親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

野村AMのDC専用商品が、信託報酬値下げを発表 ~ファンドと顧客を育てる~

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こんばんわ

 

野村アセットマネジメントがDC専用(iDeCo、企業DC)で運用している商品の

信託報酬を値下げすることを発表しました。

 

https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/etc/20190206/nam20190206.pdf

 

 

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1.トップが変われば、企業も変わる?

野村證券といえば顧客の資産を過度な回転売買によって手数料を吸い上げるビジネス

スタイルからノルマ証券などと揶揄され、世間的なイメージは良くありません。

 

野村HDは永井浩二氏が現在のCEOに着任してから中間決算でもマイナスに

なったりと厳しい状況が続いていたのですが、永井CEOは従来のフロー型ビジネス

(手数料収入)からストック型ビジネス(顧客資産を増やし、増えた分に対して

収入を得る)への切り替えていかないと、金融機関は生き残れないと語られて

いました。

www.bloomberg.co.jp

 

diamond.jp

 

とは言っても、天下のノルマ証券。

 

私は上記ダイヤモンドオンラインの記事を読んだ際、トップの口先だけ取材かと

思っていたのですが、今回のDC専用商品の信託報酬値下げに対して、永井CEOの

本気度を感じました。

 

野村AMのプレスリリース資料抜粋

当社のDC専用ファンドは、設定来、多くの確定拠出年金プランで

採用されています。このたび、加入者の皆様が、よりリーズナブルに

長期投資を実践していただけるよう、DC専用ファンドのうち残高の多い

以下14のインデックス型運用ファンドの信託報酬率を引き下げることと

しました。

 

運用規模が増大して自社の収益が増えた分、受益者の負担が減るように還元する。

これぞ、フィデューシャリー・デューティーです。

 

永井CEOは、ダイヤモンドオンラインの取材で話していたことを実現してくれました。

 

2.実際問題、どれぐらい安くなったのか?

我々投信ブロガー界隈で、安さといったらeMAXIS Slimの右にでるものはいません。

家電量販店でいう、YAMADA電機でしょうか?

 

今回野村AMが値下げした商品が、eMAXIS Slimシリーズと比較したらどうなるのか

見て見たいとおもいます。

 

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野村DCの外国株式(MSCI KOKUSAI指数)の信託報酬はeMAXIS Slimより

高いものの、信託報酬が0.1%代に突入するとETFの経費率を凌駕します。

 

そして野村DC商品の債券クラスは2つが、eMAXIS Slimより安いですね。

ちょっと気になったのが、eMAXIS SlimはDC商品に対しても信託報酬を最安値で

対抗してくるのでしょうか?

 

信託報酬の値下げはファンド保有者のリターンを底上げしてくれるので、今回の

野村AMの行動には拍手したいですね。

 

ちなみに私が企業DCで利用しているのも野村DC外国株式インデックスFなので、

今回の恩恵を肖れます☆

 

 

3.真のフィデューシャリー・デューティー

さて、本音であり本題です。

野村HDはDC専用商品だけでなく、一般販売向け商品の信託報酬も値下げすべきです。

 

かつてインデックスファンドの低コスト御三家と言われた

 

 三井住友:SMTシリーズ

 三菱UFJeMAXISシリーズ

 野村:Fund's-iシリーズ

 

これら3つの商品は、順調に純資産総額を増やしても積極的な信託報酬の値下げをせず

三井住友と三菱UFJは、超低コストなインデックスファンドを新設するという対応を

とりました。

 

 三井住友:i-SMTシリーズ

 三菱UFJeMAXIS Slimシリーズ

 

この対応は、これから投資を始める人や、新規で買い付ける人にとってはメリットが

あっても、既に長年積立て続けて利益がたくさん出ている投資家にとっては、

なんらメリットがありません

 

永井CEOが本当に顧客目線のストック型ビジネスで野村HDを変えようとしているの

なら、既存の一般販売向け商品の信託報酬も、値下げを是非とも検討してほしい

ところです。

 

すでに日本のインデックスファンドは種類が多すぎるので、これからは投資信託

種類を増やして手数料稼ぎをするのではなく、顧客の資産と自社ファンドをゆっくり、

じっくり、しっかりと育ててほしいですね。

 

今後の野村HDの動きに注目してきましょう。

 

 

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