より、野村つみたて外国株投信の実質コストは
信託報酬:0.2052 + 追加コスト:0.0457%≒0.2508%(信託報酬より逆換算)
以後、野村つみたてと呼称します
詳細は下記記事参照
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<eMAXIS Slim全世界株(除く日本)>
・目標指数:MSCI ACWI(除く日本)円換算・配当抜き
⇒地域構成割合おおむね 先進国:新興国=8.8:1.2
・信託報酬:0.15336%(税込み)
・推定実質コスト:0.2456%
(計算内訳)
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)が利用するマザーファンドはeMAXIS Slim
先進国株&新興国株と同じです。
これらのファンドの追加コストである
先進国株式(≒0.0796%): 新興国株式(≒0.1852%)を 8.8:1.2で加重平均して
信託報酬を足すと、下記の計算となります
0.0700(先進国)+0.0222(新興国)+0.15336(信託報酬)≒0.2456%(推定)
以後、slim(除く日本)と呼称します
<楽天・全世界株式インデックス>
・目標指数:FTSEグローバル・オールキャップインデックス
※MSCI ACWIが日本抜きで大型・中型株がメインなのに対して
日本&小型株まで含まれている
⇒地域構成割合おおむね 日本:先進国:新興国=1:8:1
・信託報酬:0.2296%
・実質コスト:0.502%
(計算内訳)
・信託報酬:0.1296%
・追加コスト:0.2728%
・VTの経費率:0.1%
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・特徴:バンガードのETF「VT」を買い付けるだけのインデックスファンド。
ETFの価格は取引市場での需給変動の影響を受ける。
※以後、楽天VTと略します
2.今月の騰落率を比較
「投資」をしてるのですから、まずはリターン(騰落率)からチェックしましょう!
<ファンドの騰落率>
※騰落率算出方法:レポートの値ではなく、先月レポートとの基準価額差より算出してます
<今月の騰落率>※左のグラフ
対象指数が同じMSCI ACWI(除く日本)の野村つみたてとSlim(除く日本)の今月の
騰落率は、完全に同じでした。
つまり双方のファンドとも、MSCI ACWI(除く日本)指数に対して同レベルの運用が
出来ていた(100%追従ではないでしょうが)ことが読み取れます。
それに対して楽天VTだけが今月は+0.2%と、日本市場&小型株を除いた&2つの
ファンドに対して、騰落率が高くなっております。
設定来騰落率(右グラフ)は参考までに載せてます。
楽天VTはマザーファンド新設によって運用コストがかかったと言ってましたので、
そろそろ別の見方をしてもいいのかと思ってます。
来月からの月次レポート比較のタイミングで、トライしてみます。
<対象指数の騰落率>
野村つみた&Slim(除く日本)と、楽天VTが運用対象とする指数の騰落率です。
MSCI ACWI(除く日本):日本を除く世界時価総額 大・中型株メイン
FTSEグローバル・オールキャップインデックス:大中小型株の世界時価総額比率
※月次レポートの値をそのまま引用
今月の指数騰落率では、MSCI ACWI(除く日本)とFTSEグローバル・オールキャップ
インデックスが全く同じにも関わらず、野村つみたてより楽天VTが+0.2%高かった
のは、なぜでしょう?
3.指数との乖離
インデックスファンドに求められるのは、指数に対するパッシブ運用です。
つまり、プラスにもマイナスにも振れた分だけ運用能力としてはマイナス評価と
なってしまいますので、ここのチェックは外せません
今月のファンド毎の騰落率は楽天VTが2つのファンドに対して+0.2%でしたが、
指数に対する乖離を下記グラフにて比較すると、楽天VTが指数に対してプラス乖離が
大きいです。
※「今月の騰落率」は基準価額より算出 指数騰落率は月次レポート引用
(右の折れ線グラフ)
楽天VTの指数に対する乖離を見ると、三~四ヶ月スパンでプラス乖離・マイナス乖離を
綺麗に再現してて面白いですね(笑)
つまり来月は、さらなるプラス乖離が予想されるでしょう。
4.各ファンドの純資産総額の推移と月次資金流入量の確認
資金流入は金融機関にとって大事な収入源となると同時に、投資家から支持を
得ているのかの指標になりますので、純資産総額と月次資金流入のチェックは
実は騰落率を比較する以上に大事です。
まずは同じMSCI ACWI(除く日本)を目標指数とする、野村つみたて外国株投信と
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)の月次資金流入&累計資産額の推移を見て
みましょう
純資産総額は順調に伸びております。
月次レポートベースで、野村つみたて外国株投信の純資産総額がまもなく40億円に
到達、Slim(除く日本)は25億円目前となりました。
しかしSlim(除く日本)のオレンジ棒グラフ(月次資金流入量)が段々低くなって
きています。
これはSlim(除く日本)の資金流入量が失速していることを意味しますので、
下記に野村つみたてとの月次資金流入量の推移を比較してみました
Slim(除く日本)の月次資金流入量の下落が止まりませんね。Slim(除く日本)の
先月の月次資金流入量はついに3億円を下回りました。
eMAXIS SlimシリーズにはeMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)がいよいよ
デビューする為、Slim(除く日本)の存続が危ぶまれてきました。
これはいよいよeMAXIS Slim全世界株式Slim(除く日本)&三地域均等型が淘汰される
日が近づいてきたことを意味するのでしょうか?
それに対して野村つみたては今月も月次資金流入量が微増しており、独自路線を
走ってる感じがしますが、eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)の登場で
どうなっていくのか注視していきます。
では楽天VTですが、こちらも月次資金流入量の減少が発生しております。
FOY2017で優勝して以降、毎月の資金流入額が10億円を下回ったことがありませんが
先月の楽天VTの運用報告書で発覚した高コスト体質を嫌がられたのでしょうか?
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まぁ、それでも毎月10億円流入してるので、安泰でしょう。
以上、2018年9月度 全世界株式インデックスファンドの、運用成績比較でした☆
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