おはようございます。
7月16日(月)金の日(海の日)に、FFG熊本支店開設を記念して投信の評価会社
であるモーニングスターと協賛の「投信フェア2018 in 熊本」参加したPM編です。
ちなみにAM編は下記記事参照
www.oyagakoniosieyou-fosterassets.com
プログラムのおさらいです
<AM>←前回ここから
①投資のプロが語る!つみたてNISAでのお金の育て方
・レオスキャピタルワークス
・三菱UFJ国際投信
②FFG証券の紹介
③任せて守る。これからの時代の運用スタイル「ファンドラップ」
株式会社ウェルス・スクエア
④国内中小型株式で資産形成を!~ニューコアという考え方~
SBI AM
↓ここまで
お昼休み
↑今回はここから最後まで
<PM>
⑥内外経済の流れを読む
東京大学名誉教授 伊藤先生
⑦人生100年時代”日本を盛り上げる元気なシニア関連投資信託のご紹介
三井住友AM
⑧資産形成の考え方 ~キーワードは「低金利」と「物価上昇」~
東京会場AM
日興AM
⑩急激な変化に備えた運用戦略
PM編
昼休憩40分という参加者泣かせのタイスケで、後輩君とサンマルクカフェで
パスタを頼もうとするも間に合わないリスク回避を優先し、出来上がりパンを
食べました。
食後のコーヒーもゆっくり飲めず、二人競歩で会場へ戻りました
⑥内外経済の流れを読む 東京大学名誉教授 伊藤先生
世界経済に台風が近づいてきているが、それが直撃するかは分からないものの、
そこまで悲観的になる必要もない。しかし、身構えておく必要はある。
って話からスタートしました。要は、米中貿易戦争のことです。
伊藤先生の主張は、「真面目に関税戦争やると中国が不利だから、たぶん中国が先に
譲歩することになる。だから、そこまで身構える必要はない」だそうです。
しかし偉い人の話だから投信フェア中は納得しながら聞いてましたが、帰宅してからは
本当にそうなのかな?って疑問に思いました。
なんせ中国は、米国国債を大量に保有してるから、あの国が自暴自棄になったら
何しでかすか分からないので、やはりそれなりに身構えておく必要があると、いう
結論に至りましたね。
後は国内経済。
アジア圏では、10億人の貧困層だった人達がここ10年で中間層になり、日本に
観光にきているので、この10億人はある意味日本からすれば内需的な存在である。
そして日本企業はここ数年で大量の内部留保をもってるので、2020年東京
オリンピックで多少景気が沈んでも、設備投資含めた余力資金はしっかり
残してるから、そこまで悲観的になる必要はないそうですよ。
要は、周りの悲観論に流され過ぎてもいけないってことですね。
最後に、長期投資を実践するのに必要なリスク低減手法、5つを紹介してくれました
1に分散!
2も分散。
3・4がなくて、5も分散!
会場爆笑で、伊藤先生のお話終了。
⑦・⑧・:アクティブファンドの商品説明
⑦人生100年時代”日本を盛り上げる元気なシニア関連投資信託のご紹介
⑧資産形成の考え方 ~キーワードは「低金利」と「物価上昇」~
⑨は「フィンテック」に関する技術紹介で、商品説明はなし。
プレゼン資料が面白かったです。
プログラム名はそれぞれ興味深い内容だったのですが、端的に言うと全て、
それぞれ各運用会社の商品説明でした。
それぞれ紹介されたファンドは下記の通り
⑦円資産バランスファンド ~円奏会 年1回決算&毎月決算~ 東京海上AM
⑧げんきシニアライフ・オープン 三井住友AM
これらの商品説明に共通してることは
1.ほら!リターン凄いでしょう!
2.ほら!純資産総額の集まり凄いでしょう!
3.ほら!今後もリターンが伸びそうでしょう!
4.ほら!今話題の○○分野の株式会社に投資してるでしょ!
5.・・・なぜ信託報酬の説明をしない?
6.・・・なぜ分配金の特別分配の説明をしない?
7.・・・なぜリターンの強調が、ある一定期間だけなの?
全ての商品説明で共通する事は、都合の悪い部分は絶対に説明しません。
金融機関の商品説明って始めてまともに聞きましたが、長期投資という観点では、
どれもこれもロクでもないですな。
話し聞いてて、逆に面白かった。茶番とはまさにこのこと。
誰かがお勧めしたではなく、自分で考え・理解・納得してからじゃないと、金融商品は
買ってはいけないのです。
⑩急激な変化に備えた運用戦略 モーニングスター代表取締役 朝倉さん
冒頭で朝倉さんは、衝撃的なことを言われました。
日本の投資信託預かり資産は100兆円と思っていたら、先日発表された
数字によると実は73兆円しかなく、それは日本の個人資産1850兆円の4%に
過ぎないと。
つみたてNISAの認知度合いもそうですが、まだまだ世の中に資産形成の文化が
根付いていないですね。
その後は朝倉さんも、昨今の経済状況からお話を始められました。
今世の中で起きている不安な要素として
1.米国の金融緩和・量的緩和の終了による、利上げ
3.米中貿易戦争
これら3つがあると。
「1.米国の金融緩和・量的緩和の終了による、利上げ」
世界経済の歴史を振り返ると、米国の利上げが始まると数年以内に必ず経済ショックが
起こっていた。そして2~3年前から米国は、FF金利を引き上げてきているので
経済ショックは遅かれ早かれ来る
通常債券の利回りは、短期ほど金利が低く長期金利の方が高いのが正常なのですが、
世界中の投資家が長期的な経済に対する見通しがくらいと考えてるので、
長期金利は上がらないにも関わらず、「1.」の短期金利上昇が発生している
「3.米中貿易戦争」
1900年初頭の世界大恐慌の時も自国保護政策が要因の1つだったが、関税合戦による
混乱は経験済みなので、今の米中貿易戦争で世界恐慌が起こる可能性は低いそうです。
ただし、中国が報復として米国債券購入拒否や売却が始まると、それは歴史上
経年していない為、何が起こるか分からない
これらの考察を述べられた後、やはり分散が大事だと説かれていました。
その理由として
・1つ目
世界の株式時価総額は、現在はアメリカが50%を占めるが、2030年時点では
アメリカ35%・中国が19%と、アメリカの覇権が続くとは限らない
・2つ目
世界の企業時価総額ランキングで、昔は10位までアメリカがほぼ独占していたが、
今は中国企業が入ってきている。
これに関して米中貿易戦争でアメリカが中国に、正常な市場開放を要求しているから
今後企業はアメリカではなく、中国に会社を置く可能性が十分にある
・3つ目
過去10年間振り返っても、リターンNo.1の資産クラスを当て続けるのは、
人間では不可能。だから、真ん中の平均狙いで良いのではないか?
そして最後に、日経平均株価を題材に書質問をされました。
では皆さん、今後の株価はa、b、cのどちらに動く思いますか?
※上記イラストはきしやん作成
朝倉さん
「aだと思う方!? 今すぐ全力で株式を買いにいきましょう!リーマンショック後の
勢いそのままに上がると思ってるのですから、迷ってはいけません!」
朝倉さん
「cだと思う方!? 今が最高値なのですから、今すぐ全力で売却しましょう!」
朝倉さん
「分からないですよね?おそらく大多数の人が、bだと思います。」
朝倉さんの言われてる事は、長期投資の本質的なとこです。
この先の相場が分かるのなら、皆が集中的な対応をすればいいでしょう。
しかし、株式市場の長期的な成長を信じれたとしても、人の心は誘惑・不安に対して
とても弱いので、資産形成というリングの上で最後まで立ち続ける為に、投資する
タイミングまで分散するのが、たった1つの勝ち技なんだと再認識しました。
止めない ・ 諦めない ・ 続ける
分かっちゃいるが、ある種の宗教ですね・笑
投信フェア2018 in 熊本、とても有意義な1日でした。
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