こんばんわ、きしやんです。
投資手法に最適解は存在しないので、基本的に誰もが第三者の情報を基に自分に
合ったポートフォリオを構築していきます。情報源は書籍・ブログ・Twitterなど、
ソースは様々です。
投資を実践している人の投資ブログやTwitterでは御自身のポートフォリオを
公開されている人が多数いらっしゃいます。例でいうと、添付画像の様な円グラフ
ですね
このポートフォリオの円グラフを見て、どの様に感じるでしょうか?
もしこれらのポートフォリオを見て
やっぱ俺も株式100%にするか~!
と思ってはいけません。今回は、公開されているポートフォリオとリスク許容度に
関するお話です。 結論から言いますと、
公開されているポートフォリオは、世帯資産全体の何%かは分からない
です。リスク許容度の観点からは、他人の株式100%のポートフォリオが自分に
とって最適なのかは判断できません。
1.リスク許容度とは
リスク資産に発生した損失に対して、給与収入や貯蓄によってどれだけ補填・対処
できるかを意味します。
リスク許容度に対して特に『所得』という観点では、不景気においても安定した
給与所得を得られる職種かで、ずいぶん変わります。当然ながら年齢に伴うライフ
ステージによってもリスク許容度は変化します。
例えば、20代の単身世帯の人は、リスク資産の損失を給与で補う能力は高いですが、
40~50代の子持ち世帯だと子供が大学に進学する時期でしょうから、リスク資産の
大きな損失は避けたくなります。さらに高齢の年金受給世帯になると、一番リスク
許容度が低くなる訳ですね。
勤務先の職種によってもリスク許容度は変化します。景気敏感株に属する企業の
人ほど、リスク資産の損失と所得の減少に正比例の関係があります。
これらリスク許容度の観点を鑑みると、他人の株式100%のポートフォリオが
自分にとって最適かは分からないんです。
2.無リスク資産が公開されてても、参考にならない
公開されているポートフォリオに、無リスク資産となる現金や個人向け国債が
明記されたらどうなのか?と思われますが、これもあまり参考になりません。
『保有資産』という観点で、かなりざっくりとした表現をしてみます
公開されている情報は、資産全体の極一部の可能性があります。
ここにさらに収入という観点も入ります。その収入も、給与だけなのか?配当や
家賃などの収入も入るのか?など、自分のポートフォリオを検討する場合は考慮すべき
観点がたくさんあることが分かります。
3.己のポートフォリオ構築にはマクロ的な視野が必要
誰かの投資スタイルを参考にしたり、真似たりすることは何も悪いことでは
ありません。誰もが外部情報を頼りにするので、他人の投資手法の影響は受ける
ものです。
しかし公開されているポートフォリオや投資手法はミクロな情報でしかなく、
その背景にはもっとたくさんの情報が隠れています。
特に資産運用という観点では、損失が発生しても責任は100%自分にあります。
他人の投資手法を参考にする際は、一歩下がって眺め・考え・自分の世帯に落とし込む
ことが重要です。
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