親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

“家族だからOK”は通用しない:ATM出金・ネット送金・投信売却の落とし穴

 

こんばんは、きしやんです。

先日𝕏で相互FFのさきくさんが問題提起されていたテーマについて、相互FFのななしさんがブログ記事にされていました。

hyougaki.xyz

 

ざっくり要約すると、口座保有者が(事故を含む)認知症などで意思疎通ができなくなった場合、金融資産を「どう扱うか」という実務的な話です。

ななしさんの記事には、対処法の一部として『現金化さえできれば、家族が引き出しをしやすくなりますね。銀行のパスワードを伝えておけば生活費を用意できます。』といった趣旨の記載がありました。

そしてネット上では「金融機関にバレなければ大丈夫」という意見が一定数あります。

そこでユーザーの多い住信SBIネット銀行SBI証券を想定し、以下①〜⑤の法的な扱いをChatGPT(有料版)と議論した内容を、私の理解として整理しておきます。

 

検討する行為(前提)

口座名義人の家族が、本人に代わって以下の操作をするケース

 ①本人のキャッシュカードを使って、ATMから出金する

 ②本人の住信SBIネット銀行にログインし、家族の口座へ振込する

 ③本人の住信SBIネット銀行にログインし、ハイブリッド預金⇄普通預金を振替する

 ④本人のSBI証券にログインし、投資信託を売却する

 ⑤本人のSBI証券にログインし、投資信託の定率(定額)売却を設定する

 

結論

法的観点ではいずれも問題となる可能性が高い(違法・約款違反に該当し得る)行為です。※以下は一般論です。個別案件は金融機関・専門家へご確認ください


ケース別の整理(住信SBIネット銀行SBI証券の例)

補足:家族関与やID・パスワードの第三者使用が絡むケースは、オンライン不正補償の対象外となる扱いが一般的です

 

ざっくりとした解説

①:「家族のため」であっても、他人のカードで現金を引き出す行為は窃盗の評価になり得ます。銀行規定上も当然に禁止。

②:なりすましログイン(不正アクセス)に加え、家族口座への送金=不正な利益移転で最も重く評価されやすい典型例。

③:資金が名義内移動でも、アクセス自体が不正。さらに補償対象外となりやすく、事故時の救済が期待できません。

④・⑤:証券会社の代理取引・借名取引の禁止に明確に抵触。疑義が出ると口座凍結・取引停止など実務リスクが現実化します。

 

実は最も危険なのが「②:家族口座への振込」

②は以下の3点が同時に成立しやすいのが致命的だそうです。

不正アクセス:本人になりすましてログインした時点で違法

・不正な利益移転:本人口座→家族口座への送金は、電子計算機使用詐欺の典型

・約款違反:銀行はID・パスワードの厳格管理を前提。家族による使用は禁止で、補償も原則対象外

 

結果として「刑事」「民事」「金融機関の内部規制」の三重苦になり得ます。発覚時は資金の戻し入れ・事情説明・最悪は刑事責任までセットで来ます。

 

どこで“バレる”のか?

ATM・店頭・コールセンターの初動で

防犯カメラは常時録画が一般的です。疑義が出れば映像照合の対象となります。

本人の属性から見て不自然な出金パターン(時間帯・金額・場所の急変)は、内部の取引モニタリングで抽出されやすいです。

時間差で“まとめて”

後見申立て/相続手続/家族間紛争を契機に、全件明細の洗い直し → 映像・ログ照合の流れに乗ります。数カ月〜年単位の“善意の引出し・送金”が一括で問題化するのが典型だそうです。

事情聴取では「誰が・いつ・どの端末から・どこへ送金」までログで追跡されます。

 

私自身、口座名義人が意思疎通できない状態で『なぜか銀行がその事実を把握しており』 口座が凍結されたご家族を知っています。

 

つまり、実際にバレるということです。

 

正攻法:合法に資金を動かすルート

法定後見(成年後見

すでに意思能力が低下している場合は、家庭裁判所で後見人等の選任を受けるのが王道となります。選任後、後見人として銀行・証券に正式届出し、医療費・介護費・居住費など必要支出や、投信の売却・換金を実行します。

※ポイント:診断書/財産目録/親族関係図/後見人候補の選定。資金繰りが逼迫していれば、申立てと同時に金融機関へ連絡し、必要最小限の支払いについて相談しておくと動きがスムーズとのこと

 

任意後見(“元気なうち”の備え)

公正証書で将来の代理権を設計。本人の意思能力が低下し、任意後見監督人が選任された時点で発効します。

家計の入出金、解約・売却の範囲、報酬や監督体制などを事前に明文化できるため、家族間の解釈齟齬や実務トラブルを予防できます。

 

家族信託(民事信託)

資産を信託口口座に移し、受託者(家族)が管理・運用。発症後でも、信託契約の範囲で払出し・換金・再投資が可能になります。

※ポイント:対象資産(預金・証券)/目的(生活費・介護費)/権限範囲/終了事由/税務整理。

重要なとこは取り扱い可否や運用範囲は金融機関で差があるため、事前照会が必須です

 

注意点

一部銀行の代理人カード:日常の払出し用の制度がある銀行もありますが、判断能力低下後は停止・不可が一般的です。個人投資家が愛用するオンライン専業では制度自体がない/制約が強いケースもあり、万能ではありません。

情報管理の運用ルール:診断書原本、後見・信託の契約書、公的身分証、銀行・証券の連絡先一覧、入出金予定表などを、“正規の代理ルート”とセットで整備しておくこと。

パスワードは共有ではなく、適法な代理ルート+保管場所の明示で管理が大切

 

きしやん家の対処法

世帯の資産を常時、夫婦で分ける。

投資信託の積立も、夫婦それぞれの名義で行う。

エンディングノートを充実させる。(先日のブログ)

 

突き詰めれば資産管理の分散です。

 

どれだけポートフォリオを分散しても、管理している口座が1つだけだと詰みます。

“誰が・どのルートで・どう動かせるか”まで含めて分散しておく。これが現実解でしょうね。有事の際に使用できない資産は、存在しないのと同義なのです。

 

↓↓ブログランキングの投票ボタンです。

 良ければ、ボタンをクリックしてもらえると幸いですm(_ _)m

 

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
にほんブログ村