インデックスファンドのコスト競争に対して長らく静観していた三井住友TAMが、
SMTシリーズとは別に「i-SMT」シリーズを発表しました。
i-SMT日経225インデックス(指数:日経225) 信託報酬:0.17%
i-SMTグローバル株式インデックス(指数:MSCIコクサイ) 信託報酬:0.19%
低価格なインデックスファンド 旧御三家として三菱UFJのeMAXIS、
野村證券のFunds-i、そして三井住友のSMTシリーズであり、
信託報酬は0.5~0.6%でした。
しかしここ数年の間にニッセイの<購入・換金手数料なし>を筆頭にアセット
マネジメントONEのたわらノーロード、大和証券のiFree等が
信託報酬で0.2%前後で激戦を繰り広げており、この三社がいわゆる
新御三家となります。
そこに三菱UFJが待ったをかけてeMAXIS slimシリーズを新設して
対抗してきたのですが、三井住友TAMだけは静観していましたが、
ここにきて業界最安値での登場です。
インデックスファンドの超低コスト化が起こる中、SMTシリーズのみが
対応してきませんでした。
ただでさえ利益が出にくいインデックスファンドを超低コスト化する事は
サスティナビリティ(持続可能性)に対して疑問をもっておりましたが、
持続可能性より存在感を重要視したのでしょうか?
こればっかりは真意が分かりませんが、低コスト化は我々投資家サイドからすると
嬉しいことですが、インデックス投資は長期投資を大前提としている為、
利益が出ないせいで途中償還されると最悪です。
我々投信ブロガーも低コスト化を過度に賞賛するだけでなく、正しい価格水準ってのを
意識しないといけませんね。実単価が分からないから難しいですが・・・
ちなみにこのSMTシリーズすが、信託報酬が世界経済インデックスファンドと
同じです。
世界経済インデックスファンドの単品バージョンがSMTシリーズであり、
SMTシリーズのバランスファンドバージョンが世界経済インデックスファンドです。
ここでi-SMTバージョンの世界経済インデックスファンドを新設してくれると、
待望の低コスト国際分散バランスファンドの誕生となりますし、楽天・全世界株式
インデックスファンドやセゾングロバラの存在感をゼロにしそうな投資信託になると
思うんですけどね~