こんばんわ
eMAXIS Slimシリーズからついに、米国株式(S&P500)へ集中投資信託が可能となる
インデックスファンドが登場する記事を、先日UPしました
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業界最低水準の信託報酬を目指すeMAXIS Slimシリーズは2017年に登場し、
先進国株式や新興国株式クラス等のインデックスファンド業界に、信託報酬値下げの
革命を起こしました。
この破竹の勢いであるeMAXIS Slimシリーズを使って、セゾン投信のセゾンバンガード
グローバル・バランスファンドと同じポートフォリオを構成すると、本家セゾン投信の
バランスファンドを買うより、何割引になるかと将来リターンへの影響を
検証してみたいと思います。
結論から言いますとeMAXIS Slimシリーズでセゾン投信のバランスファンドを
再現すると、信託報酬は77.2%OFFになります。
1.セゾンバンガード・グローバル・バランスファンドとは?
セゾン投信にて運用・販売されている株式:債券を50%としながら、各資産クラスの
組み入れ割合は世界時価総額比率を勘案して決定しているアクティブファンドです。
セゾングロバラと世界経済IFはアクティブファンド?インデックスファンド?に関する考察 - 親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆
信託報酬は0.68%±0.03%(税込み)
ポートフォリオは2017年12月11日決算の運用報告書を基に、組み入れ割合を
myINDEXにて期待リターン&リスクを計算してみました
セゾン投信のバランスファンドの強みは、これ1本で株式&債券を世界時価総額比率
相当に50%ずつ保有しながら投資・運用できるところです。
2.eMAXIS Slimシリーズの信託報酬報酬一覧
eMAXIS Slimシリーズの、セゾンバランスファンドに該当する資産クラスの、
信託報酬(税込み)をまとめてみました
改めて見て驚くのが、先進国株式クラスの信託報酬0.118%って、本当に
驚異的な低コストですよね~
純資産総額も100億円超えですから、手間を考慮しなくても、海外ETFが不要に
感じてしまうレベルです。
3.eMAXIS Slimシリーズでセゾン投信を再現した場合の信託報酬
では今回の本題である、eMAXIS Slimシリーズを用いてセゾン投信のバランス
ファンドを再現した場合の、信託報酬は下記のようになります
信託報酬は脅威の0.155%で、セゾン投信のバランスファンドに対して
77.2%OFFになります。
インデックス投資をする限り目標指数が同じなら、リターンを決めるのは
コスト(=信託報酬)です。
eMAXIS Slimシリーズを用いることで信託報酬が70%OFFなるのですから、
今の時代、あえてセゾンバランスファンドを選ぶ必要性を見出せません。
4.セゾンバランスファンド vs eMAXIS Slimセゾンバランスファンド
では実際に、信託報酬違いによる長期的なリターンへの影響を検証します。
検証にあたっては、下記条件とします
①毎月1万円積立てを20年間実施
②期待リターンはmyINDEX算出値とする
③年間期待リターンへの影響は信託報酬のみとし、買付けタイミングや運用精度は
無視します
④「③」で算出した期待リターンを年複利として、20年間の積立て投資にて比較
では、検証スタート
改めて、myINDEXで算出したセゾンバランスファンドの期待リターンを
見てみましょう
信託報酬の値は予め決められた年間コストですので、期待リターン4.6%に対して、
信託報酬を差し引きます。
期待リターンから信託報酬差し引き後
・セゾンバランスファンド:4.6-0.68=3.92%
・eMAXIS Slimバランス:4.6-0.155=4.445%
期待リターンから信託報酬差し引いて、20年間積立て投資をした結果
毎月1万円を20年間積立て投資した場合の元本は240万円。
これに対して、上記条件の基算出したリターンは下記の通り
・セゾンバランスファンド:3,543,853円(+147%)
・eMAXIS Slimバランス:3,742,958円(+155%)
⇒セゾンバランスーeMAXIS Slimバランス=199,105円
eMAXIS Slimバランスの方が、約8%程リターンが高くなります。
8%と聞くと「たった?」って思うかもしれませんが、それは早とちりです。
なぜなら、そもそもの期待リターンが4.6%なのですから、同じ運用期間でも
信託報酬の差により、実質的に2年間多く運用できたことを意味します。
毎月積立て1万円での信託報酬による20年後のリターン差が約20万円ですから、
これを毎月2万円積立てにするとリターン差は40万円。
3万円積み立てると、60万円。
5万円積立て続けたら、100万円の差になります。
年間数%の差は、投資スケールと投資期間が大きくなればなるほど、絶対値として
とてつもない差になるので、信託報酬「0.数%の差」は甘く見てはいけないのです。
<結論>
セゾン投信への魅力は純資産総額1600億円の安定した資産と、顧客への
決め細やかなサービスのみであり、長期投資という観点で言うと、
eMAXIS Slimシリーズに勝ち目有りません。
と言う訳で、子供の積立て先設定を変更しますかね。
下記記事にて、今回説明した最安値ポートフォリオを簡単に、
自動リバランス積立てが可能となります
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