親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

【Q&A】企業DCって何ですか? 

「Q&A」の画像検索結果

 

こんばんわ~ 

質問をいただきました。内容を要約しますと大きく二つ

 

・配偶者の会社で企業DCが導入されました

・そもそも企業DCって何なのでしょうか?

 

運用方法とか拠出金とかに関する内容はありませんでしたので、

おそらく企業DCに対する概念的な質問と受け取りました。

 

企業DCとは?という質問に一言で答えますと。

「運用する権限を与えられた、配偶者様の退職金に関する制度」です

 

もうちょっとリアルに申しますと・・・

 

 同じ会社のもうすぐリタイア世代の人に対して、自分で運用しないとその人達より

少なくなる事が濃厚な、配偶者様の退職金に関する制度です

 

 

1.そもそも退職金とは?

 

これより先は企業DCの概念を説明するために、一部法的に正しくない表現を

使いますので、ご理解願います

 

そもそも退職金とは会社からの功労金ではない&支払義務がないことを、念頭におく

必要があります。

 

よって退職金とは、会社側が退職者の老後の生活を豊かにするために、給料の一部を

後払いという形で、会社が従業員に代わって積立&運用をしてくれているのです。

 

 そういう背景(退職者の老後の生活を豊かに・・・)もあり、退職金に関する制度を

企業年金と言われています。

 

まずはここで、単語の意味を理解しておきましょう

 

企業年金≒退職金

 

その企業年金に関して、大きく二つに分かれます。

 

2.企業DBと企業DCの違い

 

企業年金は退職金ですので、従業員が定年(仮60歳)まで勤務すると考えると、

会社としては30年以上の期間をかけて用意する時間があります。

 

銀行預金は0.001%という無いにも等しい金利ですが、退職金を用意してあげる

会社からすると、従業員への退職金となる元本を株や債券を通じて運用することで、

運用で増えるのが前提なら会社としては元手を少なくする事ができますね。

 

このように勤務年数に応じて決まった企業年金(≒退職金)を確定しておく制度を

企業型確定給付年金(企業DB)と言います。

 

企業DBは、従業員からすると何でもかんでも会社がやってくれるので便利な

制度ですが、会社からすると支払う退職金が確定してしまっているので、運用によって

確定金額に到達していない場合は、会社が追加で補填する必要があります。

 

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しかしながらバブル崩壊以降、日本は超低金利が続いていますので、

退職金(企業年金)の運用も当時の様に順風満帆にはいかなくなりました。

 

それにも関わらず支払う退職金が確定している企業DBでは、不足分を会社が

補填する負担がつきまとう為、会社としては体力(お金)を削られることに

なりますね。

 

そこで用意する元本(拠出)は同じだけど、運用は自分達(従業員側)で宜しく!

これまでの予定退職金額に到達していなくても、払った元本は同じ額だから

補填はしないからね!

 

ってのを、企業型確定拠出年金(企業DC)といいます

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文字とグラフだといまいち分かり辛いかもしれませんので、表にして

まとめてみました。

 

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 3.自分で運用する有無で、どれくらい差がでるのか

 

私は会社で福利厚生担当ではないので、実際に企業DBの際に会社側がどれだけの

利回りで運用を保証しているのかは知りません。

 

企業DBは給付額を確定しているのであまり大きなリスクはとっていないで

しょうから、仮に年利1.5%程度で運用しているとしましょう。

 

35年勤務の社員へ会社が用意する退職金の元本を1000万円(約2.38万/月)とすると

運用成績含めた退職金(推定)約1300万円になります。

 ※セゾン投信の積立シミュレーションを利用

 

IMFによると世界経済成長率は4~5%と言われていますので、私と同じように

株式による国際分散投資を実施していると、長期では3%以上の利回りが

期待できます。

 

企業DCで仮に3%で運用できたとすると、同じ投資元本 

約2.38万/月(合計1000万円)でも35年後には約1700万円になります。

 

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つまり企業DCは自分で運用せずに放置をしておくと、みすみす

700万円近い退職金を減らしてしまう制度になります。

 

もう1度、冒頭での私の発言を確認してみましょう!

企業DCとは

「運用する権限を与えられた、配偶者様の退職金に関する制度」です

 

4.企業DCで自己運用する上での注意事項

 

投資による資産運用ですので利回りが確定されいないことは当然ですが、

株式による国際分散投資は10年以上の運用期間があれば、ほぼプラスになることが

理論でも実績でも証明されています。

 

ただ1点注意が必要なのは、運用に必要な投資商品(投資信託)は、会社が

企業DC制度導入時に金融機関と取り決めた商品に限られてしまいます。

 

つまり、期待リターンが微妙で運用コストが終わってる駄目投資信託しかないと、

企業DCで頑張って運用しても負ける確率が非常に高くなります。

 

企業DCを導入した担当者が全員投資に精通している訳ではないでしょうから、

駄目商品しかない場合は、取り扱い商品を変更してもらう必要があります。

 

それでも会社が動いてくれない場合は、ある意味諦めるしかないでしょうね・・・

 

 質問をいただいた方に、満足行く回答になっていれば幸いです。

 

もし不明な点があれば、この記事にコメントいただくか、問い合わせフォームから

別途質問していただければ幸いです

 

 

 

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