親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

自分にとって最高の投資手法が、他人にとって最高とは限らない

     

 

SNS掲示板・ブログのコメント欄、情報発信ニュースサイトで度々見かけるのが

○○の投資手法が最強

○○投資の欠点

って主張です。

 

これらは 現代用語風にいうと『マウント』って奴になるのでしょうか?

自分の投資手法を否定されたりすると決して気持ちの良いものではないので、上記の

ようなマウント発言がある度に、ネット上では喧嘩に近い議論が勃発します。

 

例えば私の『野村つみたて外国株投信推し』は論理的な裏付けはあるものの、あえて

日本市場を外しているポートフォリオが万人向けとは思えません。よって私と同じ

価値観をもった人にしか受け入れらない、ネタでしかないポジショントークです。

 

そもそも自分にとってベストな投資方法が他人にとってベストなのかどうかは、

様々な観点を前提にしないといけません。他者の投資方法を批判ではなく批評する上で

大切な観点と、そもそもさぁ!って思う私の提案を述べたいと思います。

 

1.どっちの投資手法が最高だと思いますか?

とある不動産投資

①立地は都内某所で、あらゆる人が通勤・生活する上で便利な駅から、徒歩1分

②家賃は相場に対して決して安くはないが、上記理由より非常に人気な物件

 利回りは14%を軽く超える

③物件の管理は管理会社が良心的な値段で対応してくれる

④国内株式市場は好調だが不動産業界のみが不景気となり、ありえないぐらい安い

 価格でこの物件が売りに出ている

⑤そして自分の私産なら、ローン無しで④の物件を買うことができる

 

対比条件:世界時価総額比率の株式に投資をするインデックスファンド

保有している資産は上記⑤と同じ額。そして株価は現在、世界高値付近を更新。

投資スタイルは、毎月定額を積み立てる。

 

で、どちらを選択しますか?

まずは不動産投資からです。

利回りが14%を超えるというのは、昨今のアメリカ株式市場のリターンに匹敵します。

そして立地的に非常に人気が高く、空室リスクもほとんどなければ、管理に手間すら

かかりません。さらにこの物件が不動産市場のみに発生した暴落により、現金払いで

手が届くまで大変割安価格にて販売されている。

 

次に対比条件のインデックス投資です。現在の株価最高値局面で買い付けても、

ここからさらに上昇するプレミアムはほとんど残されていません。しかも保有資産は

不動産一棟買いができる規模なのに、買い付け手法は積立て。

 

さて。この条件だけで比較するなら、不動産投資を選ばない理由はありません。

非常に魅力的な投資案件をとても安い値段で購入するのは、バフェットが実践する

バリュー投資さながらです。

 

2.しかし、それだけで判断なんてできない

利回り観点だと、さきほどの不動産を選ばない理由はありません。しかし、利回り

だけで判断できないのが投資です。さきほどの不動産がどれだけ魅力的でも

①現金払いをしたら、貯金残高がゼロになるかもしれない

②大震災により、立地の優位性がなくなるかもしれない

③管理会社が倒産して自分で不動産の管理をする必要がでるかもしれない

④周囲にもっと魅力的な物件が登場し、利回りが低下するかもしれない

 上記4つの例には全て『かもしれない』という不確実さを意味するフレーズが

使われています。このフレーズこそが『リスク』です。

 

どれだけ魅力的な投資案件も、このリスクを受け入れられない限り投資に踏み切る

ことはできません。※これ以外にもリスクは存在します

 

3.投資手法を比較する際の様々な観点

投資を始める際は、自分のリスク選好度とリスク許容度を基に投資手法を決定する

ことが大切です。似た様な単語ですが、意味は明確に異なります

リスク選好度:リスク資産の損失に対するメンタルの強さ

リスク許容度:リスク資産の損失を他の収入で補える度合い

 

これらの要素を組み合わせて分類すると以下のようにもなります。

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リスク選好度と許容度違いでおおきく3つに分類しましたが、実際はここまで綺麗に

細分化できません。

 

リスク選好度が高くても、株式投資はちょっと・・・でも債券投資なら!と言う人も

いれば、株式も債券も期待利回りが低いから、自分で不動産運営します!って言う人も

います。さらには投資に興味がないから、手間は最低限にしたい。等々。

 

自分にとって最高の投資手法が、

他人にとって最高とは限らない

 

さてタイトルで述べたフレーズですが、とある投資手法を比較しようとする場合、

以下の条件を把握しておかないと議論にすらなりません。つまり批評ではなく批判に

なってしまうのです。

①許容できるボラリティ(リスク選好度)

②損失を補填できる収入(リスク許容度)

③期待したいリターン(投資目標)

④投資に掛けれる手間(QOLのバランス)

⑤投資への興味(個人の興味)

 

これらの前提が把握・理解できていないようなら他人の投資手法に口出ししないことが

大切であり、仮に口出しされたとしても相手にしない方が賢明です。

 

それでも口出ししたいのなら、相手の考えを肯定した上で批判ではなく批評を行い

たいですね。

 

4.個人的な想い

投資とはそもそも、誰もがハッピーになれる行為です。

他人の投資手法に口出ししたい人は多かれ少なかれ、投資の大切さ・有用性を理解

されています。しかし自分が既に投資経験者で投資の大切さを感じているのなら、

普及者になった方が楽しいと思うんですよね。

普及といってもブログやセミナーみたいな表現者だけではなく、自分に子供がいるの

なら玩具のお金や買い物の際にお金・経済の流れを一緒に楽しみ・学ぶ。身近で

開催されている投資家の交流会(オフ会)に参加してみる等。

 

とは言っても普及することに興味がない人だっているのですから、それはそれで

OKなんです。皆違って、皆良い。

 

楽しい投資ライフを過ごしたいですね。

 

 

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