あらゆる計画でもっとも重要なのは、計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること
こんばんは、きしやんです。
先日から読んでいたサイコロジー・オブ・マネーという本がなかなかに良かったので、何回かに分けて本書の教えを紹介したいと思います。
著者の考えは一貫して、足るを知る。他人と比較しないことを重要しています。特に資産を築くにあたっては、時間という武器を最大限味方にすべきと。
仕事於いてPDCAのPを決めたら後はDCAを回すように、資産形成においても同じです。そしてライフイベントや家族構成によっては、適時Pの修正が重要となるのは当然でしょう。
しかしながらその計画(P)を考えるにあたって、誰にとっても未来は未知のものです。この事実にしっかりと目を向け、本書では誤りの余地を踏まえてつくられるのが優れた計画だと説かれています。
具体的には
・予算を控えめに見積もる
・計画を臨機応変に変える
・ゆとりのあるスケジュールを組む
などが、誤りの余地を踏まえることだと。
つまり幅広い状況に十分に対処できるようにしておくことになります。
この誤りの余地の幅が狭く、予定通りに物事がすすまなければ上手くいかない計画ほど脆弱になるのです。
資産運用の世界に於いて重要なフレーズを本書から引用します
「今後 30 年間の投資の年利が平均8%なら最高だが、4%でも問題ない」と言えるほどのゆとりがあれば、計画の価値は高まる。 多くの賭けが失敗するのは、それが間違っているからではない。
完璧な条件が揃わなければ成功しないような計画を立ててしまうから、歯車がわずかに狂っただけでうまくいかなくなってしまうのだ。
誤りの余地を広く取ることは、保守的であることとは違う。保守的とは、一定レベルのリスクを避けることだ。これに対して「誤りの余地(「安全域」と呼ばれることも多い)」をつくるとは、一定のリスクのなかで成功する確率を高めることである。
つまり、生存率を上げることだ。この安全域が広くなるほど、突出した能力がなくても、望む結果を得やすくなる。
最後に本書で登場した、ナシーム・ニコラス・タレブの言葉を引用して終わりたいと思います。
〝有能であること〟と〝生き延びること〟は、まったく別の能力だ。
そして、前者には後者が必要になる。破滅するのは、何としても避けなければならない
以上です。
明日もサイコロジーオブマネーの教えをお伝えしたいと思います。とても良い本ですので、手に取られることをお勧めします。
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください☆
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