親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

令和は平成ほどお気楽な時代をすごせません ~考え無しに家とか買うと選択肢が無くなります~

      

 

こんばんわ☆ 

 

平成から令和へと歴史的な瞬間に立ち会えたのは嬉しい事ですが、お祭りと現実は

しっかり分けて考えないといけません。

 

日本人は人口の大半が三大都市圏(東京・名古屋・大阪)に集中しているから

認識しにくいのですが、昭和・平成と放置してきた少子高齢化と人口減少が本格的に

問題となるのが令和です。

 

今回は国土交通省が作成した国土グランドデザイン2050より、これから日本で起こる

現象をお話します。

国土計画:「国土のグランドデザイン2050 ~対流促進型国土の形成~」 - 国土交通省

 

 

1.日本の人口はもう増えない

下記の人口推移表は、社会人研がまとめたものです。

現在の出生率1.44が2.01まで増えたとしても、人口減少は止まりません

 紫の点線:出生率1.44

 黄緑色の点線:出生率2.01

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なぜ一世帯で二人以上を産んでも人口減少が止まらないのか?

理由はとても単純で、死んでいく人数に対して子供を産める人数が圧倒的に少ない

からです。こういう発言をすると差別的と言われかねないですが、言います。

子供を産む事ができるのは女性でしかなく、そして女性が子供を産む事ができる年齢に

ある程度の限界があります。

 

同じ表を再度出しますが、グラフ下段にある水色の線が若年人口です。

少子高齢化を放置してきた結果、子供を産む事ができる女性の人数はどんどん少なく

なっていきます

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これが人口減少が止まらない理由です。

 

先進国と少子高齢化の問題は切っても切れない関係がありますが、日本の場合は

政策が完全に失敗しました。

 

現在40代の人が就職活動や子育ての時期に国が支えなかったことで

 

 ①就職氷河期と呼ばれ、結果的に大量の非正規労働者を生み出した

 ②育児支援がまともになかったので、子供を産む機会がなかった

 

つまり

・ 生きていくためには金がいる。

・そのためには働かないといけない。

・子供を産むと女性が労働できなくなる

・世帯収支が成り立たなくなるので、

・結果的に、子供を諦めることになる

 

こういう流れです。

価値観の多様性とかいろいろ言われますが政府の失策が現状を招いており、

もう手遅れです。

 

2.30年後には人のいない自治体があちらこちらに

人口減少社会に対して楽観論者はAIやハイテク技術を駆使すれば良い!と言うのですが

そのハイテクギジュツが日本全土に普及するのはいつなのでしょうか?

いつかは実現するのでしょうが、技術進歩は予想しかできません。しかし人口推移は

四則演算でほぼ確実に予測できてしまいます。

 

次に国交省が2050年時点で予測した、無人となった場所が緑色で表示されてます

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私が住んでいる熊本も、ほとんどが無人となりますね。2050年になると日本には

使っていない土地が有り余るのです。

 

中国が日本の領土を乗っ取るのに戦車やミサイルなんかいりません。なんせあちら

こちらで無人の土地があるんですから。

 

3.あらゆるサービスを受けるには、人がいないと成り立たない

下記表は我々が受ける様々なサービス(飲食・医療・インフラ)を維持する為に

必要な人口規模とサービスの生存率です。

 

f:id:kishiyan_y:20190501092521p:plain

 

日本人の高寿命化は世界的に有名ですが、それは食生活の改善と良質な医療を受けれた

からにすぎません。上記表で注目すべきは青丸の部位です。

 

我々の健康を守ってくれている病院も、人口が1.75万人を下回ると廃院となる可能性が

でてきますし、これから大量の人がお世話になる介護サービス系も人口2万人を境目に

廃業となる可能性がでてきます。

 

こういう話をすると自分で運転すれば良いという人が出てくるのですが、加齢に伴う

身体能力の低下を甘く見てはいけません。詳細は過去に作成した記事を参照ください

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

 

自動運転の車が一般市街地を走れるようになるのは、何十年も先の話なので諦め

ましょう

 

 

4.考え無しに家とか買うと選択肢が無くなります

さて、ここまでの話を要約すると

35年ローンで家を買ったとしても、自分が老いた時に自治体人口が

10万人を下回っている場所だと、まともなサービスは受けられない

 

って訳です。

 

つまり終の棲家まで視野にいれるためには、2050年時点で添付画像のオレンジ色

(100万人以上)とピンク以外で住居を買うのは少々無謀としか思えません

 

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私の年齢は34歳で2050年時点では65歳。90歳まで生きると仮定したら2070年時点でも

人口が30万人近くを維持できていないと、まともなサービスが受けれないのです。

 

何度も言いますが人口推移は四則演算でほぼ確実な予測ができるので、人口がまともに

維持できる自治体を見定めておく事が大切です

 

親世代のライフスタイルを真似してると、『こんなはずじゃなかった!?』ってなり

兼ねません。家を売ればどうにかなると安易に考えている人は、下記記事を参照して

ください。

 

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

 

これが昭和・平成と放置してきた少子高齢化と人口減少が巻きこす問題の『1つ』です

次回は人口減少社会における社会保障と経済的な記事を書きたいと思います。

 

 

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