親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

投資の成果は、アセット・アロケーションで9割決まるの件

f:id:kishiyan_y:20170602195830j:plain

アセット・アロケーション♪♪

何やらリゾート地か撮影場所みたいな響きがしますが、
完全な金融用語です☆

アセット・アロケーションの言葉の意味としては・・・

 資産を複数の資産クラス(現金や株・債券)にどのように配分するかを
検討して決定する、資産配分比率の事を言います

f:id:kishiyan_y:20170602200021j:plain

↑↑ちょっと意味が違うかな


ついつい銘柄選定から進みたくなりますが、実はこのアセット・アロケーション
決める事で、投資成果の90%程決まってしまいます。

 


はぃ??

 


って思う方もいるかもしれませんが、

「今話題のベスト投信!」

「今月リターンNo.1の〇〇型投資信託!!」

って銘柄PRする記事をよく見かけますが、まずは無視です。
ほんとに、マジで。

株や債券の各資産クラスは過去20~30年の成果を振り返ると、
将来リターンの確定は出来ないものの、大まかな期待リターンと
リスク(値動き:±リターン)が計算できます。


・・・着いて来れてますか?

f:id:kishiyan_y:20170525223750j:plain



株や債券のプラスマイナス(±)のリターンは、厳密ではないものの正規分布
形をとる為、過去の成績から将来的な±リターンを予測出来ます。

正規分布って、こういうやつね↓↓

f:id:kishiyan_y:20170521201056p:plain

この予測した±リターンに対して、マイナス側のリターン(値動き)が、
御自身の全体資産に対して許容出来る範囲なのかを決定するのが、
アセットアロケーションを決めるプロセスになります。

「期待リターン」ではなく、「マイナス側のリターン」にフォーカスするのが
非常に大事です。詳細は後述します。

まずは、過去20年間に於ける各資産のリターンとリスクを見てみましょう

 

f:id:kishiyan_y:20170521201342p:plain

f:id:kishiyan_y:20170521201337p:plain

※データの出所:myINDEXより


上記リスク(値動き)は20年間の平均ですので、数学的には±1標準偏差内の
バラつきを示しています。

±1標準偏差内に収まる確率は68.2%でしかないので、リスクを予測する上では、
心もとないですね。

なぜなら、3割チョイは予測を上回るバラつきが(マイナス)発生するので、
エライこっちゃ!って、ビビッて狼狽売りをしてしまい、市場から

撤退してしまうと ほんとに損失だけを抱える事になります。

ですので、悲観的に見ても±2標準偏差:95.4%まで見ておくことで、
市場暴落時に於けるある程度のリスク予測となります。

f:id:kishiyan_y:20170521202717p:plain

ちなみに、「リーマンショックが100年に1度の金融危機と言われるのは
瞬間的に3標準偏差(確率:99.7%)まで下落した事により、確率的に1/100が
発生したから100年に1度の金融危機と言われる所以です。 
 
なぜ期待リターンに対してマイナスリスクを重要視するかと言いますと
儲かって困る人なんて存在しません。

それに対してほとんどの人は、投資を始めるまで「値動きする商品」に
触れた事が無い為、市場暴落時に於ける「生活防衛費」と「心の準備」を
整理しておく必要があります。

行動ファイナンスって分野の理論によると、人間は±5000円の成果に対して
マイナス側の損失はプラス側の損失に対して2倍のダメージ(-1万円)を感じるらしいです。

よって、マイナス側の値動きは「何となく」ではなく、しっかり計算して、

認識しておかないと 市場暴落時にビビッてしまい、株も投信も、

基準価額(株価)が買値を下回ってる時に 売却すると、元本割れします。

そして「投資なんて二度とやらない・・・」って気持ちになって

撤退してしまう事になり兼ねません。

相場下落時は「安く買えるバーゲンセール」でもありますので、その様な時期でも
積立を止める事無く、続けれるリスク幅・積立額にアセットアロケーションを 
設定しておく事が、投資で成功する為の絶対外せない要素なのです。

これが、アセット・アロケーションを決める事で投資の成果が90%程決まってしまう
事の所以です。

ではさて、どうやってリスクとリターンを計算するのかと言うと、有志で
作成して下さってるツールを利用させてもらいます☆

私がよく使うのは
myINDEXさんの資産配分ツール

ファンドの海さんのアセットアロケーション分析

2つのツールの特徴を簡単に説明しますと

①myINDEXさんの資産配分ツール
・ユーザーIDの個人登録が必要
・細かい資産クラスでの予測計算が可能
・検討したアセットアロケーションを保存可能

②ファンドの海さんのアセットアロケーション分析
・ユーザーIDの個人登録が不要
・外国株式のアセットクラスが、細かく分かれていない(新興国株、REET込み)
・各資産クラスのリターンとリスクを、任意で調整可能
・積立額と将来の期待リターンを算出してくれる

では、myINDEXさんの資産配分ツールを使って、私が推奨する2つの投信

・セゾンバンガードグローバルバランスファンド
・世界経済インデックスファンド

の、期待リターンとリスクを見てみましょう☆

f:id:kishiyan_y:20170522223002p:plain

f:id:kishiyan_y:20170522223003p:plain


SBGBF(時価総額比率)と世界経済IF(GDPの大きな違いは、
新興国の株式・債権の比率ですね。

新興国のアセットクラスはリターンとリスクが非常に大きいため、
その差がSBGBFと世界経済IFのリターン、リスクの差になっております。

私を含め、多くの投信ブロガーさんがSBGBFや世界経済IFを勧めておりますが、
逆に言うと上記グラフぐらいのリスクがあると言う訳です。

算出した結果に対してリスクが大きすぎると感じるようなら、株式より
債券の割合を大きくすれば良いですし、まだ若いからリスクいっぱいとって
リターンを狙う!って人は、株式の割合を大きくすればいいだけです。

1つの指針として、株式:債券の比率は100-自分の年齢=株式の割合
ってのが、いろんな本でも紹介されてる割合になります。

それでも、正解はありません。

なぜなら、リスクの数値を見て、不安を感じずに日々を過ごせる値が、

あなにとっての 許容できるリスクなのです。


そして最後に、リスク&リターンを設定したアセットアロケーションの比率で、

個別の 銘柄(投資信託)を積立設定する事になります。

 

ちなみに残りの10%は、コストの安いインデックスファンドを選ぶだけです


なもんで、冒頭に書いた「お勧め投信!」って銘柄記事に飛びつくのは、

ダメなのです。

まずはアセットアロケーションを決めて(把握して)、そこから

銘柄選びに入りましょう。

お勧め銘柄は、弊ブログでも紹介している(お勧め銘柄)○○インデックスファンドから
チョイスしてもらえればOKです!



<結論>
投資とは、お風呂の際に熱湯に浸かってる地獄を想像してから、ビール飲んで

気持ちよく眠りについて夢を見ましょう♪

 

 

↓↓ブログランキングの投票ボタンです。良ければ、ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです☆ にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
にほんブログ村