親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

(読後感想)RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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おはようございます、きしやんです。

ブクログってSNSに掲載した内容を、こちらにも転載します。

買ってまで保有する価値があるかは微妙ですが、ベストセラー本やから図書館で借りられると思います。

 

 

個人のキャリアも、組織としての遂行能力も、専門に特化し過ぎるのはよくない。情報も視点も多角的に、且つ、柔軟的にすることが、より良い結果をもたらすと提唱している1冊。
私の好きな行動科学の観点からすると、確証バイアスや利用可能性ヒューリスティックが、問題解決や技術・文化的な発展にとって厄介な問題になるということです。当たり前っちゃ、当たり前ですな。
人間は生物の中で唯一、多くの情報を結び付けて考えを発展させる能力をもっています。そういう意味でも昨今では否定的なゼネラリスト的な存在は、今こそ見直されるべきタイミングなのかもしれません。
この20年ほどを振り返ると、各分野で技術的な大進歩がありました。実はこれって各分野の専門家の活躍以上に、インターネットによる人と情報の交流&共有化によるスパークなのでは?と思いますね。大前研一氏がいった『スパークする思想』ってやつです。専門的に特化した分野は、意外と機械(AI)に置き換えやすいそうですね。

本書で印象的なだったのは、人間は10代の時と65歳の時とでは、時間の経過による性格との相関係数は0.2ぐらいだとか。つまり生きてる間に得る様々な情報や経験から、趣味趣向は大きく変化することを意味します。そうなると、幼少期から学問やスポーツ・芸術を特化させて学ばすことは、あまり得策ではないのかもしれません。むしろ成長の過程でいろいろな体験を通じて、自分の中で適した物・モノ・者に出会っていくということ。本書ではそのことを、個人の観点、組織の観点で一貫して主張しております。

個人的に本書を読んでて疑問に感じたことは、知識の幅を広げたことによる事例も、生存バイアスがかかってるのではないか?という点と、全ての人間は疑問や失敗をただしくフィードバックするというのを前提にしている気がします。

つまり、この手の本をダニングクルーガー効果のイキってる状態の時に読むと、なんでもかんでもやればOK!って勘違いしやすく、ただのダメ人間製造本にもなり兼ねないということです。
何事も各分野をそれなりに学び、考え、経験し、己の血肉になります。知識の幅も大事ですが、何事にも学ぶ姿勢と考える習慣が第一だということですね。勉強になりました