こんばんわ、きしやんです。
投資を始める人にアドバイスする媒体で、必ず以下のフレーズを見かけますよね。
投資は自分のリスク許容度内でおこなうこと
既に投資を実践している人からすると『当たり前』なんでしょうし、投資ブログを書いてる人にとってもお決まりのフレーズです。
しかしこの『リスク許容度』ってフレーズは、人によって発信している意図も、受け手の解釈も異なるのことに気づいていない人が多い印象です。
今回の記事では、インデックス投資をしている人なら読んだことは無くても名前ぐらい聞いたことのある『ウォール街のランダムウォーカー』より、個人投資家が絶対把握しておかないといけない2種類のリスク許容度の意味をお伝えします。
それは、リスク許容度とリスク選好度の違いです。
1.リスクの単語には、様々な意味がある
投資の世界において『リスク』という単語は、結果の不確実性を意味します。
リスクが大きい=結果のバラつきが大きい
しかしファイナンシャルプランニングの観点になると、リスクとは元本割れに近い意味を持ちます。
さて、リスクって単語にもすでに2つの意味が出てきました。
つまり冒頭で紹介した
投資は自分のリスク許容度内でおこなうこと
の前提が変わってきますね。
投資はリスク許容度内でおこなうとは、どういう意味なのでしょうか?
2.ウォール街のランダムウォーカーによると
「第14章 投資家のライフサイクルと投資戦略」にて、以下のように分類されています
リスクに対する
選好度:リスク資産の値動きに耐えられるメンタル的な強さ
許容度:リスク資産の損失分を補える収入&貯蓄
さて、巷でよく聞く『リスク許容度』は、リスク資産下落率に対して使われている印象がありますが、ウォール街のランダムウォーカーでは『リスク選好度』と表現されています。
言葉の微妙なニュアンスの違いかもしれませんが、リスク資産の値動きに対して回避的なのかどうかで判断すると、許容度よりは選好度の方が自然な気がします。
さてここからが本題ですね。
3.リスク許容度と選好度を決める要素とは?
リスク選好度:個人の性格
リスク許容度:世帯構成とライフプラン
これです。
まずリスク選好度に関する個人の性格ですが、資産が1億円あっても100万円の損失にも耐えられない人はリスク選好度がとても低く、逆に資産が100万円しかないにも関わらず全額をリスク資産に投入できる人は、とてもリスク選好度が高いことを意味します。
この要素はある程度投資の経験で鍛える事は可能であっても、生まれ育った性格による要素が大きいです。
ちなみに私は、リスク選好度がわりと低い傾向にあります。
次にリスク許容度に関してですが、リスク許容度とはリスク資産の損失を給与所得や貯蓄で補える度合いを意味します。
まずはリスク許容度の要素に該当する項目をざっくり列挙します
・年齢
・配偶者の有無
・子供の有無
・子供の年齢
・仕事の業種
これらの要素を、リスク許容度の高い・低いで簡単に分類すると以下のとおり
こうやって一覧にすると、リスク許容度に対する世帯構成の影響がとても大きいのが分かると思われます。
中でも、自分や子供の年齢という要素はリスク許容度に関して大きく影響します。
また、仕事の業種で医療系の専門資格とかを有していると、一生食いっぱぐれることはないでしょう。
次に、世帯構成を住居にまで広めてみますね。
自分と配偶者の住まいに対して両家の実家が近い場合と、きしやん家みたいに実家が遙か遠方の場合、これまたリスク許容度がだいぶ異なります
住居費が生活支出に占める割合はとても大きいです。
自分の勤務先が倒産して収入が一時的に無くなった場合、住居を頼れる親が近いのは安心材料になります。
私が熊本で家を買わない理由がこれです。なんかあった時に持ち家だと、逃げられないからです。
4.自分事として考える大切さ
有名なブロガーさんへの質問で『自分はどこまでリスクとっていいのでしょうか?』ってのをたまに見かけます。
この問いに対する大多数の答えは『自分で決めるしかない』なんですが、それだとあまりに可哀そうに感じます。
要は自分で考えるにも観点が分からないんだと思いますね。
今回の記事では、あらためて自分の投資スタイルを考える基本的な内容をお届けしました。何かの投資判断の一助になれば幸いです。
久しぶりに初心に立ち返った記事を書いた理由は、最近私が始めた投資術の紹介に繋げていきたい狙いもあったりします。
お楽しみくださいませ
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください☆
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