表なら勝ち 裏でも負けは小さい ダンドーのバリュー投資より
こんばんわ、きしやんです☆
ここ数週間で市況は急速に悪化しましたね。
2月末にアップした記事では、今年の6月まで毎日積み立て投資の金額を15%アップする
作戦を始めました。
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
しかしこの数日で市況が急速に悪化したことによって、市場の心理の振り子は大きく
悲観方向に振れ出しました。この心理の振り子をトリガーとして、投資スタンスを少し
オフェンス寄りにしてたのを、完全なオフェンシブへと変更する判断をいれました。
今回の記事では、子育て世帯の投資スタンスをオフェンシブに判断した理由と、
PFの変更。そして、アセットアロケーション全体の見直しに至った話をします
1.ディフェンシブとオフェンシブの違い
投資スタンス、投資スタイルによって、定義が異なると思います。
私の投資スタンスは市場全体(指数)に投資を行うパッシブ運用なので、投資スタンスの
切り替えは株価全体の大きな変動を利用します。イメージとしては以下の感じ。
ダウンサイドが大きい時はディフェンシブに。ダウンサイドが小さくアップサイドが
大きい時はオフェンシブに切り替えます。
これをバリュー投資とも呼ぶのですが、実際はこんな奇麗なサイクルを描きません。
株価の天井と底を明確に判断するのは難しいのですが、株価のサイクルには
それなりの特徴があります。
上昇:ゆっくり
下降:速い
私はこのサイクルのスピードの違いから現れる投資家心理にフォーカスすることで、
投資スタンスをディフェンシブ⇔オフェンシブに切り替えることを心がけてます。
これが私が辿り着いた投資スタイル、グローバル・インデックス・バリュー投資です
2.市場サイクルと心理の振り子
誰もが景気や株価の動向を予想しようとするのですが、それを正確に予想できる
人間はいません。しかし市況が悪くなってくると、そのサイクルにはある程度の
順序があります。心の師匠、ハワード・マークスの著書『市場サイクルを極める』の
「第13章市場サイクルとどう対処するか」から、市場と心理のサイクルを引用します
①概して思わしくないニュース
②ファンダメンタルズに関して高まる警戒感
③きわめて否定的なメディアの報道
④悲観的な話をすべて受け入れる姿勢
⑤懐疑主義の急激な高まり
⑥リスク回避志向の著しい高まり
⑥ぴしゃりと閉ざされた信用市場の扉
⑦全般的に沈滞したムード
投資信託の毎日積み立ての金額を15%増やした2月末時点では、心理のサイクルは
②~③でした。
しかしOPEC+でサウジアラビアとロシアがもめ出して原油価格が急落し、
米国シェール企業倒産の危機が報じられ、ジャンク債とハイ・イールド債市場の懸念が
一気に上昇。
これにて心理の振り子は④に到達したと判断し、投資スタンスをオフェンシブへ
移行したのです。ちなみに現在は、⑤と⑥の中間を行き来してる感じです。
いろんな情報を調べると、現金確保のために市場参加者は右往左往してますね。よって、心理の振り子は⑤~⑥の『極めて⑥より』と判断します。⑥を超えると、さらなる暴落の始まりです🧐https://t.co/zyzX5xdwuv
— きしやん@コツコツ熊本の幹事やってます (@oyagakoniosieyo) 2020年3月19日
そしてこの①~⑦の心理の振り子と株価は、同じように下落しません。
私の感覚としては、心理の振り子と株価の下落スピード(深さ)は以下のイメージです
この心理の振り子の特徴は、⑥を超えると大パニックによる投売りが始まること。
そして、株価の下落の深さも速さも大きくなるということです。
当然ながらパニックなるタイミングを予測することは不可能なのと、スケベ心で
そのタイミングを狙ってる間に、市況が回復する可能性もあります。
つまり底値をピンポイントで拾うことは諦めて、底値の拾い逃しと拾い忘れを避ける
為の、毎日積み立てです。
3.オフェンシブ投資の中身
結論から言うと、日本を除いた全世界株式インデックスファンドである野村つみたて
外国株投信の毎日積み立ての金額を数倍に増加。
高配当銘柄として、ニッセイ・グローバルリート・インデックスファンドを
追加しました。
私の投資スタイルはグローバル・インデックス・バリューなので、シーゲル流の
D-I-V戦略に近いとこがあります。
※シーゲル流は高配当戦略じゃないですよ!赤本にそんなこと書いてませんからね!
主な投資方法は全世界株式指数へのパッシブ運用を軸に、新興国市場が割安になった
タイミングでeMAXIS Slim新興国株の買い付け額を増やしています。
昨年末までの欧州株と米国株へのバリュエーションは
欧州:適正
米国:割高
という認識だったのが、この半月で
欧州:割安
米国:適正
になったと判断。当然ながら新興国株はより割安になりました。
つまり、日本を除いた全世界株式である野村つみたて外国株投信の買い付け額を
増加したのです。これがシーゲル流でいうI-Vに該当します。
今回、ポートフォリオ全体の利回り向上の観点で高配当株式の変わりに、REITを新規で
追加しました。銘柄はニッセイアセットマネジメントのグローバルリートインデックス
です。
投信で全世界株式へ投資ができる高配当ファンドがなかったので、消去法でREITにて
代用しました。シーゲル流のD-I-V戦略では高配当銘柄を25%程組み入れるとなってる
ので、グローバルリートインデックスを20%付近まで組み込む戦略です。
4.教育費とアセットアロケーションの見直し
結論から言うと、このような急落相場に備えて温存しておいた流動性が低い
無リスク資産を取り崩しながら、毎日積み立ての投資額を増加します。
それなりにまとまった金額を、1年~1年半かけて市場へ投入していきます。
なぜここまで長期間に分けて市場へ投入するのかというと、リーマンショックの時も
サブプライムローンの問題が顕在化して、リーマンブラザースが倒産するまで1年近く
かかりました。そして株価は、リーマンブラザースが倒産して半年後ぐらいに底打ち
したのです。要は市場がパニックになっても、すぐに底打ちするとは限らない訳です。
次に資産をどこまで取り崩すかは、子供の教育費の絶対積み立てライン+1年分の
生活費のラインまでですね。
青の点線までリスク資産の割合を増やしていける理由として、今みたいに
アップサイドが大きくダウンサイドが小さいからです。さらに株価が崩れても
投資したお金の負けは小さいのです。
教育費だけは、絶対に用意しないといけません。
個人投資家はどこまでリスクとっていいのか?って疑問や質問を耳にしますが、それは
世帯のライフプランによって異なります。我が家は夫婦二人で目標とする教育費を
決め、子供たちが進学する年齢までに年割りで計算してるんですね。
このように将来必要な金額を可視化することによって、世帯がとれる絶対的な
リスクが分かるのです。
これが、投資による資産形成です。
投資は資産形成の手段であって、目的ではありません。
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください。
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