親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

テーマ型ファンドから学ぶ、特定銘柄と特定市場 終焉の予感・・・

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将来価格が上昇する株式が分かるなら誰もが大金持ちになれるのですが、そんな人が

周囲にほとんどいないこと見ると、やはり株価の予想は難しいことが分かります。

 

そんな欲望をもっている人達に「ほら、この会社の株価凄い上がってるでしょう?

将来有望なビジネスモデルだからどうですか?」ってうたい文句で生み出されて

いるのが、いわゆるテーマ型ファンドというやつです。

 

特にこの10年間はアメリカ市場が絶好調なのもあって、我々の生活に密接に関わる

ハイテク企業のフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、

グーグル(アルファベット)の頭文字をとって、FANGと言われているのは

ご存知でしょう。

 

ICEデータはこれらハイテク企業FANGにテスラモーター、アリババ、バイドゥ

エヌビディアを追加してFANG+指数を生成しております。

 

そして2018年1月30日から、大和証券のiFree NEXTシリーズにこのFANG+指数を

対象と、全銘柄に投資をするiFreeNEXT FANG+インデックスが運用開始しました。

 

 

 株式投資とは「噂で買って、事実で売る」という格言があるように、株価が理論

価格より割安だったり、今後の成長が見込める企業の株式を買うものです。

 

しかしテーマ型ファンドの設定コンセプトは一貫して「ほら、この会社の株価凄い

上がってるでしょう?将来有望なビジネスモデルだからどうですか?」となっており、

一般的にテーマ型ファンドに取り込まれた企業や特定セクターは、既に株価が上がり

きった状態であることが多く、テーマ型ファンドで利益を出すのは難しいと

言われています。

 

それにも関わらずテーマ型ファンドが雨振った後の筍のように生まれて来る理由は

簡単な話、パッと見の数字で顧客に宣伝しやすいんですよね。

 

ではこの大和証券のiFreeNEXT FANG+インデックスの運用成績は過去のテーマ型

ファンドの事例に該当するのか、見てみたいと思います。

 

 下記グラフは交付目論見書には記載されておりませんが、S&P500やNYダウ

NASDAQ等の株価指数よりFANG+に投資してれば最強だったでしょ?って言いたい

バックデータ比較です

 

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これを見てFANG+すげぇ!って思った貴方は、カモにされる可能性があります。

 

テーマ型ファンドは基本的に、過去を見て「市場インデックスよりリターンが

高いでしょ?」と思わせるように銘柄を選定しているので、市場平均よりリターンが

高いのは当たり前のことです。

 

問題なのは、この先も市場平均より高いパフォーマンスを維持できるのか?って

とこでしょう。

 

ではFANG+に採用されている銘柄達の株価推移を、iFreeNEXT FANG+インデックスの

運用が開始された2018年1月30日から今日までを見てみましょう!

 

・・・チャートの色が、企業イメージと合ってなくてすみません。。。

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※Yahoo Financeより 

 

2018年10月5日現在、iFreeNEXT FANG+インデックス登場以降にマイナス状態と

なってるのはバイドゥ(BIDU)、テスラ(TSLA)、フェイスブック(FB)、

アリババ(BABA)の4社です

 

Twitter(TWTR)は現時点でプラスを保っているものの7月末から株価下落の一途を

辿っており、この先プラスを維持できるかは不透明ですね。

 

仮にTwitterもマイナス入りと過程すると、鳴り物入りで指数の生成&運用が

開始されたiFreeNEXT FANG+インデックスも、銘柄の半数以上がマイナス状態と

なってしまいます。

 

では現在、バックデータでS&P500指数に快勝していたFANG+はどうなっているので

しょうか?

 

モーニングスターの指数比較システムを用いて、S&P500配当込み及びNYダウ配当込み

指数と、iFreeNEXT FANG+インデックスとのチャートを見てみましょう

 

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iFreeNEXT FANG+インデックスは7月付近までアメリカ株式市場の市場平均 or 指数に

対してブッチギリでアウトパフォームしていたものの、現在は+3%程勝っている

レベルであり、先行き怪しいですね。

 

FANG+採用銘柄で生き残ってるのはアマゾン、アップル、ネットフリックス、

エヌビディア、グーグルの5銘柄ですが、これらの銘柄が今後も成長を維持できるのか

は、これまt未来にならないと分かりません。

 

テーマ型ファンドであるiFreeNEXT FANG+インデックスも、例外に漏れずリターンは

市場平均等の指数に対して同等 or 下方乖離しそうですね。

 

 

<所感>

自分で将来有望な株式を選べない(選ぼうとしない)人が、自分の勘所にヒットした

投資信託(テーマ型ファンド)に 飛びついてもやはり駄目ですな。

 

そして最近気になるのが、テーマ型ファンドに類似する「対象国を限定した」

投資信託です。

 

思い当たるところがあるのではないでしょうか?

 

そう!

 

昨年末から今年にかけて、やけにアメリカ市場を対象とした低コストなインデックス

ファンドの乱立です。iFree S&P500を皮切りに楽天VTIが発表され、今年はeMAXIS Slim S&P500の登場しました。

 

インデックスファンドはS&P500(米国市場)のみでOKと言われ続けてずいぶん

長い時間が経ちましたが、それらを投資対象とした上質な商品がラインナップ

されたのは、この1年間です。

 

テーマ型ファンドがリターンピークを知らせる予兆なんだとしたら、アメリ

株式市場の強気相場もそろそろ終焉時なのではないでしょうか?

 

私の考えすぎですかね? と思いながらも、何か不吉な予感がします。

 

あ~南無阿弥陀仏! 南無阿弥陀仏!  分散!分散!!分散!!!

 

  

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