おはようございます、きしやんです。
昨年の10月から、幼児教育費が無償化となる制度が開始しました。
いくつか情報発信系のメルマガを登録してるのですが、その中でニッセイ基礎研究所の
とある記事に目がとまりました。子育て世帯として、まともな機関が発行したこの手の
記事は要チェックです。
内容的には結論から言うと、消費は増えていない。消費税増税の駆け込み需要が
あっただけで、幼児教育無償化で浮いた家計は、ほとんど貯蓄(子供の教育費)に
まわっているとの事でした。
記事内に添付されているグラフを、掲載します。
子供のための貯蓄・習い事が圧倒的で、家計の消費行動には直接繋がってはいません。
Twitterのフォロワーさんの中には政府機関の財務構造を理解している人はいるのですが
『若い人にお金ばらまけば皆使う。それで経済回復する』と主張されてます。
残念ながら、お金ばらまかれても端的な消費行動にはうつるのでしょうが、経済回復
効果まではいきません。所得が恒常的に増えていく環境にないと、財布の紐は緩まない
のです。要は、金ばらまくぐらいなら、国民全体の所得・経済が成長できる事業を
考え、そこに投資する必要があります。
詳しくはリチャード・クーさんの『追われる国の経済学』を読んでください。
600ページぽっちの鈍器みたいな本なので、楽しめると思いますよ☆
ダラダラ不満言ってても芸がありません。今回の幼児教育無償化に関して、
身近に起こった『前向きな経済回復』に繋がるかも?な出来事をお伝えします。
今回の幼児教育無償化は、なにも幼稚園や保育園の月額費用全てが無料になる訳では
なく、保育施設の形態によって上限金額が異なります。
認可外保育施設等、保育料を施設ごとに決めている施設:37,000円を上限
保育料を園で決めている幼稚園(私学助成幼稚園):25,700円が上限
この数値はどうやって決めたのか知りませんが、たぶん実態調査からでしょうな。
そしたら現場では何が起こったか?園児の親たちは負担が超軽減されたので、
施設料の値上げ
です。私の子供の登園先も、保育料を月額数千円の値上げに踏み切りました。
このことに関して幼稚園のママさんの中には『無料になったと思ったのに、お金
とられるヽ(`Д´)ノプンプン』って感じの人がいましたね。
いやいやいや。実質負担軽減なのに、何文句言ってんの?と、冷ややかな目と心の中で
呟きました。
話は戻って、幼稚園の保育料値上げは良いことだと思います。
おそらく、今までも値上げはしたかったのでしょう。職員の給与上げたくても、
在園児の人数増やさないと園としての収入は増えません。園としての純利益を
増やすには、経費削減(職員減らしでない事を願う)しかないですからね。
つまり、今回の幼児教育無償化によって、園は何もせず収益が増えたわけです。
この増えた収益で、待機児童がいない地域は職員の給与へ反映してほしい。そうしたら
園の先生たちが支出を増やすことができます。待機児童が多い地域は、新たな幼稚園や
保育園を増設し、雇用を増やしてほしい。こういうプラスの循環が続くことで
気持ちが幸せになり、消費が増えていきます。
今回の幼児教育無償化がたんなるバラまき政策で終わらないことを、子育てする
1人の親として、見守っていきたいと思います。
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