おはようございます。
毎月定点観測にて比較している、全世界株式の2018年5月の月次レポートが
出揃ったので、見てみたいと思います。
と言うより、eMAXIS Slim全世界株(除く日本)の月次レポート更新されてるの、
気付かんかった~
ではさっそく、観測銘柄としては下記3点
1.野村・楽天・Slim 3つのファンドの特長
<野村つみたて外国株投信>
・目標指数:MSCI ACWI(除く日本)円換算・配当込み
⇒地域構成割合おおむね 先進国:新興国=8.8:1.2
・信託報酬:0.19%
・推定実質コスト:0.231%
野村つみたて外国株投信が利用するマザーファンドはFunds-i外国株&新興国株と
同じですので、双方ファンドの実質コスト-信託報酬を
先進国株式(0.021%):新興国株式(0.191%)を8.8:1.2で加重平均すると
(先進国株:0.021×0.88)+(新興国株:0.191×0.12)+0.19=0.231%(推定)
<eMAXIS Slim全世界株(除く日本)>
・目標指数:MSCI ACWI(除く日本)円換算・配当含まず
⇒地域構成割合おおむね 先進国:新興国=8.8:1.2
・信託報酬:0.142%
・推定実質コスト:0.222%
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)が利用するマザーファンドeMAXIS先進国株&
新興国株と同じですので、双方ファンドの実質コスト-信託報酬を
先進国株式(0.069%):新興国株式(0.16%)を8.8:1.2で加重平均すると
(先進国株:0.069×0.88)+(新興国株:0.16×0.12)+0.142=0.222%(推定)
<楽天・全世界株式インデックス>
・目標指数:FTSEグローバル・オールキャップインデックス
※MSCI ACWIが大型・中型株がメインなのに対して小型株まで含まれている
⇒地域構成割合 先進国:新興国:日本=1:8:1
・信託報酬:0.24%
・推定実質コスト:0.39%
(計算内訳)
・信託報酬:0.24%
・推定運用コスト:0.05%
同じファンドオブETF'sであるi-mizuho米国株投信の2016年運用報告書より、
i-mizuho米国株投信の運用コスト0.062%に対して楽観視した数字に丸めました。
・三重課税コスト:0.1%
米国ETFを買うとVTの投資先で課税され、米国で課税され、最終的に
日本で課税される三重課税となりますが、確定申告をすると米国での
課税が免除されます。
しかしながら楽天・全世界株式インデックスの場合は全部課税されるそうで、
他のブロガーさんの記事を見ていても投資信託に対して0.1~0.14%ほど
課税される計算結果が記載されていますので、とりあえず0.1%を採用
⇒信託報酬(0.24)+運用コスト(0.05)+三重課税コスト(0.1)
=0.39%(予測値)となります
・特徴:バンガードのETF「VT」を買い付けるだけのインデックスファンド。
ETFなどの価格は取引市場での需給変動の影響を受ける。
2.騰落率と純資産総額の推移、資金流入量の確認
同じMSCI ACWI(除く日本)を目標指数とする、野村つみたて外国株投信と
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)の運用成績を見てみましょう
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)は3月下旬から運用が開始されたので、
純資産総額の伸びっぷりには目を見張るものがありますね。
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)の騰落率はMr.送りバントの異名をもつ(俺が勝手に
つけた)ノムさん(=野村つみたて外国株投信)と全く同じで、ナイス運用だと
思います。
では次に、この2ファンドの月次資金流入と、累計資金流入を見てみましょう
共に先月と同額の資金流入があり、順調に運用資産がつみあがっております。
では次に、楽天・全世界株式インデックスの運用状況です
今月の資金流入量も変わらず10億円オーバーで、純資産総額は80億円に到達しました。
このままいけば節目となる純資産総額100億円超えは、2ヵ月後となりそうです☆
3.指数との乖離
インデックスファンドに求められるのは、指数に対するパッシブ運用です。
つまり、プラスにもマイナスにも振れた分だけ運用能力としてはマイナス評価と
なってしまいますので、ここのチェックは外せません
MSCI ACWS(除く日本)とFTSEグローバル・オールキャップインデックスの違いは
日本株式を含むか、投資対象企業に中小型株式が含まれるかです。
MSCI ACWS(除く日本):日本株式無し&大型株式メイン
FTSEグローバル・オールキャップインデックス:日本株式有り&大中小型株式
しかし、月次レポートでインデックスのリターンを見る限り、双方に全く持って
差異はありません
FTSEグローバルオールキャップインデックスをベンチマークとする楽天・全世界
株式インデックスは日本株式を含む&中小型株式まで広範囲に分散投資を
しておりますが、割高な信託報酬を払ってまで楽天・全世界株式インデックスを
買う価値があるのか疑問です。
では実際に、野村つみたて/ 楽天・VT/Slim全世界株(除く日本)の指数に対する
運用成績を見てみましょう
ノムさん(野村つみたて外国株投信)の安定度合いは、相変わらずハンパないです。
楽天・全世界株式インデックスも運用手法上指数に追従するのは難しいのですが、
しっかり乖離ゼロで運用しきりました。
楽天・全世界株式インデックス正確なパッシブ運用を求めること自体が
ナンセンスなので、気にしてはいけません
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
で、問題なのがeMAXIS Slim全世界株(除く日本)の上方乖離です。
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)の月次レポートをよくよく読むと、
なんと!ベンチマークである指数MSCI ACWI(除く日本)は、配当を含まないと
明記されてました。
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)さん、これはいけません。
かなりガッカリしました。
指数自体が配当含まないのなら、上方乖離して当然です。
指数への配当込み・含まないに関する記事は、別途書きたいと思います。
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