こんばんは、きしやんです。
変動為替相場制を採用しており、且つ、主権を有する政府が自国建て通貨で発行している国債はデフォルトしません。これは事実です。
98年にロシアがデフォルトした際、当時のロシアは固定為替相場制を採用してました。
たしかドル建て債券もデフォルトしませんでしたっけ?
欧州債務危機の発端となったギリシャは、自国建て通貨ではなく共通通貨ユーロでした。
2年前?にレバノンが破綻した際、デフォルトしたのはドル建て債券でした。
そしてデフォルト常習犯のアルゼンチンもそうです。
メディアが国家のデフォルトリスクを報じる時、為替相場制度や外貨建てかの説明を端折る場合が多々あります。そして投資系インフルエンサーもこのことを理解してない人が多い印象ですね。
さて、ロシア/ウクライナ情勢が悪化してロシア債券のデフォルトリスクが報じられてますが、今回はどうなってるのでしょうか?
結論から申しまして、今回 ロシア債券でデフォルトリスクに陥ってるのはドル建て債券です。日本経済新聞電子版が、良い記事をアップしてくれてます。
記事のリンク先と、本文から引用しますね
(1)ロシア政府の返済能力は
ドル建てのロシア国債では、3月16日に1億ドル(約117億円)超の利息の支払い日を迎える。猶予期間が30日あり、4月15日までに支払われなければデフォルトとなる。3月31日には3億ドル超、4月4日には20億ドル超の元本の償還が迫る。
はい。ドル建て債ですよね。
ロシアは変動為替相場制を採用しており、ルーブル建ての国債も発行してます。
が、そのルーブル建て債の話は1mmも出てきてません。あくまでも、ロシアのドル建て債券がデフォルトリスクに陥ってるのです。
今回ロシアのドル建て債券がデフォルトリスクに陥ってるのは、経済制裁でロシアの外貨準備の半分程度が凍結されてしまったからです。制裁によって利払いができなくなる事ってあるんですね。
そして支払い通貨を変更するとなっても、それってデフォルト扱いになるんだ。知りませんでした。
日経の記事を見る限りそこまで大きな影響は出なさそうですが、ほんとに問題ないかは支払い猶予期限となる30日後まで分かりませんね。
以上です。
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください☆
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