こんにちわ
先進国株式クラスの主力となるeMAXIS Slim 先進国株式の運用報告書が
発行されていましたので、さっそく内容を確認しました。
信託報酬差し引いた追加コストは0.07957%ですので、現在の信託報酬
0.11826%(税込み)に加算すると、合計0.19783%(税込み)になります
↓運用報告書全体版↓
https://emaxis.jp/pdf/zenunyou/252653/252653_20180626.pdf
1.リターン結果
ファンド全体の運用結果では、対象指数MSCI コクサイ(除く日本・円換算・
配当抜き)に対して+2.7%の上方乖離をしています。
この配当抜き指数の駄目なところに関しては、週末あたりにまとめた記事を
UPしますが、簡単に言うと「指数は配当含まず」「ファンドは配当含んでる」
の場合、ファンドが配当金(分配金)を出さない限り、結果は必ず下記のように
なります
ファンド(配当込み) > 指数(配当抜き)
2.運用コスト
eMAXIS Slim 先進国株式は昨年何回も信託報酬の改訂があったので、この運用報告書を
見るにあたっても、少々困ります・・・
信託報酬が0.184%になってるので、最新の0.11826%で見るには別途換算する必要が
ありますね。
そして信託報酬差し引いた追加コストは0.092%ですが運用報告書の期間を確認すると
2017年2月27日~2018年4月25日と合計422日となっており、これを無理やり
365日換算にすると、追加コストは0.092×0.8649≒0.79573%になります。
ここに現在の信託報酬0.11826%に加算すると、実質コストは合計0.19783%
※私の計算が間違ってないことを祈るw
0.2%未満とは、凄すぎますね・・・恐るべし eMAXIS Slim 先進国株式・・・
しかし!!
3.実は実質コストを追いかけても意味が無いという事実
インデックス投信ブロガーの中には、実質コストを大変重要視する人が多数いますし、
私もそっち派でした。
実は論客インデックス投資ブロガーで有名なたわら男爵さんが、3月29日UPした
記事に、衝撃的な部分がありましたので、引用します
旅するインデックス投資家さんの取材によれば、三菱UFJ国際投信は、イーマクシス先進国株の運用報告書上のコストが高い理由について、次の2点を挙げているそうです。
(1)ラップ口座の頻繁な売買による売買コストがかかること
(2)市場内取引が多いこと
三菱UFJ国際投信によれば、上記の2点については運用報告書上のコストが高くなるだけであり、以下の理由でリターンには悪影響を及ぼさないとのことです。
(1)ラップ口座の頻繁な売買によるコスト増は、ラップ取引をする都度、信託財産留保額をマザーファンドに入れてもらうことで手当てをしている(運用報告書の上ではコスト増になってしまうが、ラップ取引から信託財産留保額を徴収することでラップ口座以外の顧客に不利益にならないようにしている)
(2)他社は、運用報告書に書かなくてもよい市場外取引が多いだけであり、実際には売買コストはかかっている
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-845.html より引用
なんてこった!
つまり我々は、必死になって実質コストをおいかけても、全く持って
意味がなかったことになります。
有名な投資書物にも「実質コストは確認しましょう」って書かれていますが、
三菱UFJさんの発言が事実なら、やったって無意味です。
よって、投資信託の成績の良し悪しは「基準価額での比較のみ可能」となりますが、
その良し悪しを決めた「原因」は、投資家側からしたら相変わらず
さっぱり分かりません。
ちょと庶民よりになってきた投資信託業界も、まだまだ透明性には欠けますね。
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