親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

だいぶ無駄な作業で終わった東証再編

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こんばんは、きしやんです。

アイキャッチ画像には、モーニングスターのチャート比較を添付しています。三菱UFJ国際投信が提供する、eMAXIS SlimシリーズのS&P500とTOPIXの比較となります。

たった3年間の比較で優劣はつけられないのですが、10年近くでも比較してみました。

TOPIX(左)は10年かけてやっと高値を更新できましたが、S&P500は常に高値を更新し続けてきました。

 

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この原因が企業の稼ぐ力なのか、経営者の株主還元の姿勢なのか、市場インデックスに占める企業数や、インデックスに構成されるルールが問題なのか、原因は1つだけでは無いと思われます。

 

そこで東証TOPIX東証一部)に採用される企業が多く、上場維持基準も緩いのが、インデックス(TOPIX)が万年停滞する問題と捉え、市場再編を検討し始めたのです。

※詳細な理由は分科会とかの資料があった気がします

しかし1番期待していたプライム市場の基準を忖度しまくった結果、TOPIX採用企業数とほとんど変わらない結果となりました。

 

www.nikkei.com

 

海外から投資マネーを呼び込む大チャンスだったのに、今回の看板倒れはほんと残念です。しかも看板倒れの噂は1年以上前から聞こえてました。そこからなし崩し的に目的から離れた結果となる姿に、いつもの日本企業病が見えてきますね。

ほんと残念です。

 

今回はインデックスの話なので、少し深堀した話をしますか。

仮にインデックスを時価総額加重平均と条件付けした場合、有名なS&P500と指数は、じつはアクティブ指数だということを御存じでしょうか?

S&P500はスタンダード&プアーズ社が下記条件にて組み入れ基準を設けています

時価総額が 131 億ドル以上あり、流動 性が高く、浮動株が発行済株式総数の 50% 以 上あり、4 四半期連続で黒字の利益を維持している

このS&P500にパッシブ運用するのがeMAXIS SlimS&P500であったり、バンガードのVOOであったりします。

 

ではもう1つ有名な米株インデックスにパッシブ運用するETFとして、VTIがありますね。

VTIがパッシブ運用する指数はCRSP USトータルマーケットインデックス。中身としては米国株式市場の大型株から小型株までを網羅し、投資可能銘柄のほぼ100%をカバーした時価総額加重平均型の株価指数になります。

難しい単語が並んでますが、要は米国市場に丸っと投資できるのです。

決算ごとの収益とか、そんな基準はありません。

 

で、よくS&P500とVTIはどっちが優れてるのか?って議論がありますが、結果はほぼ同じです。

バンガードの創業者ジョン.C.ボーグル氏の著書、インデックス投資は勝者のゲームにて、この二つの指数の相関係数はR^2=0.99と、検証結果が載っています。

 

つまり米国市場というのは、市場全体で見ても、ある程度フィルタリングしても、効率的な市場(値付け)が形成されてるということですね。

株主リターンの観点で卵が先か鶏が先か分かりませんが、今回の東証市場再編は、ほんど無駄な作業で終わったと思いました。改良して良い方向になるといいんですが、期待はできなさそうですね。

この辺が理由で、私は日本株インデックスに投資していないのです。

 

それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください☆

 

 

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