親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)の実力や如何に!?

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おはようございます☆

 

eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)は2018年10月末にインデックス投資

にとって待望の「低コスト」「円建て」「現物株」の三拍子揃って登場した、世界

時価総額比率でインデックス投資が可能となる投資信託です。

 ※以後、Slim全世界と呼称します

 

そのSlim全世界が運用開始されてから1ヶ月以上経ち、第1回月次レポートが

公開されたので、内容のチェックと他社投資信託比較をしてみたいと思います

 

 

1.eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)とは?

三菱UFJ国際投信が運用する、世界時価総額比率の株式市場の値動きに連動する

運用を目指すインデックスファンドです。

 

対象指数:MSCI ACWI

信託報酬:0.142%(税抜き)

 

 

今まで投資信託では「円建て」「全世界の現物株式」に投資しようとすると

日本市場が含まれていない投資信託しかありませんでした。

 

しかし1年前にステート・ストリートから日本市場を含む現物株式運用のインデックス

ファンド「全世界株式インデックス・ファンド」が登場しましたが、信託報酬が

今となっては高水準(0.48%)で、ほとんど支持を得られていません

 

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SSGA全世界インデックスファンドは1年間運用して純資産総額が8.4億円と、 

閑古鳥が鳴いてる状態です。償還されるのは時間の問題かもしれません。

 

そんな中、三菱UFJ国際投信はMSCI JAPAN指数の値動きに連動するマザーファンドを

新規立ち上げてまで新設したのが、eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)です

 

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

 

2.第1回月次レポート

投資信託は月に1回、運用報告書を公開しています。

レポートの対象期間は月末締めの、翌月の14日付近に公開されますので、

各社のHPから閲覧可能です。

 

ではさっそく、Slim全世界の月次レポート見てみましょう

下記が月次レポートになります。

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月次レポートを見る観点は大きく3つです

 ①現在の純資産総額

 ②-1:純資産総額(灰色の塗りつぶし部分)が順調に増えてるか

 ②-2:基準価額の変動が、ベンチマークに追従できるてるか

    ※アクティブファンドの場合は、ベンチマークを上回ってるか

 ③:ファンドの運用が、ベンチマークに対して絶対値と比較して乖離してないか

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月次レポートの①青枠確認結果、Slim全世界は運用開始1ヶ月で3.67億円の

資金流入があり、②のグラフより純資産総額が日を追うごとに増加していることから

安定した資金流入していることが分かります。

 

②より、ファンドの運用は概ねベンチマークに対して良好に追従しており、③からも

11月はベンチマークに対してほぼ乖離してない運用ができていたことがわかりました。

 

3.他の全世界インデックスファンドとリターン比較

三菱UFJ国際投信がインデックス投資家達の声を受けて新設したeMAXIS Slim全世界株

(オールカントリー)も、他の全世界株式インデックスファンドに対してリターンが

非常に劣っていたら、残念この上ないことになります。

 

では日本市場も含んだ全世界株式インデックス達との騰落率差から、Slim全世界の

現状を比較します

 

<比較投信>

楽天・全世界株式インデックス

 信託報酬:0.23%(税抜き)

 特長:バンガードETFであるVTを買い付ける

 対象指数:FTSEグローバルオールキャップインデックス

 

②SSGA全世界インデックスファンド

 信託報酬:0.48%(税抜き)

 対象指数:MSCI ACWI

 

Slim全世界の毎営業日騰落率から上記2つのファンドの騰落率差を引く事で、

Slim全世界の運用実力を比較します。

 

ゼロを基準に他社ファンドの比較線図が上にいけば、Slim全世界のリターンが

勝っており、下にいけばSlim全世界のリターンが劣っていることになります。

 

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Slim全世界は、対象指数が同じSSGA全世界インデックスに対して勝っている

ことが分かります。その理由は当然ながら、毎日運用資産から天引きされる信託報酬が

SSGAよりSlim全世界の方が安いからです。

 

Slim全世界とSSGA全世界の信託報酬差は0.338%なので、1ヶ月換算すると

Slim全世界のリターンはSSGA全世界に対して0.028%上回るはずですが、

実際は+0.072%とダブルスコアの差があります。

 

SSGA全世界インデックスとの比較からもう1点言えることは、Slim全世界は

MSCI JAPANマザーファンドを新設したベビーファンドであるにも関わらず、

かなり安定的な運用ができている事です。

 

次に楽天VTとの比較ですが、楽天VTはそもそも対象指数に対して追従する運用が

不可能なので、日々の騰落率と比較するのは難しそうですね。

しかし、無理やり散布図に置き換えて近似曲線を引くと、楽天VTが勝ってる傾向に

ありそうです。

 

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<結論>

eMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)は中々優秀ですね。

全世界の市場に投資を1本の投資信託で運用したいのなら、Slim全世界はお勧めの

1本と言えそうな感じがします。

 

来週あたりに、毎月恒例の全世界株式インデックスファンド達と比較したいと

思います。 

 

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