おはようございます
今回は久しぶりに、投資成果の90%を決めると言われるアセットアロケーションに
関して、私なりに辿り着いた実践的な結論・内容をお伝えしたいと思います。
アセットアロケーションとは読んで字のごとく「アセット:資産」
「アロケーション:配分」であり、投資元本をどの地域(先進国・新興国・日本)の
どの資産(株式・債券・REIT)にどれくらい分けるかを検討することです。
いろんな書籍・ブログでも、アセットアロケーションは自分が許容できる
リスク云々・・・って大事なことを書かれているのですが、いざ自分で実施してみると
途中から疑問に気付いていない自分に気付くことがあります。
結論から言うと、
・アセットアロケーションは無リスク資産とリスク資産の割合を重視する
・リバランスは、無リスク資産と低コストな世界時価総額比率株式インデックス
ファンドの割合だけに注視する
1.アセットアロケーションの基本作業
アセットアロケーションとは、各資産クラスの過去リターンを参考に、
自分が許容できるリスク範囲内で組み入れ比率を決め、株式や投資信託で
その組み入れ比率を再現したのをポートフォリオを言い、買付け or 積立て続けます。
参考までに先進国株式40%、新興国株式5%、日本株式5%、先進国債券40%、
日本債券10%のアセットアロケーションの場合、期待リターン&リスクは
下記の様になります
暴落までを想定すると、リスクは算出値の2倍(2σ)で計算しておく必要があるので、
推定下がり幅は 4.5+(-12.2×2)=-19.9%
よって、上記アセットアロケーションを再現した100万円分のポートフォリオが損失を
受けると、評価額は100万円⇒80.1万円になります。
ここで売却すると19.9万円の損失確定なので、評価額が回復するまで、その損失に
耐えれますか~?ってのが、アセットアロケーションの検討。
2.リバランスの基本作業
アセットアロケーションで決めた比率で買い続けると、相場の状況によっては
相対的に株式だけが上昇したり、債券だけが上昇(株式の評価額がマイナス)したり
すると、当初予定していたアセットアロケーションに対して割合が崩れます。
バランスが崩れると、当初予定していたリスクが大きくなったり、期待リターンが
少なくなってしまいます
これを基の比率に戻すのがリバランスって作業です。
具体的には、上昇した資産割合を売却して、減った資産クラスを買い付けます。
つまり、高値で売って安値で買う。
この作業をエクセルに数値を入力するだけでどの資産クラスを何円分売却して、
どの資産クラスを何円分買い付ければOKなのかを一撃で算出してくれるエクセル
ファイルを、ブログ「もっとお金の話がしたい」の管理人モッティさんが
公開してくれてます。
ノーセルリバランス時の必要最低投資額も計算できるExcelツール公開! - もっとお金の話がしたい
このツールの素晴らしいところが、買い付けるだけでリバランスを可能とする
いわゆる「ノーセル・リバランス」機能もあるとこです。
「このリバランス作業を年に1~2回だけやればOKです」ってのが、さまざまな
情報媒体で解説されている長期投資のハウツーです。
このエクセルとは別に、私自身利用したことはないのですが、投信ブロガーの
アウターガイさんが無料で作成・提供しているリバランスツールもございます。
3.1番大事なのはリバランス作業ではなく、無リスク資産との比率
長期投資の勉強をして、自分でアセットアロケーションを検討してポートフォリオを
構築すると、ポートフォリオの組み入れ比率ばっかりに目が行ってしまいます。
実際に私がそうでした。
そもそもアセットアロケーションの目的は、自分の資産全体が暴落の際に耐えれるか
どうかを検討することであって、リスク資産の割合をチマチマ検討することでは
ありません。
アセットアロケーションが投資成果の90%を決めると言われているので、
ついついリスク資産ばかりに目が行きがちですが、実はリスク資産内の株式比率が
ちょっと上昇したからと言って、そんなに影響はでません
・元のアセットアロケーション暴落時の下げ幅:-19.9% ※計算式:4.5+(-12.2×2)
・株式の比率が上昇の暴落時の下げ幅:-24.7% ※計算式:4.9+(-14.8×2)
御覧の通り、たった5%しか変わりません。
アセットアロケーションの検討で1番大事なのは、自分の資産全体に対して
相場暴落時に売却しにくいリスク資産と、生活の生命線となる
無リスク資産(現金)の比率を確認・検討することです。
なぜなら無リスク資産(現金)が足りなくなってリスク資産に手を付ける
ことになると、せっかく運用してきたリスク資産を安値で売却することに
なります。
これが、アセットアロケーションが投資成果の90%を決めると言われる所以です。
よって、実際にリバランスする際は
・無リスク資産 と リスク資産の割合
・リスク資産内ポートフォリオの割合から想定リスクを計算する
この2つを気にする(計算し判断する)必要があります。
4.長期投資を続けるために、不要なものを削ぎ落とす
何かを「継続する」ってのは、努力だけでなく才能も関わります。
私なんかは典型的な「継続する才能のない凡人」でして、手間なんて嫌い、
辛いのなんかは大嫌いです。
そこで面倒くさがりな私が長期投資を継続する為に、辿り着いた結論は下記2つ
<1つ目>
株式はそこそこ世界中に分散したら、期待リターンもリスクも対して変わらない。
それなら低コストで世界時価総額比率相当の株式バランスファンド1本でOKやん
⇒野村つみたて外国株投信や楽天VTがそれに該当
※我が家はコスト観点と日本株式インデックスを外したかったので、
野村つみたて外国株投信を採用
<2つ目>
リバランスは、無理リスク資産と野村つみたて外国株投信の比率だけを
気にしておけばOKな、超お手軽運用。
実は第1回コツコツ熊本の際に参加者の中から「下げ相場で自分が積み立て続けた
資産クラスを売却して、買い付ける判断ができるのかが不安」って話がでました。
私が辿り着いたこの結論では、いかなる恐怖相場でも「債券売って株式を
買い足すんだ」っていう、判断をしなくて良いところにあります。
いわゆるカンチュンドさんの思想と同じです。
ここにきて今回の記事とは対象的に先日、eMAXIS slimシリーズで超低コストな
セゾン投信の再現って記事を書きました。
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
しかし、この様なポートフォリオを組んだりするのは、投資に対して少なからず興味が
あったりする人や、我々(投信ブロガー)の様な一部のマニア向けであって、
一般の大多数の人が無理して真似する必要はないと思います。
一般の大多数の人がお手軽に長期投資をするのなら
・日本を除いてさらにコスト(リターン)に拘りたいなら、野村つみたて外国
株投信やeMAXIS slim全世界株(除く日本)を選ぶ
⇒上記投資信託と無リスク資産のバランスだけ意識すればお手軽だと思うのです。
今の日本投信業界には、無駄な機能を削ぎ落とした優秀な投資信託があるので、
利用しない手はありません。
<まとめ>
素晴らしい商品・サービスほど、無駄な機能を削ぎ落としているものです。
長期投資は続けることが大前提なので、余計な手間は優秀なバランスファンドに
任せて、趣味や仕事のプライベートを充実させたいですね
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別の切り口から、アセットアロケーションの検討方法に関する記事です
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