こんばんは、きしやんです☆
10連休最終日にトランプ大統領の貿易摩擦に関するツイートで、休み明けから市場は
少々荒れました。まぁ荒れたといっても±5%ぐらいですから、株式投資を続ける中で
当たり前の様に発生することですね。
長期投資の王道は分散と積み立てです。投資タイミングが結果に影響するのは数%と
言われていますので、戦術をコロコロ変えず淡々と積み立てることが基本となり
ます。とは言っても投資信託を安く買えるタイミングでは安く仕入れたいので、
ここ最近の相場状況と戦術。そしてこれから長期的に想定されること。
当ブログとしては珍しいく相場への考察をしたいと思います。考察と言うか、ほぼ
備忘録に近い内容ですので、いつも以上にまとまりがないと思いますが、御容赦
下さい。大切なのは相場が当たるとかではなく、経済の流れを常に考える癖を身に
付けることであり、これはビジネス面にも通じることです。
考えることなくして、未来はありません。
1.急にぶっこんできたトランプ砲
昨年からはじまった米中貿易摩擦。というか関税合戦という国の威信とメンツを
かけた殴り合い。
そして米国が『5/10』に中国製品への関税を10%⇒25%に引き上げるか協議をしている
中、5月6日(月)にトランプ大統領が『関税は確実に引き上げる』とツイートしました
これによって上海総合指数は-5.58%とダダ下がり。
この日は祝日でマーケットが閉まってましたが、上海総合指数の下落で考えられる
ことは
①新興国株式インデックスの大幅下落
②全世界株式の下落
この2つです。現在のグローバルマーケットは、一国の影響は全世界に波及します。
しかしトランプ砲の場合読めないのが2つ
①実務者協議は順調だが、パフォーマンスも必要
②パフォーマンスではなく、ほんとの脅し
①の場合は5月10日以降に株価上昇が想定されるのですが、②の可能性はゼロでは
ない。仮に②だったとしてもその後に実務者協議がうまくいくと、週明けから株価が
上昇する可能性もある。市場は先行きの不透明さを嫌うので、ひとまず株価が下がる。
よって、6日(月・祝日)に私がした行動は
①eMAXIS Slim新興国株のスポット買い付け(小額だけ)
③野村つみたて外国株投信の毎営業日買い付け額を2倍に変更
株式は市場規模が小さいとこほど影響を大きく受けます。よって、新興国株は
ダダ下がりの一途なので、このタイミングを全て買い続けました。
ただし、上記判断はこの1週間だけです。週明けからまた動きが変わる可能性が
あるので、投資戦術は野村つみたて外国株投信オンリーに戻しました。買い付け額も
従来通りです。今回の判断はあくまでも『市場が先行きの不透明さに右往左往して
いる』タイミングを狙っただけですね。週明けから株価が回復したとするなら、
先週買った分は安値で買えたことになります。
しかし買い増しを止めた最大の理由は、この先まだまだ下落する可能性が大きいから
です。
2.実体経済と景気刺激策の振り返り
トランプ大統領が就任したことで大型減税が実施され、2017年~2018年にかけて
S&P500は加速度的に上昇しました。減税政策は景気刺激策です。
しかし年明けには米国の長期債券の金利が上昇し、調整が入りました。
そもそも経済政策の基本的な考えとして、景気刺激策というのは需要の前倒しでしか
ありません。人間で言うなら寝不足でフラフラだけどリポDやレッドブルで無理やり
身体を動かしてるのと同義です。そして無理やり経済を動かして景気刺激策の効果が
切れる前に経済の建て直しをはかるのです。しかし貿易摩擦などの影響もあり、実態
経済がよくなっているとは思えません。
そして昨年夏以降、ハイテク銘柄の決算とアップルの3Q決算が悪かったことも
あって、大きく株価が下がりました。しかし年明けのパウエル議長のハト派とも受け
取れるFOMCの決定を受けて、株価は高騰
パウエル議長の発言は景気刺激策をチラつかせたことになります。それによって株価が
上昇しまし、2019年5月3日にS&P500等の株価は最上最高値を更新しました。
しかし・・・
3.市場全体は最高値を更新していないどころか下がり続けてる
S&P500やNYダウは5月3日に最高値を更新しました。しかし、市場全体としては
最高値を更新しておりません。
以下はニューヨーク総合指数のチャートです。
NYSE 総合指数(NYSE Composite Index)は、ニューヨーク証券取引所
上場の全普通株を対象とする調整時価総額加重平均指数。米国預託証券(ADR)、不動産投資信託(REIT)およびトラッキング・ストック、
上場外国企業を含む。2002年12月31日を基準日とし、その日の時価総額を
5000として算出。
株式だけでなく不動産なども考慮すると、最高値はズルズル下げ続けています。
さきほども言いましたが、景気刺激策は需要の前倒しでしかありません。
そして刺激したとしても過去の最高値を更新できていないということは、一部の銘柄
だけが高騰すという歪んだ状態になっており、実体経済は回復しきれず下落している
可能性が高いのです。そしてそれに拍車をかける米中貿易摩擦。ニューヨーク総合
指数のチャートが未来を予測する訳ではないですが、実体経済の回復なしに適正な
株価の形成はありません。
ボーグルの言葉を借りると、良き時代はもう続く気がしませんね。
4.さて、長期的な戦略
現在は世界中の中央銀行でゼロ金利、量的緩和の『景気刺激策』を続けています。
経済恐慌が再来したとしても追加で打てる玉がほとんど無い状態です。
つまり次の経済恐慌が訪れた時、『リーマンショック級の下落がきても5年で回復』と
いう経験が通用しない可能性が大きい訳ですね。
よって我々個人投資家で出来ることと言えば、リスク資産の保有割合をリスク許容度、
選好度以内にしておくことです。ここ数年の投資環境の改善と、好調な株価によって
株式投資を始めた人も多いでしょう。私もその一人です。SNSやブログを眺めていると
リスク資産の割合が異常に高い人が多い感じがしますね。運用方法に正解はありません
が、そのポジションの取り方を安易に真似して良いとも思えません。
例えば私なんかはポートフォリオは株式100%ですし、先週のトランプ砲の下落で
買い付け額を増やしました。しかし、世帯全体に占めるリスク資産の割合はたかが
しれています。
インデックス投資はマーケットタイミングを読まないという風潮がありますが、それも
単なる戦術の1つでしかなく、正解ではありません。当然ながら仮に経済恐慌が
起こったとしても、いつが底値かは予想がつきません。しかし投資信託を安値で買う
ことはしたいので、いよいよ株価が本格的に崩れだしたら、『積立額を10%多く
する』ぐらいはしたいですね。
この予想が当たるかどうかではなく、常に考えることが大切です。
インデックス投資のいいところは、手間がかからないから色んな事に時間を使える
ことです。経済の予測も趣味への投資も、時間を有意義に使いたい。
ここ最近、バリュー投資に関する本をいろいろ読んで勉強しております。
本格的に株価が崩れだしたら、シンプルで強力な事業を保有する会社の株式を、
魅力的な価格になった際に買いたいですね。今はその下調べの時期です☆
だいぶ殴り書きに近い記事になってしまいましたが、良い投資ライフをお過ごし
下さい♪
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