親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

並外れた洞察力に富んだ投資家達から、何を学ぶか?

 

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こんばんわ、きしやんです☆

 

米国株式が史上最高値を更新し、全世界株式のインデックスファンドである

eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)も、基準価額の最高値を更新しました。

景気がいいですね

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しかし米中貿易戦争は『部分合意しそう』という憶測が漂ってるだけで、製造業などの

状況を見る限り、とても景気が改善しているとは思えません。

  

今の相場と自分がとるべきスタンスを考えるにあたってハワード・マークスの

『市場サイクルを極める』を読み直した際に、改めて目にとまった一文を引用します

強気相場の三段階のプロセス
・まず、並外れて洞察力に富んだ一握りの人が、状況が良くなると考える

・次に、多くの投資家が実際に状況が良くなっていることに気づく

・最後に、すべての人が永遠に良くなりつづけると思い込む

 

ハワード・マークスの文章より私が注目したのは、今の相場に『並外れて洞察力富んだ

一握りの人』はどのように考えているのか?です。

 

生きる伝説級の投資家達から、何か学べることはないのか考えたいと思います。

 

 1.恐怖と欲望指数が意味するもの

FRBがレポ市場の救済で財務省短期証券(Tビル)の買い入れを開始しました。

FRBはこの行為を『量的緩和ではない』と言っていますが、FRBのバランスシートが

拡大しているのだから量的緩和でしょう。投資家の一部はFRBの今回の行為を

『隠れQE4』と皮肉ってるぐらいですw

 

www.bloomberg.co.jp

 

量的緩和は株価の押し上げ効果があり、隠れQE4と米中貿易戦争の部分合意の憶測が

重なって、世界的に株価が上昇しています。特に米国の代表的な株式指数である

S&P500は、史上最高値を更新し続けています。

 

株価は半年先の景気を織り込むと言われているので、市場は景気の先行きを明るく

見てるのでしょうね。株価は短期的には市場の需給で決まりますので、市場の

センチメントを見てみましょう。

 

下のメーターは、CNNが提供しているFear & Greed Indexです。

指数の算出に当たっては、市場のモメンタム、プット・コールオプションの割合、

株価の強さが用いられているそうです。まさに投資家の心理と言えるでしょう。

 

Fear & Greed Indexは80を超えると市場が過熱している状態で、20を下回ると

超弱気になります

 

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この記事を作成しだした11月22日夜時点のFear & Greed Indexは70。

※23日朝時点では69

 

市場はそこまで過熱していないのか?

 

そこでFear & Greed Indexの直近までの推移を示したのが、以下のチャートに

なります。

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11月8日にFear & Greed Indexは、91という市場の過熱を示しました。

この水準は2017年末にS&P500が最高値を更新したタイミング以来ですね。

 

思い起こせばS&P500が2017年末に最高値を更新してからの翌年、2月に株価が

10%少々下落しました。直近の株価下落だと、2018年末から年明けにかけて

でしょうか?その期間におけるFear & Greed Indexのチャートを見ると、かなり

弱気になっている感じがしますね。

そしてFear & Greed Indexは常に上下に変動していることに注目したいです。

 

ではFear & Greed Indexが示す弱気状態と、 株価下落は相関があるのか?

 

バンガードの全世界株式インデックスETFであるVTのチャートと、Fear & Greed

Indexを同じ時系列で並べて検証します。

 

Fear & Greed Indexが弱気を示し出して回復するまでの範囲を、ピンク色で網掛け

しました。

 

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VT(株価)の下落とFear & Greed Indexは綺麗な相関があります。

Fear & Greed Indexを見ていたら少なくとも『高値掴み』ってのが回避できそうな

気がしませんかね?

 

軽く整理すると

・Fear & Greed Indexと株価の変動には相関がある

・Fear & Greed Indexが意味する投資家心理が中立点に留まる事はない

  

ってのが、今回のヒントなのかもしれません。

 

2. 並外れて洞察力に富んだ投資家達は何を考えてる?

結論から言うと、資金を退避させてるみたいですね。

Fear & Greed Indexより直近の市場は株式を買いに走ってると考えれますが、

バフェット率いるバークシャーはキャッシュポジションが過去最大とのことです。

www.bloomberg.co.jp

 

バフェットの投資スタイルはWide Moatを有する企業を、割安になった際に買い付ける

バリュー投資です。バークシャーのポジションから、バフェットたちは今の相場を

お買い得価格とは思っていないみたいですね。つまりバフェット達は、株価の下落を

待っていると考えれそうです。

 

そこでバークシャーの現金ポジションと株価の推移のチャートを見てみましょう。

バークシャーの現金ポジションが最高額を更新した1年半以内に、株価が大きく

下落する傾向がありそうですね

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バフェット達は『バリュー投資』という明確なスタイルがありますが、他の投資家達は

どうなのでしょうか?

 

ブルームバーグのニュースを見る限り、いわゆる富裕層の投資家達も暴落に備えて

キャッシュポジションを大きくしているとのことです。

www.bloomberg.co.jp

 

 3.飛び乗りたいと思うこの気持ちが信号である

米国企業の3Q決算はわりと好調で、株価はさらに上がりました。

 

そして世界中が金融緩和で資金がダブついており、債券利回りはゼロどころか

マイナスにまでなっています。債券の変わりに利回りを求めて株式に資金が流れて

いるとも言われています。

 

つまり今の株価は、実態より過大に評価されている可能性があるんですね。

 

そうでないと、バークシャーや富裕層の投資家達が現金ポジションをここまで大きく

するのでしょうか?

 

投資スタンスへの私の結論としては、現在実施している定額買い付けの金額は変更

しません。ハワード・マークスが『投資で一番大切な20の教え』で書いていた言葉を

忠実に守ります

 

買うことが心地よいと思えるようになったころには、価格は超お買い得と

言えるほど安くはなくなっている。

したがって、居心地の悪さをともなわない利益率の高い投資というのは、

たいがいが矛盾した話なのだ。

 赤文字にした部位が、今の相場に飛び乗りたいと思う潜在的な意識です。

市場で平均以下のリスクで平均以上のリターンを求めるのなら、自分の中のざわつく

感情が赤信号となるのです。敵は常に、自分であることを忘れてはいけません。

 

それでは皆様、良い投資ライフをお過ごし下さい。

 

 

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