おはようございます。
DCAPって、世界的に有名な某大魔神の決め台詞に似てる気がするのは
気のせいでしょうか?
商品開発の世界ではプロダクト・アウトよりマーケット・インが重視されるから
プロセスとしてPDCAは大切ですが、一般家庭で積立て投資を実践するには、
必ずしも世間のフレームワークが当てはまるとは限りません。
長期投資で誰もが成功するには、仕組みに任せ・いかに長く市場に居るかが
重要です。
しかし積立て投資をPDCAで実践すると、未経験ゆえの落とし穴に入る危険性が
あるので、私はDCAPが1つの最適解だと思います。
長期投資の基本プロセスは、「いつまでに」「どれくらい」の成果が必要かを
検討し、それを実現するのに収入-支出を精査・見直して、自分のリスク許容度に応じて
目標が実現可能かを確認します。
つまり
①目標設定
②アセットアロケーションの検討
③ポートフォリオの構築
これら3つの過程をふむのが大切なのは変わらないのですが、金融教育をまともに
してもらえていない日本家庭に於いて、上記①~③のプロセスを大真面目に
検討していると、いつまで経っても投資に踏み切れません
1.Do:とりあえず、さっさとスタートする。但し、小額で
実際に積立て投資を「している・していない」の、いわゆる「0」か「1」かの差は
非常に大きく、まさに百聞は一見にしかずです。
よって四の五の言わず、 積立て投資を実施するための手順を並べます
①.SBI or 楽天で、ネット銀行口座とネット証券口座を作る
②.口座が開設したら、①の銀口座に24,000円入れる
③自分の証券口座にログインし、「投信」で下記投資信託のどちらかを
毎月1000円積み立て設定する
・楽天・全世界株式インデックス
・野村つみたて外国株投信
DCAPの「D」で必ず守ってほしいのが、毎月の積立額を1000円にしておくことです。
毎月の積立て額が1000円未満だと「買った感じがせず」、5000円にすると
勢いがつきすぎるので、ここは1000円です。
この毎月1000円積立てを、半年間続けましょう。
2.Check:値動き商品に対して、自分の耐性を確認する
最初に投資をした1000円が970円になっただけでも全然耐えれないようなら、
この時点で投資の世界から完全に身を引きましょう。
自分が投資に向いていないことが分かったので、積立て設定を解除してから
投資信託は全て解約しましょう。
結果、損失は30円で済みました。
もし値動き商品に対して耐性が少しあると分かったら、このまま積立て投資を
継続します。
Checkでの観点は2つ
①最大値下げ時をイメージする
②投資額を増やした場合の、大きくなる変動額をイメージする
1年程市場にいると、リスク資産はプラスにもマイナスにもふらふら動きますが、
マイナス状態になった際、下記イメージをもってください
自分のリスク資産が、-60%になっている・・・
どれだけ分散したインデックス投資でも、最大で50~60%近く下がることは歴史が
証明しています。
いつかは積立額を増やして本格的な長期投資をスタートをするのですが、
どれだけ投資額を増やそうが、資産の変動率に差はありません。
変わるのは変動額です。
半年間の中で資産が±15%動いたとしたら、投資額の合計が100万円の場合
その変動額は85万円~115万円になります。
1000万円なら850万円~1150万円
忘れてはならないのが、リスク資産が-60%になった時を再度イメージすることです。
リスク資産の変動によって感じる心のダメージは、どれだけ勉強しても
理解できません。
投資資金を毎月1000円レベルにしている間に、些細な下落相場で一発退場にならない
リスク耐性を少しずつ養うことが大切です。
3.Adjust:毎月積立ての金額を3倍に増やす
積立額を毎月1000円でスタートし、値動きするリスク資産に少し慣れてきたら、
ここにきて積立額を3倍の3000円に増やしてみましょう。
しかし3000円だとドキドキしてしまうようなら、2000円でも1500円でもOKです。
Adjustで大事なのは、感覚的に安心して継続できると思う金額を探ること。
長期投資はリーマンショック含め、どんな環境でも諦めずに買い続ける
必要があります。
投資で失敗する人の大多数の原因が、「ビビッて売却してしまう」行動ですので、
理性に打ち勝つには、やはり感覚ってのは大事なと要素だと思うのです。
毎月1000円の積立て投資額を3倍にすると、累積投資金額が一気に増えて
いきますので、変動額が大きくなる感覚に慣れていきましょう。
4.Plan:お金を3つに分けて、長期投資を始める
リスク資産を保有しだして1年が経とうとしたら初めて、長期投資に向けた
プランニング開始です。
お金は、時間軸によって3つに分ける必要があります
①日々の生活で必要なお金:~200万円(急な葬儀代)
②10年以内に使う予定のあるお金:学費や住宅購入の頭金
③1年間相当の生活防衛費(人によって長さは様々)
投資に廻すお金は①~③以外の余剰資金で実施したいところですが、
それら全て貯まるのを待っていたら、何年経っても投資がスタートできません。
収入-支出の残りが3万円で、①+②+③を実現するのに毎月2万円は現金貯金しないと
いけない感じがしたら、残った1万円が投資に廻せる金額です。
・足りない現金貯金は、毎月ちょっとずつ貯金する。
・まとまったお金がないから、貯金にまわす一部を積立て投資にする。
Planにて大事なのは、目的は資産形成なのであって、積立て投資はただの
手段の1つに過ぎません。
積立て投資を目的にしてしまって、上記3つに分けるお金を無視すると
それこそ相場暴落時にビビッて売ってしまうことになります。
収入-支出から投資に廻せるお金がないようなら、まずは現金貯金の額を
増やすことが資産形成の第一歩ですので、積立て投資はそれからでも
遅くはないのです。
<まとめ>
泳ぎ方の本をどれだけ読んでも、実際に泳いでみないと泳げるようにはなりません。
投資の世界も実際に自分のお金を市場に入れてみないと、値動きって感覚が
分かりません。
波の上で浮いてる浮き輪のように、市場相場の波に身を任せてるだけの自分に
気付いた時、長期投資のシステム完成となります。
しかし忘れてはならないのが投資とは、周りがやっているから自分も
やらないといけないのではなく、大事なのは資産形成を意識することです。
資産形成で最大の失敗は、人と比べてしまうことだと思いますね。
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