こんばんは、きしやんです。
ロシアとウクライナ問題が、さらにややこしくなってきましたね。いつの時代でも戦争の犠牲は民間人と兵役についてる若者なので、勘弁してほしいです。
さて、いよいよ軍事行動が本格化するのではないか?との不安からか、株価は軟調・債券価格は上昇(利回りの低下)。そしてTwitterでも、有事の金へ注目が集まっています。
そこでふと思ったんですが、ここ数年デジタルゴールドとして注目されている暗号資産(仮想通貨)は、有事の金になってるんでしょうか?
気になったので、年初からのチャートを比較してみました。
ゴールドとビットコインは2月中旬まで比較的相関がありましたが、ロシア/ウクライナ問題(赤線付近)が注目され出してから、逆相関になりました。
なんじゃそりゃ。
この動きを見る限り、ビットコインは有事のゴールドにはなりませんでしたね。
気分を変えて、ビットコインとSP500のチャートを並べて見ました。
ビットコイン(暗号資産)はどちらかというと株と相関があり、むしろ株の先行指標みたいな動きしてますね。
暗号資産というのが(価格上昇により)注目され出して、初めて迎えるインフレと軍事的な緊張。
暗号資産には
①資産保全としての通貨の代替
②ゴールドの代替え
などと言われてきましたが、少なくとも②の立場は現状確立できていません。問題は①に成りえるか?ですね。
個人的には①すら現状では怪しいと思ってます。なぜなら暗号資産という存在そものが、アセットとしての歴史が無さすぎるからです。
先日読んでいたナシーム・ニコラス・タレブの著書、身銭を切れより引用します
長く生き延びてきたモノは、一定の頑健さを備えていることを事後的な形で示唆している。ただし、その間、害にさらされてきたという条件 がつく。というのも、身銭を切り、現実にさらされることがなければ、先ほどから説明している脆弱性のメカニズムは成り立たないからだ。たとえ、あるモノが何の根拠もなく一定期間、一定規模で生 き長らえたとしても、やがては崩壊し、大きな巻き添え被害をもたらす可能性もあるのだ。
前半の部分が、時の試練を耐え抜てきた金という存在を意味します。
どんなロジック、科学、信念があったとしても、合理性を示すのは時なのです。暗号資産がデジタルゴールドとして確立するには、とても、とても、とても、時間が足りないです。
暗号資産を博打的な位置づけで保有するのは面白いからもしれませんが、金の代替えとして保有するのは、四半世紀以上早い気がしますね。
以上です。
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください☆
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