こんばんわ。今日は読後感想的な記事になります。
子供が幼稚園生の年齢にになれば水泳・体操・算盤・英会話など、いろんな習い事に
1人で通わせる事が可能となります。
グローバル化が加速する昨今、義務教育過程に英会話や機械プログラミングが導入され
ようとしているので、子育て世代の親達は子供を早くから習い事に通わせる対策を
しています。
私も我が子には算盤ぐらいは通わせるつもりでいましたが、「AI vs 教科書が読めない
子どもたち」を読んで、いろいろ考え方が変わりました。
1.我々(親達)の勘違い
この本をちょ~~~簡単に要約すると、
子どもたち(=大人になった我々も含む)は日本語文章を理解できて
いない事に気付いていない。
⇒推論・イメージ同定・具体例同定・同義分判定ができないと、AIに
仕事を奪われる
AIに仕事を奪われない為には、読解力を向上させる必要がある
はぁ?と思われるかもしれませんが、著書に出てきた具体例をだします。
私達は先週、山口と宮崎にいったきた
上記文章から我々人間は「この人は先週、山口県と宮崎県に行って来たのね(距離も
そんなに遠くないし)」と理解・解釈しますが、AIにはそれができません。
しかしAIからすと「山口さん(人)と宮崎さん(人)所に行った」のか、
「山口さんと宮崎県に行った」のか、「山口さんと宮崎さんと何処かに行った」のかの
区別がつかないのです。
AIは四則演算を基に数式・確率・統計で表現できることしか理解できないので、我々
人間が「なんとなく直感で理解していること」は、判断できません。
これがAIの限界(というか構造)なので、人間の感情も理解するAI(シンギュラリ
ティ)の登場は有り得ないそうです。
なぜなら、数式・確率・統計で「熱くて辛い」や「恐くて胸がドキドキする」等の
人の感情を定量的に表現できないからです。
さて、さらに著書の中の具体問題を引用します
<同義文判定>
下記分が表す内容は、上記分と「同じである」「異なる」から答えなさい
<推論>
エベレストは世界で最も高い山である
上記文に書かれたことが正しいとき、下記文に書かれたことは「正しい」
「間違ってる」「これだけでは判断できない」のうちから答えなさい
エルブス山はエベレストより低い。
読者様は解りましたか?
同義文判定の正解は「同じである」。推論の正解は「正しい」です。
実はこれらの問題は著者が開発したリーディング・スキル・テスト(RST)なのですが
このRSTを超有名私立大学の現役生達に回答させると、全体の30%が不正解だった
そうです。
その傾向は小・中・高校生でも同じで、「文章がただしく読み・理解できない」らしく
同じ教育課程を踏んだ我々も同じです。著者はこの能力を「読解力」と表現されて
おり、それは「推論・イメージ同定・具体例同定・同義分判定」の能力と言って
います。
所感としては、ロジカルシンキングの様に受け取れましたが、ロジカルシンキングを
行う為にあたっての、言語の正しい理解が必要・・・う~ん、難しい。
さてこの事の何が問題かというと、AIは推論・イメージ同定・具体例同定・同義分
判定を最も苦手(実質的に不可能)としており、人間が文章を正しく理解する必要が
ない仕事、例えば
・Aは○、Bは×
・AとBを足したらC以上 or C以下になる
・Aを使ってるならBは使っては駄目
・A=B、B=CならA=C
等のスキルを要する職種は、AIに置き換えられることを意味します。
つまり、プログラミングを学んでも機械からのアウトプットが正しいのか?(推論)と
疑って検証する思考がないとプログラムは作れませんし、英会話を習得しても母国語を
基に正しく物事を考えれないと、人々の困りごとを解決する商品・サービスを
企画・検討できないかもしれません。
しかし残念ながらその読解力を高める方法は科学的に証明されていないので、
読書しようが新聞読もうが毎日勉強を習慣付けても、読解力は高まらないそうです。
スマートフォンに触れる時間と読解力にも関係性はないとのこと。
よって、必死に塾や英会話に通ってテストの点数が上がったとしても、そこで得た
能力だけではAIに太刀打ちできないことを意味します。
2.子供にとって最大の投資とは?
科学的な対処法がないから正解はないのでしょうが、ロジカルシンキングを
習慣付けさせるのが1番良い気もします
いわゆる「前提・推論・結論」「目的・目標・手段」「事象・問題・課題」を
構造化、文字化する思考・習慣のことです。
私が子供と接する上で拘っているのが3つあります
①子供からの質問・話しかけに対しては「なぜそう思うの?」と返す
②形の決まった玩具は基本的に買い与えない
③自然とは何かを、一緒に体験する
①は論理的思考を身につけてもらう為に、意識してます。
答えたとしても「何でそうなのかな?」と「○○もあると思うけど、何でそう
思ったの?」と何回も返してます。正解に辿り付けなくても「考える癖」を習慣付けて
ほしいと思っています。
②は、自分の遊びたい事に対して、自分で必要な物を作らせています。
よって我が家には人形ハウス的なものは存在しません。あるのは下のブロックと
簡単な玩具のみです
このマグフォーマーは各辺にマグネットが仕込まれているので、様々な3D構造の物が
自作できます
クリスマスプレゼントで1番右端の観覧車キットを追加しました。
すると我が子は「このまえジージと一緒に乗った観覧車できたよ~」と、楽しそうに
組み立ててます。
このマグフォーマーシリーズを買い与えてから、絵の描き方や折り紙での創作の
バリュエーションがほんとに増えました。
最後の③、自然とは何かを、一緒に体験するです。
私は虫取り少年だったので、我が子に下記番組を見せたら、昆虫に大変興味をもって
くれました
夏は二人でクワガタを飼育し、10月は毎週末二人で長靴・長袖・軍手装備して草原に
いって昆虫を捕まえ、昆虫の特徴から「図鑑で何の昆虫か調べ」、餌を与えて
飼育しています。
我が子に昆虫を通じて知ってほしいのが
・小さな命も必死に生きてる
・乱暴に扱うと、簡単に死んでしまう・足とかすぐ取れる
・どうすれば簡単に捕獲できるのか、どうすれば昆虫を傷つけずに持てるのか
どうすれば、自分が昆虫から危害を受けずに掴めるのか
・昆虫名や生態をネットで調べて終わりではなく、必要な情報は何なのかを考えさせ
図書館に行って書籍を探し、特徴から答えに辿り付く
①・②・③はマグフォーマー以外ほとんどお金はかかりませんが、子供は少しずつ
生きる力を身につけてくれます。
子供の成長に合わせて、私もたくさんの知識・考えをインプットし、接し方・やり方を
試行錯誤していきたいと思います。
我が子が、AIなんぞに負けない大人に育ってくれれば幸いです。
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