親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

第2回:米国株式インデックスファンドの成績比較 ~お勧めはどれ?~

      f:id:kishiyan_y:20190105085845p:plain


 

おはようございます

4半期毎に実施しております、米国株式インデックスファンドの成績を基に

どのファンドがお勧めかを検証したいと思います。

 

比較対象となる投資信託は下記3つ

・iFree S&P500

楽天VTI(楽天・全米界株式インデックス)

eMAXIS Slim S&P500

 

 

 1.投資信託の基本情報

f:id:kishiyan_y:20190105065314p:plain


iFree S&P500は運用開始当初ETF保有割合が50%近くありましたが、マザー

ファンドの純資産総額増加に伴い、現物保有の割合が8割近くまで上昇しました。

 

純資産総額比較楽天>>SlimiFreeの順で、楽天VTIの圧勝

信託報酬比較:Slim楽天iFree で、Slimが頭1つ抜き出てます

 

 

2.月次資金流入

投資信託への資金流入は、投資家からの支持を意味するバロメーターです。

どれだけ優れた投資信託も、資金流入が無ければ償還されるリスクが付きまといます。

 

各ファンドが金融機関に公開している情報(SBI証券)を基に、月次資金の流入

比較してみます

 

     f:id:kishiyan_y:20190105070101p:plain

 

投資信託が設定された順は iFree ⇒ 楽天 ⇒ Slim になります。

 

iFree S&P500が新設された直後に楽天VTIが登場したので、翌月以降からiFree

S&P500への資金流入量がかなり減りました。

 

しかし2018年7月にeMAXIS Slim S&P500が新設されても楽天VTIの人気は止まる所を

知りません。iFree S&P500に流入していた資金の一部が、eMAXIS Slim S&P500へ

流れた感じでしょうか?

 

3.運用成績比較

投資信託の運用報告書に記載されているコスト明細書には、全ての費用項目が

記載されている訳ではありません。

 

よって投資信託の真の実力を比較するには、基準価額を基に騰落率で比較を行うのが

More betterになるのです。

※基準価額は小数点以下が表示されていないので、完璧な比較になりません

 

<検証期間>

eMAXIS Slim S&P500が新設された2018年7月6日からの毎営業日騰落率で比較

 

<比較方法>

eMAXIS Slim S&P500の騰落率に対して、楽天VTIとiFree S&P500の騰落率を引く

 

     f:id:kishiyan_y:20190105083401p:plain

 

米国株式インデックスファンドの実力を比較した結果、

iFree S&P500eMAXIS Slim S&P500>>楽天VTI になりました。

 

iFree S&P500とeMAXIS Slim S&P500の比較結果、slimは信託報酬の安さが実績として

表れていません。これはいけませんね。

 

楽天VTIは楽天VTと同じバンガードのETFを買い付けるファンドオブETFですが、

やはり現物株式運用のインデックスファンドと比較すると、リターンが劣っているのが

分かります。

  

・・・ん?本当にこんなに差が出るのでしょうか?

 

ちょっと気になったので、iFree S&P500と楽天VTIのみで直接比較してみます

 

iFree S&P500と楽天VTIの直接比較

<iFree S&P500と楽天VTIの違い>

そもそも運用対象となる指数が異なります

iFree S&P500:S&P500(銘柄数:500)

楽天VTI:CRSP USトータルマーケット・インデックス(銘柄数:約4000)

 

<検証期間>

楽天VTIの運用開始の翌月11月1日から毎営業日騰落率で比較

 

<比較方法>

iFree S&P500の騰落率に対して、楽天VTIの騰落率を引く

 

f:id:kishiyan_y:20190106071410p:plain

 

騰落率による優劣ですと、右側の散布図よりiFree S&P500が楽天VTよりリターンが

高いことになります。

 

しかし不思議なうねりの出る結果となりましたね。2018年3月~10月まで、騰落率差が

逆転しています。

 

実際に、iFree S&P500と楽天VTIの大元と言ってもいい、バンガードのETFである

VOO(iFree S&P500)とVTI(楽天VTI)のチャートを見てみましょう

 

f:id:kishiyan_y:20190106065103p:plain

 

どうやらETFのチャートで比較してみた結果、同一区間で逆転が起こっていますね。

つまり運用目標としている指数が、そのような変動をしているということです。

 

 

4.第2回米国株式インデックスファンドの比較結果

よほどの拘りが無い限り、楽天VTIを選ぶ理由がありません。

しいて言うなら純資産総額の多さですが、その純資産総額の多さがトータルリターンに

直結していないのが微妙です。

 

そもそも楽天投信顧問が乱立しているファンドオブETF全てに言えることですが、

現物株式運用のインデックスファンドに対して、騰落率が劣っているのが現状ですね。

 

ではiFree S&P500とeMAXIS Slim S&P500なら、slimを選ぶのが無難でしょう。

リターン差は0.1%程ですが、純資産総額も月次資金流入量もeMAXIS Slim S&P500が

iFree S&P500を圧倒しています。

 

ファンドとしての人気をとった方が良いのと、仮にiFree S&P500が信託報酬を下げて

eMAXIS Slim S&P500以下になったとしても、slimが追従して動きます。

 

よって、今後アメリカ市場の本格下落が始まった場合はeMAXIS Slim S&P500を

サテライトポートフォリオに加えていきたいと思います。

 

 

↓↓ブログランキングの投票ボタンです。

  良ければ、ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです☆

 

にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ
にほんブログ村