こんばんわ、きしやんです。
2週間ほど前から新型コロナウイルスによる世界経済への影響が懸念され、株価の
下落が始まりました。そんな中OPEC界隈でも揉め事が勃発し、原油価格が急落。
エネルギー関連企業の業績悪化と社債市場も危険視され、株価は連日乱高下して
おります。これによって全世界株式インデックスは年初来から円換算で-25%ほど
低下しました。
ここ数年の株価急落後は中央銀行の金融緩和で株価のリバウンドが繰り返されて
きたので、今回も中央銀行がなんとかしてくれると思って楽観視してる投資家が
多いように感じます。歴史はそんな美味しい韻を踏むのでしょうか?
しかしブルームバーグで、ゴールドマンサックスが気になることを発信しています
ブルームバーグの日本語記事だと情報が片手落ちなので、いまいちピンときません。
そこでFinancialPointerが、もうちょっと詳細を掲載してくれています。
ざっくり要約するとゴールドマンサックスの見解は、今回の新型コロナウイルスに
よる株価下落は一時的なもので、9か月後ぐらいには弱気相場から力強く回復する
との見立てです。
ここまでの情報だけ見ると、今からドル転しつつSPXLなどの3倍レバレッジETF買えば
楽して億れるんじゃね!?って感じそうですね。実際Twitterの投資垢には、そういう
すけべ心で股●が硬くなってる人がたくさん見受けられます。
しかしFinancialPointerの記事を全部読むと、安易にそうとは思えない内容が書かれて
ます。
今回、コロナ・ショックが、一部で言われるように全体の一角にすぎず、
今後構造的不均衡の解消が始まるなら、弱気相場が42か月も続き、元に
戻すまで111か月もかかることになる。
悲観的にみると、相場回復までの111か月とは9年3か月にもなります。
もしゴールドマンサックスの見立て通り9か月で株価が高騰すれば、今からレバレッジ
かけまくれば大成功です。しかしそれって、(失敗が)実現しなかった未来を完全に
無視した結果でしかありません。過去の事例でいうとリーマンショックから株価は
約2年で回復しました。
多くの投資家はこの歴史を例に『リーマンショックからでも株価は数年で!』と
言います。しかし当時と今では、中国経済力強さや世界中の中央銀行の金融政策に
対する余裕代がまるで異なります。
今回の新型コロナウイルスを発端として世界的な不景気が発生すると、それによる
株価下落は一時的なものではなく、構造的不均衡の解消が始まるかもしれないと
いうことです。
心の師匠であるハワード・マークスは 著書『市場サイクルを極める』の「第13章
市場サイクルにどう対処するか」で、以下のように書かれてます。
人々が二〇〇八年の下落とその後の回復を振り返り、下落しても、必ず
その後の回復で速やかかつ簡単に取り返すことができるのだから、
サイクルの下降局面について気にする必要はない、と考えてしまいかね
ない点だ。それでは、金融危機から誤った教訓を学んでしまうことに
なる。というのも、この危機においては、実際に起きた結果が
(ナシーム・ニコラス・タレブが言うところの)「違った歴史」、つまり
代わりに起きていたかもしれない結果のいくつかよりも、はるかに
ましだったのである。
もしこれから相場さらに下落して回復するまで10年間を要するのなら、私は46歳と
リストラ対象年齢突破になってますな。それよりもっと気にしないといけないのは、
10年後に長女は大学受験を数年後にひかえる年齢になっています。子供の年齢が
上がるにつれて、世帯のリスク許容度は低下してくことを忘れてはなりません。
当然ながら投資は自己責任の世界。レバレッジかけるのも、コツコツ積み立てるのも
あなた次第。私は凡人投資家なので、歴史にならって無理せず積立額を15~20%程
増額しただけです。株式市場は、こちらのライフプランなんかお構いなしですからね。
F&G指数がさらに低下しました。コロナウイルスに原油急落、NY非常事態宣言が重なり、市場は軽いパニックになってます。新たな居心地の悪さは感じないので、大きく動くには時期早々。よって、毎日積み立ての金額を5%引き上げて様子見。 個人投資家が出来ることは、投資先と投入資金の管理だけです🧐 pic.twitter.com/jD3GY11pT7
— きしやん@コツコツ熊本の幹事やってます (@oyagakoniosieyo) 2020年3月9日
それでは皆様、良い投資ライフをお過ごしください
↓↓ブログランキングの投票ボタンです。
良ければ、ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです☆