親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

45歳からの投資デビューに関する相談

    

 

 

おはようございます。

 

当ブログの読者様から質問をいただきました。

質問内容としては、投資方針・手法に関する、観点の過不足がないか?です。

 

以下に質問者様の質問内容を掲載します

※プライバシー保護の観点で、投資金額・投資元本の表現を加筆修正しております

 

はじめまして。いつもブログを拝見させて頂いております。大変恐縮では

ございますが、ご相談がございます。

現在45歳の会社員です。遅まきですが、来年2019年から投資を

始める事にしました。

運用商品としましては、企業型確定拠出年金(企業DC)で拠出先は、

「DIAM外国株式インデックスファンド」に会社拠出分に合わせて、

自分で拠出できる満額まで拠出いたします。

今まで定期預金で運用していた分を時間分散を取り1年間、12回に分けて

DIAM外国株式にスイッチングして運用元本を増やす予定です。

拠出期限の60歳までの14年間、余計な事はせずに愚直に淡々と拠出しよう

と思います。

また、同じく2019年1月から楽天証券にて「つみたてNISA」を

開始します。

購入ファンドは迷いに迷いましたが「eMAIXS slim米国株式(S&P500)」

で住宅ロ-ン完済する数年後までは無理の無い範囲で拠出し、完済後は満

額拠出を2037年までの19年間、積み立てていくつもりです。

 

そこでご相談なのですが、上記のスキ-ムに問題がありませんで

しょうか?素人が考えたスキ-ムですので、どこかおかしい所及び

リスク面や、修正した方が良い点、カスタマイズした方がより良い運用が

出来る点等ございましたら、アドバイスを頂戴できれば幸いです。

お手数をお掛け致しますが、宜しくお願い致します。

 

 

 

質問者様は45歳からの投資を遅まきと気にされておりますが、人生100年時代!

投資による複利効果を得る為の時間は十分あるかと思えます。

 

さて所見ですが、質問者様はすでに独自で投資に対する勉強をされているように

お見受けします。つまり、投資方針・手法に違和感がありません。

 

しかしせっかく相談をしていただけましたので、まずは企業DCから私の考えを

答えさせていただきます。

 

企業DCの場合はiDeCoと違って選択できる銘柄が会社によって決められてしまう為

用意された選択肢の中からMore betterを選ぶ必要があります。

 

質問者様が企業DCにて運用しようとされているDIAM外国株式インデックスファンドは

アセットマネジメントoneが確定拠出年金用に設定したDC専用ファンド。

 

運用対象指数は日本を除く先進国株式へ投資が可能なMSCIコクサイ・インデックス

(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)で、信託報酬は0.25%(税抜き)と

なります。

 

先進国の世界時価総額割合は80%もあり、我々の生活に密着する企業はほとんど

先進国に所属しています。つまりDIAM外国株式インデックスファンドに投資する

ことで、先進国企業の利益成長+配当から、長期的なリターンが期待できるでしょう。

 

確定拠出年金のように長期運用が前提となっている口座では、長期的にプラスの

リターンが期待できるアセットクラスに投資をすることがセオリーですので、

質問者様の選択肢になんら問題はございません。

 

定期預金に入ったままの資金を、時間分散させる方法は私も賛成です。

 

最近は相場が不安定なので、来年以降長らく下落が続きそうな気がしたら、12回に

分けるのを20回ぐらいまで引き伸ばして、安く買えるタイミングを長くとる作戦も

有りです。 

 

ただし1点気になるとすれば、退職金に占める企業DCの割合です。

退職金はお仕事を引退された後の貴重な老後資金になります。

 

質問者様勤務先の定年年齢は分かり兼ねますが、 もし退職金に占める企業DCの割合が

100%の場合、先進国株式100%で最後まで運用するのは少々リスクが高い様に

感じます。

 

仮に定年年齢が65歳で且つ、65歳から退職金の受け取りを計画されているようなら

55歳までDIAM外国株式インデックスファンド100%で運用し、そこから10年掛けて

株式の割合を徐々に減らしつつ国内債券インデックスファンドの割合を増やされた方が

無難だと思います。

 

その際、DIAM外国株式インデックスファンドが含み損になっていても、機械的

リバランスしてポートフォリオの割合を変更することが大切です。

 

株式と債券の割合が何%で良いかは個人のリスク選考&許容度になりますが、

目安としては100-年齢=株式の割合とも言われています。

  

もし退職金に占める企業DCの割合が少ない場合は60歳まで株式100%で運用して、

上記と同様に徐々に株式の保有割合を減らされていいかと。

 

 

 次につみたてNISAに関してです。

検討されたのがeMAXIS Slim S&P500との事ですが、基本的に問題ないと思われ

ます。

 

もし1点だけ口出しさせていただくとすれば質問者様が、アメリカ株式が未来永劫

世界市場をリードし続けると確信できるかだけかと思います。

 

投資の世界では、過去のリターンは将来のリターンを保証ないと言います。

それはアメリカ市場も同じです。

 

しかしビスマルクは「愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と反対のことを

言います。

 

ここが悩ましいところで、一般生活に於いて「買っておけば良かった」という

後悔がほとんど無いのに対して、投資の世界では「買っておけば良かった」という

後悔が非常に多い傾向にあると思っています。

 

下記に、モーニングスターの朝倉さんが、投信EXPO2018で講演された資料の一部を

抜粋しました

 

f:id:kishiyan_y:20181207085249p:plain

 

講演動画:http://www.morningstar.co.jp/news/video/ms1809_06.html

 

 

モーニングスターでは、2030年時点で世界時価総額に占めるアメリカの割合は

現在の55%から35%に減少し、中国が19%になると予想しています。

 

当然ながらこれはモーニングスターの予想でしかないので、投信フェア2018 in 熊本

でも朝倉さんは「私の言うことも信用してはいけませんw」と補足されていました。

 

ご存知かもしれませんが今年、MSCIエマージングマーケット指数に、

中国A株(だったかな?)の組入れが増えました。そして過去にMSCIコクサイに組入れ

られていたギリシャは、ギリシャショック後に外されました。

 

その時・その時代を反映しているのがインデックスですので、2050年には中国がMSCI

コクサイ指数入りしてるかもしれません。

 

つまり、アメリカの覇権が未来永劫続かないのでは?ということです。

 

しかし、これも私きしやんの考えであって、私の言うことも信用しては

いけません(笑)

 

それでもポートフォリオeMAXIS Slim S&P500のみがしっくりこられるようなら、

そのポートフォリオが質問者様にとってそれがベストなのです。

 

参考までに、私流のアセットアロケーションの検討記事を添付します

www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com

 

 

 

 

今回の回答が、質問者様の投資ライフの後押しになれてれば幸いです。

 

疑問点がありましたら、下記コメント欄もしくは、問い合わせフォームから

お尋ね下さい。

 

今後とも当ブログを宜しくお願い致します。

 

 

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