こんばんわ、きしやんです☆
私のメインとなる投資信託は野村つみたて外国株投信ですが、昨年11月末から逆張りで
eMAXIS Slim新興国株式インデックスをサテライト・ポートフォリオとして毎営業日
積み立てを実施してます。
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
いつまで買い続けるか?は、市場(特に金融メディア)の反応を伺うスタンス
なのですが、先日のアメリカFOMCでの利上げ一旦停止を境目に、再び新興国市場が
注目をされだしました。
まだまだ理解不足なとこもありますが、無い成りの知恵を振り絞って戦略を
再考します。かなり独学で得た知識なので、「へ~」ぐらいな感じでお付き合い下さい
下記イラストは長期的な市場サイクルを表現しています。
私のサテライト・ポートフォリオの戦略としては、市場の反応を基にサイクル
d~e~f~gあたりでの買付けを狙っているのですが、市場は先日FOMCの利上げ
一旦停止を見込んでたのか、2019年に入ってから新興国株インデックスが
急上昇しています。
下記チャートは、eMAXIS新興国株インデックスの10年間基準価額ですが、現在の
新興国株式インデックスの基準価額は、2015年最高値とあまり差異がありません
これは新興国株式市場が、まだまだサイクルの上昇局面を意味するのか?
残念ながらそれは否でしょう。
金融資産は基本的に流動性・市場規模が小さい順に崩れていきます。
イタリアでは既に景気後退入りと言われており、エマージングマーケット指数の
親玉である中国や韓国も、企業業績並びに景気先行指数の雲行きが怪しくなってきて
います。つまり新興国市場のサイクルとしても上記イラストのd付近にいるはず
なんですが、再び新興国市場の株価が上昇を始めています。
理由は当然ながら、FOMC(アメリカね)が短期利上げを一旦見送ったので、
投資家達は資産を債券ではなく株式に向けはじめたからです。
ここで改めて、債券と株式のリスクプレミアムの関係性を振り返ります
債券とは発行体が破綻しない限り、経過時間に対する利回りが確約されております。
金融市場では通常、10年長期債券の利回りをベンチマークとして、株価の期待
リターンとを天秤にかけています。
株価はリターンが確約されていない反面、高いリターンを期待することから、
10年長期債権との利回りの差異を、リスクプレミアムと言います
FOMCがこのまま政策金利を上昇させていくとリスクプレミアムがどんどん小さく
なっていくので、投資家はわざわざリスクを負ってまでリターンが不確実な株式を
保有する旨みが薄れるので、株式を売却して利回りが確定している債券を購入します。
これが、株価と債券の値動きが逆になる理由です。
つまりアメリカの利上げが止まると再び株価の上昇が始まりますが、株価が上昇すると
企業の利益が増えない限りPER(投資家の期待値)は上昇していきます。
※PER=株価÷1株当たりの当期純利益 株主価値といいます
PERの逆数は、今後の期待リターンも表しています。
myINDEXの情報を正とすると、アメリカの実績PERは19.9なので期待リターンは
逆数の5.025%。
アメリカの10年長期国債の利回りが2.69%なので、リスクプレミアムは2.335%と
なります。 アメリカ市場の過去20年間の年率リターンは9%ぐらいなので、現在の
10年長期債券をベースにリスクプレミアムを算出すると6.31%(PER15.8)
世界時価総額比率の半分を占めるアメリカでは、株式のリスクプレミアムが2%台まで
低下していることから、今回の株価上昇は一過性のものと推察できます。つまり、
遅かれ早かれ株価は崩れるのが私の予想です。
さきほど申したように、金融資産は基本的に流動性・市場規模が小さい順に崩れて
いきますので、アメリカ市場が崩れる前には新興国市場から崩れていくことから、
現在積み立てているeMAXIS Slim新興国株式インデックスは、積立て設定を
解除しました。
再び市場が、新興株式に悲観的になりはじめたら、積立て開始しようと思います。
今期も残り2ヶ月となりましたが、良い投資ライフをお過ごし下さい。
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