親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

リーマンショック級の大暴落なんて来なくていいし、そんなの待つもんじゃない。

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『安く買って、高値で売る』

 

これは商売の鉄則ですが、投資に於いては特に重要視される言葉です。さて最近、

Twitterで、『早く暴落来ないかな~』って発言を目にします。暴落の定義は人それぞれ

でしょうが、私の中で暴落とは『リーマン級=信用収縮』を意味しています。

 

ここ数年の間に株式投資で成功された人の大半は、あのリーマンショックの大暴落で

エクスポージャーを拡大し、その後の相場回復で大きなリターンを得らてます。

 

最近投資を始めた人は先人達の成功体験に憧れてか、早く『リーマンショック級の

大暴落こないかな?』って待ちわびいている人が多い気がします。

  

本当にあんな大暴落待ちわびますか?大暴落は、『お正月~♪』みたいな軽いノリで

来てくれません。リーマンショック後に、年越し派遣村とかあったの忘れたので

しょうか?

 

リーマンショックの時、私は投資なんてしてない一般サラリーマンでしたが、

改めてどのような事が世の中で起こっていたのか振り返りたいと思います。

  

1.信用収縮による破綻

収入より返済(支出)額が多くなり、破綻

この現象が世界中で起こりました。

 

例えば企業財務に注目してみましょう。

企業はどれだけ決算が黒字であっても、短期流動負債が返済できなくなった瞬間、

破綻します

短期流動負債とは?

企業の負債のうち,相対的に短期間に現金で返済しなければならない項目

 企業の支出には、取引先への支払いだけでなく、従業員へ支払う給与・不動産の

賃料等・金融機関へ支払う債務があります。

 

しかしこれら短期的な支払ができない場合、企業は支払の為に金融機関から資金を

調達したりするのですが、この短期的な支払い用の資金調達すら困難となるのが、

信用収縮です。

 

なぜ金融機関から資金調達ができないのか?それは金を貸す側の金融機関も、

短期の支払で現金を確保するのに必死だからです。だから信用収縮が起こると、多くの

企業が倒産するのです。

 

では企業が、短期的な支払に困った時はどうするのか?

・資産の売却

・事業の縮小

・賃金カット

・従業員の解雇

 企業によっては多くの従業員・取引先を抱えているので、会社を倒産させて大迷惑

かけるぐらいなら、従業員を一定数解雇します。そしてリーマンショック時に、

真っ先に槍玉に挙げられたのが派遣社員達です。年末に年越し派遣村などがあったのを

忘れてませんか?

 

ja.wikipedia.org

 

あの当時、職を失い、住む場所を失い、家族を失い、命を失った人が多数いました。

あんな大暴落、二度とごめんです。

 

信用収縮の恐ろしさを知りたければ、添付動画を14:00から見てください。

資産だと思っていたものが実は違っていた時の恐さ、プロセスが判ります。

 

www.youtube.com

 

 

 

2.当時の俺はどうしてたのか?

私が社会に出て3年目の時でした。

投資なんてまったく興味なかったので、世の中がどんな状態だったのかは知りません。

 

私はと言えば就職して新車をローンで買い、ローンで買った車を新たにローン組んで

エアロ・ホイール・車高調やら買い、さらにバイクを新車でフルローン組んでました。

 

支払はボーナス加味すればどうにかなるだろう?と思ってた矢先に、リーマンショック

です。事象縮小に始まり残業代はでなくなって、あらゆる手当ては削減。

 

私の収入は激減したものの、ローン(債務)は関係なく残っています。あの時、独身

寮に入っていなかったらマジで破産してましたね。

 

そしてリーマンショックから何年か経って、会社の経営が立ち直ってから聞いて初めて

知ったのが、実は当時会社は倒産寸前だったということです。

 

あの時会社が倒産していたら、私はそのまま自己破産してたでしょう。

そこから学んだのは、身の丈以上の債務(ローン)を組んではいけないということです

 

そして『お金は借りられる』ということを、当たり前に思ってはいけないこと。

お金は『貸して貰う物』です。そして、債務者(金借りる側)より債権者

(金貸す側)の方が立場が圧倒的に強い事を忘れてはなりません。

 

3.みんな負債に苦しんだ

今回の記事を書こうとした切っ掛けは、Twitterのフォロワーさんが下記観点での

ツイートされたことです。

自分が効率的に利益を得たいがために、大多数が不幸になる暴落を

待ってるのって、果たしてどうなんだ?

 

これには私も同感です。経済サイクル的に暴落というのはいつかは来るものです。

しかし、経済活動に勤しんでいる大多数の真面目な人たちが不幸になりかねない、

リーマンショック級の大暴落なんて来なくていい。そしてそんなの、待たなくていい。

 

自分の利益の為だけに多くの人が犠牲になるような暴落を待ってる人。もう少し、

人の心を持たれてはどうか?と、思ってしまいます。資本主義社会なのでそういう

考えを持つのも有りなのですが、少し悲しくなりましたね。

 

今回のツイートを切っ掛けに、相互フォローしてもらっている人も当時の辛さを

語られていました。

・収入が減って住宅ローンの返済ができなくなり、期間延長・利息据え

 置き等の条件変更の相談をしていた

・無茶な住宅ローンと子供の学費のダブルパンチで、破産しかけた

 

私を始め、全員に共通してるのが『過剰な債務』です。

生活が上手く言っている時は、あまりに楽観的になってしまうんですね。

そして今、世界中での債務額が過去最高に積み上がっている状態だということです。

 

r.nikkei.com

 

どこかヤバいとこが債務不履行になった瞬間、連鎖的に崩れるかもしれません。

 

大暴落によってダメージを受けるのは保有している株式だけでなく、真っ先に自分の

生活そのものだということを忘れてはなりません。

 

そして今回のTwitterのやり取りで興味深かったのが、リーマンショック時にここまで

債務で困った人が今、資産運用のブログを書いたり、FPとして活躍してることですね。

 

あの時の辛さ、教訓を忘れない為。そして自戒の意を込めて、当時を振り返って

みました。みんなでハッピーになれる投資をしていきたいです。

 

参考記事を添付します

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

  

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